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【徹底比較】PORTERSとRPMの違いとは?機能・料金・メリットを解説!

PORTERS(ポーターズ)とRPM(アールピーエム)は、いずれも派遣会社向けにCRM機能を備えた業務管理システムとして比較されることが多いサービスです。

ただし、PORTERSが「応募の取得からマッチングに対応した、紹介・派遣の基幹業務を標準化するCRM」であるのに対し、RPMは「大量応募の取得から追客・面接設定・登録・マッチングまでを自動化するCRM+ATS」として設計されており、両者の強みや思想は異なります。

本記事では、採用管理システム「RPM」を提供する株式会社ゼクウの立場から、両サービスの機能・料金・得意領域・向いている企業像を事実に即して整理し、「自社の業務にはどちらが適しているか」を判断するための材料を提供します。

採用業務を自動化するRPMの案内バナー

目次[非表示]

  1. 1.PORTERS(ポーターズ)とは?
    1. 1.1.2つの製品ライン:PORTERS AgentとPORTERS Staffing
      1. 1.1.1.PORTERS Agent(人材紹介会社向け)
      2. 1.1.2.PORTERS Staffing(人材派遣会社向け)
  2. 2.PORTERSの主な機能と特徴
    1. 2.1.基幹業務の一元管理(CRM/SFA/ATS)
    2. 2.2.マッチング機能
    3. 2.3.業務効率化(入力・帳票の自動化)
    4. 2.4.コミュニケーションと自動化
    5. 2.5.可視化とレポート
    6. 2.6.API連携
    7. 2.7.カスタマイズ性
  3. 3.PORTERSのメリット
    1. 3.1.人材ビジネスの業務を一元管理
    2. 3.2.高精度マッチングでスピード紹介
    3. 3.3.業務効率化で生産性を向上
    4. 3.4.多チャネル連絡で対応を高速化
    5. 3.5.API連携とカスタマイズで柔軟に拡張
  4. 4.PORTERSのデメリット
    1. 4.1.ID課金は拡大時にコストが積み上がりやすい
    2. 4.2.契約書管理の機能は限定的である可能性
  5. 5.RPM(アールピーエム)とは?
    1. 5.1.RPMの主な特徴
      1. 5.1.1.400以上の媒体連携による「応募者の一元化」
      2. 5.1.2.自動シナリオ配信・面接予約による「初動速度UP」
      3. 5.1.3.通勤判定を含むマッチング検索
      4. 5.1.4.案件・スタッフ・拠点の横断管理
  6. 6.PORTERSとRPMの比較一覧
  7. 7.まとめ
    1. 7.1.応募管理と契約書管理は専門領域。要精査
    2. 7.2.最適なシステムの選び方
      1. 7.2.1.PORTERSが適するケース
      2. 7.2.2.RPMが適するケース
  8. 8.よくある質問
    1. 8.1.PORTERSとRPMはどんな違いがありますか?
    2. 8.2.PORTERSの契約書管理は、派遣契約の運用に十分使えますか?
    3. 8.3.応募管理は、PORTERSとRPMのどちらも問題なく使えますか?
    4. 8.4.PORTERSとRPMの料金の違いは?

PORTERS(ポーターズ)とは?

PORTERSは、PORTERS株式会社が提供する 人材紹介・派遣ビジネス向けの業務基盤システム(クラウド)です。

企業・求人・候補者・契約・売上など、人材ビジネスを運営するうえで必要な情報を一元管理し、紹介・派遣の業務フローを標準化するためのプラットフォームとして利用されています。

導入実績は人材紹介会社を中心に2,000社以上と業界トップクラスで、業務の属人化解消や情報共有の基盤として広く活用されています。

2つの製品ライン:PORTERS AgentとPORTERS Staffing

PORTERSは、業態ごとに最適化された2つのクラウドサービスを提供しています。

PORTERS Agent(人材紹介会社向け)

人材紹介業務に必要な「求人開拓」「求職者管理」「マッチング」「推薦」「面接・選考進捗」「売上・請求管理」までを一気通貫で管理。

RA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)の情報連携を強化し、高精度なマッチングと紹介スピードの両立を実現します。

PORTERS Staffing(人材派遣会社向け)

派遣先企業との契約管理、スタッフの募集・登録・マッチング、契約までを一元化。営業やコーディネーターなどのフロント業務のみをDX化し、生産性を向上させながら、既存の基幹システムとも連携可能です。

