
【2025年】採用管理システム(ATS)19選を比較!失敗しない選び方や料金プランも解説
「採用管理システム(ATS)」は、多くの企業で採用活動に活用されているツールです。
多数の求人媒体からの応募者情報を一元管理したり、面接日程の調整を自動化したり、採用に関するデータを分析したりすることで、煩雑になりがちな採用業務の効率化を支援します。
「毎日、応募者への返信に追われている…」 「面接の日程調整だけで一日が終わってしまう…」 「どの求人媒体から何人採用できたのか、データがバラバラでよく分からない…」 もし、こんな悩みを抱えているなら、採用管理システムの導入で解決できるかもしれません。
採用管理システムを使うと、これまで人の手で行っていた作業の多くが自動化されます。
その結果、採用担当の方は、もっと大切な「候補者一人ひとりと向き合う時間」や「より良い採用のための戦略を考える時間」を増やせるようになるでしょう。
ただ、非常に多くの採用管理システムがあり、「自社に合うのはどれだろう?」「料金や機能がいろいろあって、どう比べたらいいか分からない…」と迷ってしまう方も少なくないはずです。
そこでこの記事では、主な採用管理システムをピックアップし、機能やタイプ、料金などを徹底的に比較します。
自社の採用課題に合ったツールを選ぶためのポイントを、わかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
多数の採用管理システムがありますが、もし「多くの媒体と連携したい」「応募者への対応をとにかく速く、自動でしたい」という点を特に重視するなら、約400以上の媒体と連携できて、応募後のフォロー連絡まで自動化できる「RPM」の活用がおすすめです。
【関連記事】採用管理システム(ATS)とは?
目次[非表示]
- 1.まずは一覧でわかる採用管理システム(ATS)の比較表
- 2.【中途採用向け】おすすめ採用管理システム(ATS)の比較
- 3.【新卒採用向け】おすすめ採用管理システム(ATS)の比較
- 3.1.i-web
- 3.2.ACCESS ON LINE(AOL)
- 3.3.sonar ATS
- 3.4.採用一括かんりくん
- 4.【アルバイト・派遣採用向け】おすすめ採用管理システム(ATS)の比較
- 4.1.リクオプ
- 4.2.RPM
- 4.3.ジョブオプ採用管理
- 4.4.Entry Pocket
- 4.5.HITO-Manager
- 4.6.Airワーク採用管理
- 4.7.テンリク
- 4.8.engage
- 4.9.PORTERS(ポーターズ)
- 4.10.Matchingood(マッチングッド)
- 5.失敗しない採用管理システム(ATS)の比較と選び方
- 6.【機能別】採用管理システム(ATS)の比較ポイント
- 6.1.求人媒体やエージェントとの連携力
- 6.2.応募者情報の一元管理と可視化
- 6.3.選考プロセスの自動化とスピード
- 6.4.採用活動の効果測定と分析機能
- 7.採用管理システム(ATS)のタイプ別比較
- 8.採用管理システム(ATS)導入で得られるメリット
- 9.採用管理システム(ATS)の料金プランで比較
- 10.採用管理システム(ATS)の比較でよくある質問
- 11.【まとめ】採用管理システム(ATS)を比較して自社に最適なツールを選ぶ
まずは一覧でわかる採用管理システム(ATS)の比較表
採用管理システムには数多くの種類があり、それぞれ得意なことや、どのような採用(中途、新卒、アルバイト・派遣など)に向いているかが違います。
まずは、この記事で紹介する主なサービスを一覧表にまとめました。
料金の目安や、どれくらいの求人媒体と連携できるのか、どのような雇用形態の採用に強いのかなどを比べてみてください。
全体像をつかむことで、自社がどのようなタイプの採用管理システムを探すべきか、方向性が見えてくるはずです。
【中途採用向け】おすすめ採用管理システム(ATS)の比較

即戦力が求められる中途採用では、いかに効率よく、スピーディに応募者に対応できるかが成功のポイントとなります。
ここでは、中途採用をサポートしてくれるおすすめの採用管理システムを比較し、それぞれの特徴を見ていきましょう。
「機能や料金の違いは?」「自社に合うのはどれ?」といった疑問を解消していきます。
◎=とても得意/〇=十分できる/△=少し苦手 or 限定的/-=対応していない
それでは、各採用管理システムの特徴を少し詳しく見ていきましょう。
RPM
「RPM」は、株式会社ゼクウが提供している、特に多くの応募がある企業向けの採用管理システムです。
500社以上が導入しており、連携できる求人媒体の数は約400以上と、業界でもトップクラス。応募があった後の連絡を自動で行う「追いかけ機能」や、面接日程を自動で調整する機能など、採用業務を効率化するための機能が充実しています。
【特徴・強み】
何と言っても約400以上の媒体と連携できる点と、応募者への自動フォロー(追いかけ機能、チャットボット、LINE連携)で応募の取りこぼしを徹底的に防ぐ点です。
候補者自身で面接日時を選べる機能もあり、採用スピードを上げたい企業にはぴったりです。さらには人材紹介会社(エージェント)管理機能も充実。
【料金目安】
月額:8.5万〜30万円程度
【注意点】
機能が多い分、最初に使い方を覚えたり、自社に合わせた設定をしたりするのに少し時間がかかるかもしれません。
【こんな企業におすすめ】
- 毎月100件以上の応募があるなど、中途採用を活発に行っている企業
- 派遣会社や、全国に拠点が多く、スタッフや案件の管理も効率化したい企業
- 面倒な作業はできるだけ自動化したい、LINEなども活用したいと考えている企業
【関連記事】人材紹介(エージェント)管理機能とは?