どちらもクラウドベースで、共通の「Connect API」や「外部サービス連携(Marketplace)」により、他システムやSaaSツールと柔軟に連携できます。

PORTERSの主な機能と特徴

デジタル画面上の人物アイコンを指で操作しているイメージ画像

PORTERSは、人材紹介・派遣ビジネスの基幹情報を一元管理し、紹介業務の標準化と生産性向上を支えるクラウドシステムです。ここでは、代表的な機能をシンプルに整理します。

基幹業務の一元管理(CRM/SFA/ATS)

企業・求人・候補者・契約・売上などの情報をクラウド上で統合管理し、RAとCAの連携をスムーズにする基盤機能です。複数ツールやExcelを排除し、情報がひとつのデータベースでつながることで、紹介プロセス全体の再現性と標準化を実現します。

マッチング機能

履歴書解析で蓄積した候補者データをもとに、求人との複数条件検索が可能です。過去の推薦履歴から再提案もできるため、スピードと精度を両立したマッチングが行えます。

業務効率化(入力・帳票の自動化)

履歴書/職務経歴書の解析、自動データ化、推薦状や求人票のテンプレート出力など、事務作業の負担を軽減する機能が揃っています。

入力時間を削減することで、担当者がマッチングや顧客対応といったコア業務に集中できます。

コミュニケーションと自動化

メール・LINE・SMSでの連絡に対応しており、求職者への初動連絡や日程調整をスムーズに実施できます。

PORTERS MAや外部MAツールとの連携によるナーチャリングも可能で、登録者への再アプローチを自動化できる点も強みです。

可視化とレポート

売上・選考進捗・歩留まりなど、紹介ビジネスで重要なKPIをダッシュボードで可視化できます。

進捗管理の見える化により、チームマネジメントや業務改善を行いやすい構造になっています。

API連携

自社サイト、会計・給与、MA、BIツールなどと柔軟に連携でき、二重入力を防ぎながらデータを自動連携します。

PORTERS Appsを使えば、自社開発なしで機能拡張が可能です。

カスタマイズ性

管理項目の追加・名称変更を管理者が自分で設定でき、現場の運用に合わせた柔軟な最適化が可能です。

業務をシステムに合わせるのではなく、自社の業務にシステムを合わせられる点が、PORTERSの大きな強みです。

PORTERSのメリット

メリットとデメリットのリストを示すスーツ姿の人物の画像PORTERSは、人材紹介・派遣ビジネスの基幹情報を一元化し、業務の標準化と属人化の解消を支えるシステムです。

ここでは、導入によって得られる主要なメリットをわかりやすく整理します。

人材ビジネスの業務を一元管理

PORTERSは、人材紹介・派遣業務に必要な機能をクラウド上で統合管理できるシステムです。

求人・求職者・企業・契約・売上といった情報をリアルタイムで共有でき、RA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)の連携を強化します。

複数ツールやExcel管理を排除し、業務の分断・属人化を防止。人材紹介会社を中心に導入実績2,000社以上のノウハウにより、業務の標準化と再現性の高い運用を実現します。

高精度マッチングでスピード紹介

PORTERSは、AIによるレジュメ解析と求人情報の複数条件検索を組み合わせ、最適な候補者を迅速に抽出します。

過去の推薦履歴をもとに再提案・掘り起こしを行うことで、紹介スピードを維持しつつ精度を向上。マッチング精度と対応速度の両立により、顧客満足度を高める仕組みを構築できます。

業務効率化で生産性を向上

PORTERSは、日々の入力や帳票作成といった事務作業を効率化し、業務の生産性を高める仕組みを備えています。履歴書や職務経歴書の解析によるデータ化、求人票・推薦文のテンプレート出力などにより、入力や整備にかかる手間を削減できます。

定型作業の負担が軽くなることで、担当者はマッチングや候補者・企業とのコミュニケーションといったコア業務に時間を使いやすくなり、結果として紹介スピードと対応品質の向上につながります。

多チャネル連絡で対応を高速化

PORTERSは、メールだけでなくLINEやSMSを利用した多チャネル連絡に対応しています。これにより、求職者への初動連絡や日程調整をスピーディーに実施でき、連絡遅延による機会損失を防ぎます。