HRMOS採用
「HRMOS採用」は、ビズリーチなどを運営するVisionalグループの株式会社ビズリーチが提供する中途採用向け採用管理システムです。
約2,400社が導入しており、特に人材紹介会社とのやり取り管理や、面接官による評価のブレをなくす機能に強みがあります。
データを活用して採用活動を改善したい企業に向いています。
【特徴・強み】
人材紹介会社(エージェント)への求人依頼から候補者の推薦状況まで、システム上でまとめて管理できます。
また、面接の評価基準をそろえるためのフォーマットがあり、誰が面接しても公平な評価がしやすくなるでしょう。
【料金目安】
月額:10万〜30万円程度
【注意点】
連携できる求人媒体は約18と少なめです。
応募情報をリアルタイムで取り込んだり、応募後の自動フォローやチャットボット機能はありません。
【こんな企業におすすめ】
人材紹介会社経由の採用が多く、やり取りを効率化したい企業
- 面接官による評価のばらつきをなくし、公平な選考をしたい企業
- Googleカレンダーなどと連携させて、面接の日程調整の手間を減らしたい企業
【関連詳細記事】HRMOS(ハーモス)採用とは?
面接コボット
「面接コボット」は、「バイトル」などを運営するディップ株式会社が提供する採用管理システムで、約1.4万社が導入しています。
アルバイトや中途採用で大変な「面接日程の調整」を、手頃な価格で自動化できるのが特徴です。
【特徴・強み】
約32の求人媒体と連携でき、応募情報は15分ごとにシステムに取り込まれるため、応募者への対応が素早く行えます。
候補者自身が空いている日時を選んで面接予約ができる機能や、面接前日に自動でリマインドメールを送る機能があり、日程調整の手間を大幅に減らせるでしょう。
【料金目安】
月額:3万〜20万円程度
【注意点】
連携できる媒体数は約32とやや少なめです。採用活動全体の詳しい分析などには向きません。
【こんな企業におすすめ】
- バイトルやはたらこねっとなど、dip社の求人媒体をよく利用する企業
- 面接の日程調整にかかる時間を減らして、もっとスピーディに選考を進めたい企業
- 高度な機能は不要で、シンプルに面接調整を効率化したい中小規模の企業
【関連詳細記事】面接コボットとは?
HITO-Linkリクルーティング
「HITO-Linkリクルーティング」は、大手人材サービスグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する採用管理システムで、300社以上が導入しています。
特に大手企業での利用が多く、求人媒体との連携、面接調整、人材紹介会社(エージェント)管理、自動通知など、必要な機能がバランス良く備わっています。
【特徴・強み】
約50の求人媒体と連携し、応募情報を一元管理できます。
応募があった時や面接日程が決まった時などに、応募者や紹介会社、面接官へ自動でメールを送る機能が充実しており、連絡漏れを防ぎます。
Web面接ツールとの連携やエージェント管理機能も利用可能です。
【料金目安】
月額:5万〜25万円程度
【注意点】
応募情報はリアルタイムではなく、1〜3時間ごとに更新されます。応募後の自動フォローのような高度な自動化機能は搭載されていません。
【こんな企業におすすめ】
- 主要な求人媒体からの応募を、ミスなく効率的に管理したい企業
- 応募者や面接官、紹介会社への連絡を自動化して、手間を省きたい企業
- 媒体連携、面接調整、分析機能などをバランス良く使いたい中規模以上の企業
【関連詳細記事】HITO-Linkリクルーティングとは?
トルー
「トルー」は、株式会社ダトラが提供する採用管理システムで、「自社採用サイト」を簡単に作れるのが特徴です。
「採用オウンドメディア型」とも呼ばれます。累計1200社以上が導入しており、特に低コストで始められるため、中小規模の企業に人気があります。
【特徴・強み】
月額1.5万円から利用できる手軽さが魅力です。
作った自社採用ページや求人広告用のページと連携させ、自社サイト経由での応募を増やしたい企業に向いています。
面接日程の自動予約やリマインド通知といった、基本的な自動化機能も搭載されています。
【料金目安】
月額:1.5万〜8.5万円程度
【注意点】
連携できる求人媒体は約30程度と少なめです。
自動化できる範囲は限られており、詳細な分析や細かいカスタマイズはできません。
【こんな企業におすすめ】
- まずは低予算で採用管理システムを試してみたい企業
- 応募数がそれほど多くなく、シンプルな機能で十分な中小規模の企業
- 求人媒体だけに頼らず、自社サイトからの応募も増やしていきたい企業
ビズプラ
「ビズプラ採用管理」は、株式会社フューチャートが運営する採用管理システムで、300社以上が導入しています。
約100の求人媒体と連携できるほか、LINEやチャットボットでの応募者対応、Web面接機能などを備え、採用に関わる業務を幅広くサポートするのが特徴です。
【特徴・強み】
約100媒体と連携でき、多くのチャネルからの応募に対応可能です。
応募者全員にチャットボットで一斉に質問を送ったり、LINEやSMSで素早く連絡を取ったりできます。
そのほか、チャットボット経由で面接を自動予約したり、Web面接(有料オプション)やオンライン説明会を実施したりすることもできます。
【料金目安】
月額:8万〜20万円
【注意点】
面接のリマインドは前日のみです。
また、Web面接は利用ごとに料金がかかります。
【こんな企業におすすめ】
- 多くの求人媒体を利用しており、連携させて効率化したい企業
- LINEやチャットボットを使って、応募者とスピーディにやり取りしたい企業
- Web面接やオンライン説明会を積極的に取り入れたい企業
【新卒採用向け】おすすめ採用管理システム(ATS)の比較

インターンシップの募集から始まり、説明会、エントリーシート提出、複数回の面接、内定者フォローと、新卒採用はプロセスが長く、管理する情報も膨大になりがちです。
ここでは、そんな新卒採用特有の業務を効率化してくれる採用管理システムの中から、代表的な4つを比較してみましょう。
それでは、それぞれの採用管理システムがどのような特徴を持っているのか、詳しく見ていきましょう。
i-web
「i-web」は、株式会社ヒューマネージが提供する新卒採用向けの採用管理システムです。
2,200社以上が導入しており、説明会の予約管理、学生専用のマイページ機能、SPI3やTG-WEBといった適性検査との連携、採用データの分析など、新卒採用に必要な機能が網羅されています。
特に大手企業での導入が多く、複雑な選考フローや大人数の応募者管理を得意としています。
【特徴・強み】
大人数の新卒採用を効率的に進めるための機能が充実しているのが最大の特徴です。
学生が自身の選考状況を確認したり、企業からの連絡を受け取ったりできるマイページ機能や、主要な適性検査の結果を自動で取り込み、管理できる点が強みです。
採用プロセス全体の状況をデータで把握できる分析機能も備わっています。
【料金目安】
月額:1.9万〜20万円
【注意点】
機能が豊富なため、最初に使い方を覚えたり、自社に合わせて設定したりするのに時間がかかる場合があります。
【こんな企業におすすめ】
- 大人数(数百名以上)の新卒採用を行っており、説明会やインターンシップなどのイベントも多い企業
- SPI3やTG-WEBなどの適性検査を活用し、より客観的なデータに基づいた選考を行いたい企業
- 採用活動のデータを分析し、継続的に改善していきたい企業
ACCESS ON LINE(AOL)
「ACCESS ON LINE(AOL)」は、「マイナビ」を運営する株式会社マイナビが提供する新卒採用向け採用管理システムで、900社以上が導入しています。
大手企業や採用代行会社での利用実績も豊富です。
【特徴・強み】
なんといっても「マイナビ」との連携がスムーズな点が最大の強みです。
マイナビからの応募者情報を自動で取り込み、説明会や面接の管理、選考結果の連絡まで一貫して行えます。
学生はマイナビIDを使ってログインできるため、利便性も高いでしょう。
人事担当者、面接官、承認者など、役割に応じて細かく権限を設定できるため、情報管理の面でも安心です。
【料金目安(2024年度時点)】
- インターンシップ版:750,000円(1年間)
- 新卒採用版:1,500,000円(約1年半〜2年利用可)
- 統合版:1,500,000円(年度内利用)
- 内定者版:600,000円
【注意点】
機能が多いため、導入初期の設定や運用ルールの策定に、ある程度の工数がかかる可能性があります。
【こんな企業におすすめ】
- 「マイナビ」をメインの母集団形成チャネルとして利用している企業
- 説明会やインターンシップ、面接など、新卒採用関連のイベントが多い企業
- 複数の部署や担当者が採用に関わるため、アクセス権限などを細かく管理したい企業
sonar ATS
「sonar ATS」は、Thinkings株式会社が提供する採用管理システムで、比較的新しいサービスながら3,500社以上が導入しています。
新卒・中途問わず利用できますが、特に画面がシンプルで分かりやすく、学生や面接官にも「直感的で使いやすい」と評価されているのが特徴です。
【特徴・強み】
誰にとっても分かりやすい画面デザイン(UI/UX)が最大の強みです。
パソコンが苦手な面接官や、初めてシステムを使う学生でも迷わず操作しやすいでしょう。
eF-1G、TA、SPI3など、主要な適性検査との連携も可能です。
また、これまで使っていた他の採用管理システムやExcelなどから、多数の応募者データをスムーズに移行できる点も評価されています。
【料金目安】
月額:2.2万円~
【注意点】
使いやすさを重視しているため、非常に細かい設定や特殊なカスタマイズは苦手な場合があります。
【こんな企業におすすめ】
- システムの「分かりやすさ」を重視し、面接官や学生にもストレスなく使ってほしい企業
- SPI3、eF-1G、TAなどの適性検査と連携させ、データを活用した採用を行いたい企業
- 現在使っているシステムから、スムーズにデータを移行して乗り換えたい企業
【関連詳細記事】sonar ATSとは?
採用一括かんりくん
「採用一括かんりくん」は、HRクラウド株式会社が提供する採用管理システムです。
1,250社以上が導入しており、特に中小~中堅企業に人気があります。
「手頃な価格で、新卒採用に必要な機能はしっかり揃っている」というコストパフォーマンスの高さが評価されています。
【特徴・強み】
月額2万円からという低価格ながら、学生マイページ機能、説明会・面接の予約管理、CUBICやSPI3(別途契約が必要な場合あり)との適性検査連携など、新卒採用で必要となる基本的な機能は一通り備わっています。
管理画面もシンプルで分かりやすく、導入や運用の負担が少ないのもメリットです。
【料金目安】
月額:2万〜15万円程度
【注意点】
シンプルさが売りなので、大企業で求められるような非常に複雑な設定や、細かいカスタマイズには対応していません。
【こんな企業におすすめ】
- 中小規模(数名~数十名程度)の新卒採用を行う企業
- 高価なシステムは必要ないけれど、基本的な機能はしっかりと使いたい企業
- 面接官や経営層なども使うため、誰にでも分かりやすいシステムが良いと考えている企業
【関連詳細記事】採用一括かんりくんとは?
【アルバイト・派遣採用向け】おすすめ採用管理システム(ATS)の比較
シフト勤務が多く、応募者の入れ替わりも激しいアルバイト・派遣採用。多数の求人媒体からの応募をさばいたり、素早く面接を設定したり、登録スタッフと案件をマッチングさせたりと、その業務は独特で煩雑になりがちです。
ここでは、そんなアルバイト・派遣採用を楽にしてくれる採用管理システムの中から、おすすめのものを比較していきます。
無料プランがあるものから、派遣業務に特化したものまで、幅広くご紹介します。
下記は、「アルバイト採用向け」の採用管理システム比較表です。
〇(カスタマイズ可) |
◎=とても得意/〇=十分できる/△=少し苦手 or 限定的/-=対応していない or 未公表
そして、下記が「派遣・紹介会社向け」の採用管理システム比較表です。
◎=とても得意/〇=十分できる/△=少し苦手 or 限定的/-=対応していない or 未公表
それでは、アルバイト・派遣採用で力を発揮する採用管理システムについて、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょうリクオプ
「リクオプ」は、HRソリューションズ株式会社が提供する、アルバイト・パート採用に特化した採用管理システムです。
特に飲食店や小売店、物流会社など、多くの店舗を持つ企業を中心に1,000社以上で利用されており、アルバイト採用管理の分野ではよく知られたサービスです。
【特徴・強み】
約50〜70の主要な求人媒体と自動で連携し、応募情報を一元管理できます。
応募者がWeb上で面接日時を選べる機能や、チャットボットによる自動応答、面接前日のリマインドメール送信、SMSやLINEでの連絡機能などが備わっています。
また、自社専用の採用オウンドメディア(自社採用サイト)を作ることもでき、SEO対策も可能です。
【料金目安】
月額:15万〜40万円前後
【注意点】
連携できる媒体数は約50〜70と、他の高機能なシステムに比べるとやや少なめです。
面接当日のリマインドや、応募後の自動フォローといった機能はありません。
【こんな企業におすすめ】
- 飲食店、小売店、物流会社など、店舗数が多くアルバイトの採用数も多い企業
- LINEやSMSを使って、応募者と素早く連絡を取りたい企業
- 自社採用サイトをしっかり作り込み、求人媒体だけに頼らない採用を目指したい企業
【関連詳細記事】リクオプとは?