さらに、MAツールやPORTERS Appsとの連携により、登録者への再アプローチやナーチャリングを自動化。候補者データを継続的に活用し、採用活動全体の効率を高めることができます。

API連携とカスタマイズで柔軟に拡張

PORTERSは「Connect API」および「PORTERS Apps」により、外部サービスとの柔軟な連携が可能です。自社サイト・会計・給与システム・BIツールなどと自動連携し、データの二重入力を防止。

また、管理項目の追加や名称変更も追加コストなしで管理者自身が設定でき、業務フローに合わせた最適化が容易です。企業の成長や組織構造の変化にも対応しやすく、導入後も長期的に運用改善を続けられる拡張性を備えています。

PORTERSのデメリット

DEMERIT と書かれた木製ブロックの画像PORTERSは多機能で拡張性の高いシステムですが、導入前に押さえておきたい注意点も存在します。主に以下の4点が検討事項となります。

ID課金は拡大時にコストが積み上がりやすい

PORTERSはID単位の従量課金(1〜10ID:月額15,000円/ID、11ID以降:7,500円/ID)が基本です。

立ち上げ時は設計しやすい一方、拠点拡大やRA/CAの増員フェーズではランニングコストが増えやすく、ID配布範囲の設計が重要になります。

契約書管理の機能は限定的である可能性

PORTERSには契約書作成・管理の機能もあり、作成できる帳票例としては下記が記載されています。

  • 履歴書(キャリアシート)
  • 求職者推薦状
  • 求人票
  • 請求書
  • 契約書
  • その他カスタマイズ帳票

しかし、派遣領域で求められる就業条件明示、契約更新、勤怠・請求との連携、抵触日通知書・給与累積書・賃金台帳・被保険者報酬月額算定基礎届といった帳票の作成可否は記載されていません。そのためどこまで帳票をカスタマイズできるかは問い合わせもしくは無料トライアルで確認する必要があります。

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RPM(アールピーエム)とは?

RPMは、株式会社ゼクウが提供する 大規模採用・派遣採用向けのATS(採用管理システム)です。

応募取得・自動追客・面接予約から、登録・マッチング・稼働管理までを一つの流れで扱える 「応募者対応エンジン+CRM」 として設計されており、応募数が多い環境で強みを発揮します。

大量応募・多拠点運用・スピードが求められる派遣会社を中心に、業界上位企業で広く利用されているATSです。

採用管理システムRPM

RPMの主な特徴

RPMは、大量の応募を漏れなく取り込み、初動を高速化し、マッチング精度を高めるための仕組みを備えています。「量」と「スピード」 を最大化することで、派遣現場で求められる即日対応に強みを発揮します。

400以上の媒体連携による「応募者の一元化」

RPMは約400の求人媒体と連携し、API・CSV中心の仕組みにより媒体仕様変更にも強い構造を採用しています。

そのため、応募の取りこぼしが起きにくく、安定した情報取得が可能です。

また、エージェント管理機能も備えており、紹介会社経由の応募も一元的に取り込み・可視化できます。

自動シナリオ配信・面接予約による「初動速度UP」

RPMの核となるのは、安定した応募取込を前提とした応募対応の徹底自動化です。

  • 応募直後のサンクス送信
  • 未予約者への段階的追客(メール・SMS)
  • 面接リマインド
  • 自動面接予約(担当者を介さない日程確定)