RPM
「RPM」は、株式会社ゼクウが提供する、多くの応募がある企業向けの採用管理システムです。
アルバイトや派遣採用にも強く、約400以上の求人媒体と連携できるほか、チャットボットや応募後の自動フォロー、面接日程の自動調整など、高度な自動化機能で採用業務を大幅に効率化します。
【特徴・強み】
業界トップクラスの約400以上の媒体と連携し、応募情報をほぼリアルタイムで取り込めるのが最大の強みです。
応募があった際の自動返信はもちろん、返信がない応募者への「追いかけ連絡」も自動化。
SMSやLINEでの連絡も可能で、応募者の取りこぼしを徹底的に防ぎます。
面接日程も応募者が自分で選べるため、調整の手間がかかりません。
派遣会社向けには、スタッフ情報と案件情報を管理し、条件に合うスタッフを自動で探すマッチング機能も標準装備しています。
さらに機能を追加すれば、契約管理なども行えます。
SEOやIndeed PLUSに対応した自社採用オウンドメディア(採用サイト)の構築・運用も可能です。
【料金目安】
月額:8.5万〜30万円程度
【注意点】
機能が非常に豊富なため、導入時には自社の運用に合わせて設定やルールの整理が必要です。
【こんな企業におすすめ】
- 毎月100件以上の応募があるような、大規模な採用や通年採用を行っている企業
- 派遣会社や、多くの拠点・店舗があり、スタッフや案件の管理、マッチング業務も効率化したい企業
- チャットボットやLINE連携、面接の自動予約など、徹底的に自動化を進めたい企業
- 自社採用サイトを活用し、SEOやIndeed PLUS連携で、求人媒体への依存度を下げたい企業
ジョブオプ採用管理
「ジョブオプ採用管理」は、「タウンワーク」などを運営する株式会社リクルートが提供する、アルバイト・パート採用に特化した採用管理システムです。
リクルート系の主要媒体を中心に約30媒体と自動連携します。
【特徴・強み】
特に強みを発揮するのが、IndeedとIndeed PLUSとのスムーズな連携です。
Indeedへの無料掲載はもちろん、有料広告(Indeed PLUS)の出稿や効果測定もジョブオプ採用管理の画面上で行えます。
応募者への自動返信や、面接日程を応募者が選べる機能、前日のリマインド通知も搭載。
アルバイト採用の現場で使いやすいシンプルな画面も特徴です。
【料金目安】
月額:7万円~
【注意点】
アルバイト・パート採用向けに機能が絞られています。
【こんな企業におすすめ】
- 飲食店、小売店、サービス業など、アルバイトスタッフを多く採用する企業
- 複数の店舗があり、採用状況を本部でまとめて管理したい企業
- タウンワークやIndeedを主な募集チャネルとして利用している企業
【関連詳細記事】ジョブオプ採用管理とは?
Entry Pocket
「Entry Pocket」は、「マイナビバイト」などを運営する株式会社マイナビが提供する、アルバイト・パート採用向けの採用管理システムです。
1,400社以上が導入しています。
【特徴・強み】
約40の求人媒体と連携し、応募情報は15〜30分ごとに自動で取り込まれます。
応募があった際の自動返信メールや、候補者が自分で面接日時を選べる自動予約機能など、基本的な効率化機能が備わっています。
管理画面がシンプルで分かりやすいのも特徴です。
【料金目安】
月額:5万〜15万円
【注意点】
連携媒体数は約40と多くはありません。
また、応募者の状況管理などは固定の仕様で、カスタマイズはできません。
そのほか、応募後の自動フォローやチャットボット機能はありません。
【こんな企業におすすめ】
- アルバイト・パート採用が中心で、複数の媒体からの応募を効率よく管理したい企業
- あまり複雑な機能は必要なく、シンプルに応募管理ができれば良い中小規模の企業
- 応募者への最初の連絡などを、外部のコールセンターに委託したいと考えている企業
HITO-Manager
「HITO-Manager」は、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供するアルバイト・パート採用向けの採用管理システムです。
400社以上が導入しており、応募管理機能だけでなく、採用サイトの作成やSEO対策、Indeedへの最適化までサポートするのが特徴です。
「採用マーケティング型」ともいえるサービスです。
【特徴・強み】
約45の求人媒体と連携し、応募情報は15分〜60分間隔で反映されます。
応募者の状況は、自社の選考フローに合わせて自由に設定できます。
最大の強みは、集客支援機能が充実している点です。プロのデザイナーによる採用サイト作成、SEO対策、Indeedなどへの自動連携で、応募を集める力を高めてくれます。
【料金目安】
月額:10万円〜
【注意点】
連携できる媒体数は約45と多くはありません。
面接当日のリマインドや応募後の自動フォローには対応していません。
集客力を高めたい企業向けの設計となっています。
【こんな企業におすすめ】
- 飲食店、小売店、サービス業など、店舗数が多くアルバイト採用を継続的に行っている企業
- SEO対策やIndeedへの掲載を強化して、自社サイトからの応募を増やしたい企業
- 応募管理だけでなく、採用サイト作成から広告運用まで、一貫したサポートを求めている企業
【関連詳細記事】HITO-Managerとは?
Airワーク採用管理
「Airワーク採用管理」は、Indeed Japan株式会社(リクルートグループ)が提供する、無料で使えるクラウド型の採用管理システムです。
累計アカウント数は60万を突破しており、Indeed PLUSと連携しているアカウント数では国内No.1の実績を誇ります。
【特徴・強み】
初期費用も月額費用もかからず、すぐに自社の採用ページを作成・公開し、応募者管理を始められる手軽さが最大の魅力です。
公開した求人は、IndeedやGoogleしごと検索、タウンワークなどに自動で掲載されます。
Indeed PLUSにも対応しており、管理画面から直接、有料広告の出稿や効果測定が可能です。
応募があった際の自動返信メール機能や、シンプルな応募者ステータス管理機能も備わっています。
【料金目安】
基本利用料:無料(Indeed PLUSなどの有料広告を利用する場合は別途費用が発生)
【注意点】
無料掲載だけでは十分な応募数が集まらない場合があり、有料広告の利用が効果的です。
面接日程の調整機能など、高度な機能は搭載されていません。
【こんな企業におすすめ】
- まずはコストをかけずに、手軽に採用管理を始めたい中小企業
- Indeedをメインの集客チャネルとして活用しており、効果測定も簡単に行いたい企業
- システム導入にお金をかけず、求人媒体の運用は自社で行いたい企業
テンリク
「テンリク」は、株式会社天職市場(キャムコムグループ)が提供する採用支援システムです。
自社採用サイトの構築と応募者管理機能がセットになっており、Indeed PLUSとの連携による集客力と、魅力的なコンテンツ作成支援による企業ブランディングの両方が可能となっています。
導入実績は5,000社以上にのぼります。
【特徴・強み】
デザインの自由度が高い採用サイトを作成できるのが大きな特徴です(写真や動画の埋め込みも可能)。
SEO対策も考慮されており、Indeed PLUS連携で主要な求人検索エンジンへ自動掲載されます。
応募があった際の自動受付メールや面接案内、前日リマインドなどの自動メール配信機能も標準で利用可能です。
【料金目安】
- 初期費用:約40万〜150万円
- 採用管理システム利用料:年間20万〜30万円目安
【注意点】
最初にサイト制作などの初期費用がかかります。
自動化機能は基本的なものが中心で、チャットボットやLINE連携はあまり得意ではありません。
【こんな企業におすすめ】
- 自社採用サイトで会社の魅力をしっかり伝え、質の高い応募者を集めたい企業
- 店舗や拠点が多く、年間を通して採用活動を行っている小売、飲食、物流、サービス業などの企業
- 広告運用や求人原稿の改善などを、専門家のサポートを受けながら進めたい中堅企業
engage
「engage」は、「エン転職」などを運営するエン(旧:エン・ジャパン)株式会社が提供する、無料で使える採用管理システムです。
累計導入企業数は60万社を超え、日本で広く使われている採用管理システムの一つと言えるでしょう。
【特徴・強み】
初期費用も月額費用もかからずに導入できるのが最大のメリットです。
無料プランでも、作成した求人はIndeed、Googleしごと検索、求人ボックスなどに自動で掲載されます。
有料プラン(エンゲージプレミアム)を使えば、エン転職やエンバイトなど最大20の媒体に同時に掲載することも可能です。
簡単なテンプレート入力で、最短5分で採用ページを作成でき、基本的な応募者管理や自動返信メール機能も無料で利用できます。
【料金目安】
基本利用料:無料(有料プランはチケット制)
【注意点】
無料掲載だけでは応募数が安定しないこともあります。
また、採用ページのデザインの自由度は高くありません。
【こんな企業におすすめ】
- 初めて採用管理システムを導入する中小企業やベンチャー企業
- できるだけコストをかけずに、多くの求人媒体に情報を掲載したい企業
- まずはシンプルに応募管理や効果測定を行いたい企業
PORTERS(ポーターズ)
「PORTERS」は、ポーターズ株式会社が提供する、人材紹介会社や派遣会社向けの採用管理システム(CRM型)です。
一般的な応募管理だけでなく、顧客となる企業情報、求人案件情報、登録している候補者情報の3つを軸にデータを管理し、求人案件に対する候補者の推薦、契約までの一連の業務をサポートします。
【特徴・強み】
企業情報、求人情報、候補者情報を紐づけて管理できます。これにより、マッチング状況や推薦の進捗などを可視化できます。
項目や業務フローを自社のやり方に合わせて柔軟にカスタマイズできるのも大きな特徴です。
「SAISOKU」という連携サービスを使えば、約30程度の求人媒体からの応募メールを自動で取り込めます。
【料金目安】
- PORTERS本体:初期費用 110,000円、月額 16,500円/1ユーザー
- SAISOKU(連携サービス):初期費用 150,000円、月額 55,000円〜(応募件数に応じた従量課金)
上記は別契約となり、その他オプション費用が別途必要です。
【注意点】
複数のサービスを組み合わせて使うことが前提のため、最初の設定に手間がかかる場合があります。
【こんな企業におすすめ】
- 人材紹介事業や派遣事業を行っており、顧客・案件・候補者の情報をまとめて管理したい企業
- 求人案件から推薦、契約までのプロセス全体を、自社に合わせて最適化したい企業
- 複雑な案件管理や進捗状況の分析などをシステム化し、担当者によるバラつきをなくしたい企業
Matchingood(マッチングッド)
「Matchingood(マッチングッド)」は、株式会社ブレイン・ラボ(じげんグループ)が提供する、人材派遣会社や人材紹介会社向けの業務支援システムです。
これもCRM型に分類され、求人案件、登録スタッフ、契約、請求といった情報を一元管理できます。
【特徴・強み】
求人案件と登録スタッフの情報をデータベースで管理し、条件に合うスタッフを自動で探すマッチング機能を持っています。
最大の特徴は、契約書の作成補助や請求書発行といった、派遣業務で発生するバックオフィス業務までシステム内で完結できる点でしょう。
【料金目安】
月額費用:22,000円〜
【注意点】
求人媒体とのAPI連携には対応しておらず、応募者情報の取り込みはCSVファイルのアップロードや手入力が中心となります。
【こんな企業におすすめ】
- 派遣、紹介、請負など、複数の人材サービスを一元管理したい企業
- 求人管理からスタッフのマッチング、契約、請求までをスムーズに行いたい企業
- 採用管理だけでなく、営業活動や契約・請求管理なども含めてシステムで統合したい企業
失敗しない採用管理システム(ATS)の比較と選び方
採用管理システムの導入で失敗しないためには、人気のツールというだけで選ぶのではなく、「自社の採用課題」と「導入目的」に本当に合っているかを見極めることが大切です。
採用管理システム選びで後悔しないために、どのような点に注目して比較・検討すれば良いのでしょうか。
ここでは、押えておくべきポイントを詳しく解説していきます。
- 自社の採用課題と導入目的を明確にする
- 料金プランと費用対効果で比較する
- 導入後のサポート体制で選ぶ
- 安心して使えるセキュリティか確認する
自社の採用課題と導入目的を明確にする

採用管理システム選びで大切なのは、「今、自社が抱えている採用の課題は何か?」そして「採用管理システムを導入して、具体的に何を改善したいのか?」をはっきりさせることです。
採用する人の種類(新卒、中途、アルバイトなど)によって、必要な機能や理想的な使い方は大きく変わってきます。
まずは、「応募者への連絡に時間がかかりすぎている」「面接の日程調整が煩雑」「採用データがバラバラで活用できていない」など、現状の困りごとを具体的に洗い出してみましょう。
そうすることで、「自動化機能が充実したものがいいのか」「媒体連携の多さが重要なのか」「分析機能が必要なのか」といった、システム選びの軸が自然と定まってきます。
料金プランと費用対効果で比較する

システムの価値は、料金の安さだけでは決まりません。
「導入によってどれだけ業務の手間が減るか」、「どれだけ採用成果が向上するか」という費用対効果で判断することが大切です。
採用管理システムで応募対応を自動化すれば、採用担当者の作業時間が大幅に短縮され、人件費削減につながります。
また、応募直後のスピーディな対応で面接実施率が向上すれば、同じ広告費でも採用できる人数が増え、結果として採用単価の削減にもつながります。
特に派遣・紹介業の場合は、マッチング速度の向上による売上アップ効果も期待できます。
導入後のサポート体制で選ぶ
採用管理システムは、導入してからが本当のスタートといえます。
システムをうまく使いこなし、成果につなげるためには提供元のサポート体制が重要です。
チェックすべきは「初期設定や使い方のレクチャーが手厚いか」という点と、「導入後も定期的に相談に乗ったり、改善提案をしてくれたりするか」という点の2つです。
手厚いサポートがあるほど、現場での定着もスムーズに進むでしょう。
安心して使えるセキュリティか確認する
採用管理システムは、応募者の氏名や連絡先といった重要な個人情報を大量に扱います。
そのため、セキュリティ対策が万全かどうかの確認は必須です。
「ISMS」や「プライバシーマーク」といった第三者認証を取得しているか、通信が暗号化(SSL/TLS)されているか、不正アクセスを防ぐ仕組みや、担当者ごとに操作権限を設定したり、操作ログを管理したりする機能が備わっているかなどを確認しましょう。
【機能別】採用管理システム(ATS)の比較ポイント
採用管理システムを選ぶとき、「どのような機能があるか」を具体的に比べてみることが大切です。
同じ採用管理システムという名前でも、求人媒体との連携が得意なもの、応募者の管理がしやすいもの、自動化や分析機能が充実しているものなど、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、採用管理システムの機能に注目し、比較する際のポイントを解説していきます。
- 求人媒体やエージェントとの連携力
- 応募者情報の一元管理と可視化
- 選考プロセスの自動化とスピード
- 採用活動の効果測定と分析機能
求人媒体やエージェントとの連携力
まずチェックしたいのは「どれだけ多くの応募チャネルと連携できるか」です。
求人媒体、人材紹介会社、自社サイトなど、様々な経路からの応募情報を自動で、素早く取り込めるかが効率化のポイントです。
特にAPI連携に対応しているか、連携できる媒体数は自社のニーズに合っているか、エージェント管理や自社サイト連携にも対応しているかを確認しましょう。
連携の「速度」と「精度」も重要です。
応募通知メールを解析するタイプよりも、媒体と直接APIで連携するタイプの方が、リアルタイムかつ正確に応募情報を取り込めます。
応募から対応までの時間が短ければ短いほど、候補者の面接設定率が上がるため、この連携力は採用成果に直結するといえるでしょう。
応募者情報の一元管理と可視化
採用管理システムの大きなメリットは、応募情報を一箇所にまとめ、状況を「見える化」できることです。
Excelへの転記やメール検索の手間をなくし、属人化や対応漏れを防ぎます。
応募者の選考状況をリアルタイムで管理・共有できるか、重複応募を自動で統合できるか、面接官など関係者との情報共有がスムーズに行えるかといった点がポイントです。
情報が一元化されることで、面接官が評価コメントを入力したり、採用担当者が次のステップの案内を送ったりといったチーム連携がスムーズになります。
また、過去の応募履歴もすぐに確認できるため、「以前は別の職種で応募していた」といった情報も逃さず、より丁寧な候補者対応が可能になります。
選考プロセスの自動化とスピード
採用活動では、応募後の「スピード」が非常に重要です。
採用管理システムは、このスピードを上げるための自動化機能で力を発揮します。
応募直後の自動返信、候補者自身による面接日程の自動予約、面接リマインド、合否連絡の自動化、LINEやSMSでの連絡など、どこまでの作業を自動化できるかを確認しましょう。
これらの自動化機能は、採用担当者の工数を削減するだけではありません。
候補者にとっては「応募したのに連絡が来ない」という不安がなくなり、スムーズな選考体験につながります。
優秀な人材ほど複数の企業に同時に応募しているため、競合他社に先んじて面接を設定できるスピード感は、採用成功率を大きく左右します。
採用活動の効果測定と分析機能
採用活動の成果をデータで把握し、改善に活かせるかも重要です。
「どの媒体から何人採用できたか(採用単価)」や「選考プロセスでどこに課題があるか(歩留まり)」を自動で集計・分析できる機能があるかを確認しましょう。
ダッシュボード機能でデータが視覚的に分かりやすいか、必要なレポートを簡単に出力できるかといった点も、データドリブンな採用活動を行う上で大切です。
例えば、「A媒体は応募数は多いが採用率は低い」「B媒体は応募単価が高いが質の良い応募が多い」といったことがデータで分かれば、広告予算の配分を最適化できます。
また、「一次面接から二次面接への通過率が低い」といったボトルネックを発見できれば、面接内容の見直しといった具体的な改善策につなげられます。
採用管理システム(ATS)のタイプ別比較
採用管理システムと一口に言っても、その作りや得意分野によって、いくつかのタイプに分けられます。
自社の採用スタイルや課題に合わせて適切なタイプを選ぶことが、導入成功のポイントです。
ここでは、採用管理システムの代表的な4つのタイプについて、それぞれの特徴やメリット、選ぶ際の注意点などを比較していきます。
- あらゆる採用に対応できる多機能型
- 応募対応の速さに強みを持つスピード型
- エージェント管理に特化したタイプ
- 自社サイトからの集客を強化するオウンドメディア型
あらゆる採用に対応できる多機能型
「多機能型」の採用管理システムは、その名の通り、多くの機能を備えたオールラウンダータイプです。
新卒、中途、アルバイト・派遣など、様々な種類の採用を一つのシステムで管理したい、特に規模の大きな企業に向いています。
学生向けのマイページ機能、説明会などのイベント管理機能、人材紹介会社との連携機能、社内での承認フロー機能など、幅広いニーズに対応できるのが特徴です。
多くの人が採用に関わる場合や、全国に拠点がある場合でも、誰がどこまでの情報にアクセスできるかを細かく設定したり、承認プロセスをシステム化したりできるため、全体の統制が取りやすいでしょう。
代表的なサービスは、下記となります。
- RPM
- i-web
- ACCESS ON LINE
応募対応の速さに強みを持つスピード型
「スピード型」の採用管理システムは、とにかく「応募があったら即対応!」を重視したタイプです。
特に、アルバイト採用や中途採用のように、応募への反応の速さが採用成功に直結しやすい分野で力を発揮します。
応募情報をリアルタイムで取り込み、LINEやSMS、場合によってはAIによる自動電話などを活用して、応募者に素早くアプローチします。
応募直後の自動返信から面接予約、リマインド連絡まで、人の手を介さずに完結させることも可能です。
代表的なサービスは、下記となります。
- RPM
- HITO-Manager
- 面接コボット
エージェント管理に特化したタイプ
「エージェント管理型」の採用管理システムは、人材紹介会社とのやり取りを効率化することに特化したタイプです。
中途採用や専門職の採用などで、エージェントからの紹介が多い企業に向いています。
企業からエージェントへの求人情報の共有、エージェントからの候補者推薦の受付、その後の選考状況の管理などを、専用のシステム画面を通じて一元的に行えます。
これにより、メールやExcelでの煩雑なやり取りがなくなり、コミュニケーションがスムーズになります。
代表的なサービスは、下記となります。
- HRMOS採用
- RPM
- HITO-Linkリクルーティング
自社サイトからの集客を強化するオウンドメディア型
「オウンドメディア型」の採用管理システムは、自社の採用サイト(採用オウンドメディア)を軸に応募者を集め、管理する仕組みを作るタイプです。
求人媒体だけに頼らず、自社のWebサイトで直接求職者にアピールし、応募してもらいたい企業に向いています。
このタイプのシステムでは、自社ドメインに採用ページを作成し、デザインをカスタマイズすることや、SEO対策を行うことが可能です。
求人媒体のように掲載期間に縛られることなく、自社のブランドイメージに合った形で、継続的に候補者を集められるのが大きなメリットです。
「社員インタビュー」や「働く環境の紹介」といったコンテンツを充実させることで、企業の魅力を伝え、応募者の意欲を高める効果も期待できます。
代表的なサービスは、下記となります。
- リクオプ
- RPM
- ジョブオプ採用管理
- Airワーク
- engage
- テンリク
【関連記事】採用オウンドメディアとは?
採用管理システム(ATS)導入で得られるメリット
採用管理システムを導入すると、採用担当者の日々の業務が大幅に楽になり、採用活動全体のスピードアップにもつながります。
これまでExcelやメールでバラバラに管理していて起こりがちだった、対応の遅れや情報の見落とし、候補者の離脱といった問題を解消してくれるでしょう。
ここでは、採用管理システムを導入することで具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく解説していきます。
- 採用担当者の業務負担を大幅に削減できる
- 候補者への対応スピードが向上し離脱を防ぐ
- 採用ノウハウやデータを社内に蓄積できる
採用担当者の業務負担を大幅に削減できる
採用管理システムで特に大きなメリットが、これまで手作業で行っていた多くのルーチンワークを自動化し、採用担当者の負担を大きく減らせることです。
例えば、様々な求人媒体から来た応募者情報をExcelに転記する作業、候補者と何度もメールや電話でやり取りして面接日程を決める作業、履歴書などの書類を管理する作業、面接官のスケジュールを確認する作業…こうした手間のかかる業務が、採用管理システムによってスムーズになります。
応募者情報は自動で一箇所に集約され、重複もチェック。面接日程の調整はシステムが候補となり、候補者自身が予約できる機能もあります。
各種連絡も自動送信できるため、対応漏れの心配も減るでしょう。
候補者への対応スピードが向上し離脱を防ぐ
採用活動において、「スピード」は重要です。応募してくれた候補者への対応が早いか遅いかで、その候補者を採用できるかどうかが決まってしまうことも少なくありません。
採用管理システムを導入すれば、応募があった直後にシステムが自動で「ご応募ありがとうございます」といったメールを送ってくれるので、候補者を待たせることなく安心感を与えられます。
さらに、面接可能な日時をすぐに提示し、候補者がその場で予約できる仕組みがあれば、選考プロセスが格段にスピードアップするでしょう。
採用ノウハウやデータを社内に蓄積できる
採用管理システムは、応募者を管理するだけでなく、採用活動に関する様々なデータを蓄積し、分析するための役割も果たします。
どの求人媒体から何人応募があり、そのうち何人が面接に進み、最終的に何人採用できたのか。あるいは、応募から採用までにどれくらいの期間がかかっているのか。
こうしたデータを、媒体別、拠点別、職種別などの切り口で簡単に見える化できます。
これにより、「どの媒体にもっと力を入れるべきか」「選考プロセスのどこに課題があるのか」といったことが、勘や経験だけに頼るのではなく、客観的なデータに基づいて判断できるようになります。
採用管理システム(ATS)の料金プランで比較
採用管理システムは、搭載されている機能や想定されている利用規模によって、料金設定が大きく異なります。
無料で使えるものから、月額数十万円かかる高機能なものまで様々です。
自社の採用スタイルや、どこまでの業務を自動化したいかによって、選ぶべきプランは変わってくるでしょう。
下記は、主な採用管理システムの料金比較表です。
料金は、公表されている情報や一般的な相場をもとにした目安です(2025年時点)。
多くの場合、初期費用が別途必要になるため、詳細は各社にお問い合わせください。
次に、料金体系の種類や、チェックしておくべき注意点について詳しく解説していきます。
料金体系は月額固定やID課金など複数
採用管理システムの料金体系は、主に「月額固定型」「ID課金型」「無料プラン型」の3種類に分けられます。
最も一般的なのは「月額固定型」で、拠点数や応募件数、利用できる機能に応じて月々の料金が決まっています。
「ID課金型」は、主に派遣・紹介会社向けのシステム(CRM型)で見られ、利用する担当者のアカウント数に応じて料金が発生します。
また、「無料プラン型」は、機能を基本に絞ることで、コストをかけずに導入できるのが特徴です。
【関連記事】無料の採用管理システム(ATS)おすすめ10選
初期費用やオプション料金も必ず確認する
月額料金だけでなく、導入時に「初期費用」がかかるかどうかも確認が大切です。
多くの有料システムでは、初期設定や導入サポートの費用として10万〜30万円程度が別途必要になることが一般的です。
また、基本プランに含まれていない「オプション機能」にも注意しましょう。
チャットボット機能、SMS/LINE送信、連携媒体の追加、手厚い運用サポートなどを追加していくと、年間の総額コストが想定より高くなるケースもあります。
月額料金の安さだけを理由に選ばず、自社に必要な機能が標準で含まれているか、オプション料金も含めた総額で比較検討することが重要です。
採用管理システム(ATS)の比較でよくある質問
採用管理システムを検討する際、多くの担当者が抱える疑問があります。
ここでは、導入前によくある質問について、詳しく解説していきます。
- 無料と有料の採用管理システム(ATS)では何が違いますか?
- 複数ツールを比較するときのコツは何ですか?
- 新卒と中途採用で同じシステム(ATS)を使えますか?
無料と有料の採用管理システム(ATS)では何が違いますか?
一番の違いは「自動化の範囲」と「サポート体制」です。
無料の採用管理システムは、求人掲載や応募受付といった基本的な機能に特化しており、手軽に導入できるのが魅力です。
一方、有料の採用管理システムは、応募受付後の面接自動予約、LINE通知、データ分析、手厚い導入サポートなど、採用業務全体を効率化する高度な機能が充実しています。
中規模以上の採用や、本格的に業務を自動化したい場合は有料版が適しています。
複数ツールを比較するときのコツは何ですか?
機能や価格だけでなく、自社の採用フローに合っているか、現場で使いやすいかを軸に比較することが大切です。
特に確認したいポイントは、次の通りです。
- 求人媒体やLINEなどの連携範囲
- 面接予約やリマインドなっどの自動化レベル
- 運用サポートの有無
デモやトライアルを活用し、実際の業務を想定して操作性を確認することをおすすめします。
新卒と中途採用で同じシステム(ATS)を使えますか?
技術的には「可能」ですが、「最適ではない」ケースがほとんどです。
新卒採用は説明会やマイページ管理が中心で、中途採用は媒体連携やスピード対応が重視されるため、求められる機能が大きく異なります。
新卒向けシステムで中途採用を行うとスピード対応が難しく、中途向けシステムで新卒採用を行うと説明会管理などがやりにくい場合があります。
それぞれの採用特性に合った専用のシステムを選ぶか、両方のフローに対応できる多機能型システムを導入するのが現実的です。
【まとめ】採用管理システム(ATS)を比較して自社に最適なツールを選ぶ
採用管理システム(ATS)は、応募情報を整理するだけのツールではなく、採用活動全体の効率化、可視化、自動化を実現するための「採用基盤」です。
自社に最適なシステムを導入することで、採用担当者の業務負担を減らし、応募対応のスピードを上げ、データを活用した採用活動につなげることができます。
最後に、最適な採用管理システムを選ぶための重要なポイントを3つにまとめます。
- 自社の「採用課題」を明確にする
- 現場での「使いやすさ」を重視する
- 「拡張性」と「サポート体制」を確認する
本記事でご紹介したように、採用管理システムには「多機能型」「スピード型」「オウンドメディア型」など様々なタイプがあります。
「どのシステムが良いか」ではなく、「自社の課題を解決してくれるのはどれか」という視点で、最適な採用管理システムを選びましょう。
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