これらを 24時間365日シナリオ配信 で自動実行します。

媒体取込が安定し、応募情報が十分に揃うため、自動追客の効果が最大化し、面接設定率(歩留まり)が大きく向上します。

結果として、応募直後の取りこぼしを防ぎつつ、担当者の工数削減を実現し、コア業務に集中できる環境が整います。

通勤判定を含むマッチング検索

RPMでは、通勤時間・乗換回数・交通費・最短経路を自動算出し、派遣領域で重要な「通勤可否」を即時に判断できます。

媒体取込で応募情報が整い、登録データも漏れなく蓄積されるため、歩留まり改善 × マッチング精度向上 が両立する構造となっています。

また、案件登録時のワンクリック検索から進捗・実績の可視化まで、一つの基盤で管理でき、担当者の経験に依存しないスピード提案が可能です。

案件・スタッフ・拠点の横断管理

RPMは、企業・案件・スタッフ・拠点の階層が一つの基盤でつながっており、派遣現場で必要な情報を横断的に確認できます。

現場で可能になる運用例

  • 拠点別の案件・スタッフ一覧をもとに、朝礼で「今日アプローチすべき案件」を全員で共有できる。(優先案件を全員が同じ基準で把握)
  • 受け入れ枠が残っている案件から、条件に合うスタッフを検索してアプローチできる。(案件起点での充足スピードが向上)
  • 新規スタッフや未稼働スタッフの状況から、その人にマッチする案件一覧を検索し、提案できる。(スタッフ起点での稼働率アップ)
  • 複数拠点を跨いだ案件・スタッフ可視化で全体最適でのマッチングが行える。(企業には最適なスタッフを、スタッフには最適な案件を全案件から提案可能)

RPMでは、案件 → スタッフ検索 → マッチング → 連絡 → 面談設定 → 稼働管理までを一つの画面から一気通貫で操作できます。

そのため、営業・コーディネーター全員が同じ情報を基盤に動ける 「共有可能な判断環境」 が整い、多拠点でも属人化しない運用が可能です。

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PORTERSとRPMの比較一覧

PORTERSは、営業管理(CRM)・案件管理・マッチングといった登録後の業務を中心に据えた基盤型システムです。紹介・派遣会社が日常的に使う管理機能を整備し、案件・候補者情報の整理や進捗管理に強みがあります。

一方RPMは、CRMに加えて、応募取得 → 面接設定 → 登録 → マッチング → 稼働までをひとつの流れとして自動化・最適化できる「応募対応エンジン+CRM」です。

比較項目

PORTERS

RPM

目的

人材紹介・人材派遣の営業・契約進捗を管理するCRM/業務基盤

大量募集の応募獲得・自動対応を中心に、面接設定~登録~マッチングまで一気通貫で最適化

得意モデル

人材紹介、人材派遣の営業・案件・候補者の進行管理

派遣・アルバイト・パート・中途(応募数が多い環境で最大効果)

主な機能

・顧客・案件・候補者のCRM管理
・マッチング検索
・案件/候補者管理

(範囲として営業・紹介業務全体の可視化が中心)

・求人作成→自社採用サイト(ジョブサイトプラス)への自動反映→Indeed/Indeed PLUSへ自動掲載

・400媒体以上の応募自動取込、シナリオ自動追客、自動面接予約

・顧客・案件・候補者のCRM管理

・通勤条件を踏まえたマッチング検索

(応募獲得~稼働前後までをワンストップ化)

主な強み

・営業活動の可視化・標準化
・細かい項目カスタマイズ

・紹介・派遣に必要な基本的な管理機能を一通り網羅
・人材紹介会社導入実績が豊富

・API・CSV中心の応募情報取り込みで、媒体仕様変更の影響を受けにくい設計

・応募後の自動対応(SMS/メール送信、条件分岐による追客、面接自動予約など)

・応募 → 面接 → 登録 → マッチング → 稼働のプロセスを1つのシステムで一元管理

・通勤時間・乗換回数・希望条件など、営業担当が利用しやすい検索項目が豊富

・中堅〜大手の派遣会社を中心に豊富な導入実績

料金体系

・初期導入費用100,000円〜
・ID課金型(例:月額15,000円/ID~)

月額定額ベース+オプション(例:月額85,000円~)

最適な企業

営業管理(CRM)を中心に据える紹介会社・派遣会社

営業管理(CRM)だけでなく、応募対応を自動化し、面接・登録・マッチングまで一つの基盤で運用したい大量募集(月数百件~)の事業会社、派遣会社

まとめ

PORTERSとRPMは、応募者管理・CRM・マッチング・契約書管理など、主要機能が広く共通しています。

そのため「機能だけ」を比較しても、違いが分かりにくいのが実際です。

ただし、契約書管理のように どちらも補完的に提供する性質の領域 もあり、本格的な法改正対応や高度なワークフローを前提とした専用システムほどの柔軟性はありません。

本質的な違いは、どの工程を中心に据えて、どこまで専門的に作り込んでいるかにあります。

応募管理と契約書管理は専門領域。要精査

外部媒体との連携や面接調整を担う「応募管理」、契約書作成や法対応を含む「契約書管理」は、いずれも専門性の高い領域です。

PORTERS・RPMのどちらにも対応機能はありますが、運用の深さや柔軟性は、専用システムと同等ではないケースもあります。

応募管理では、媒体連携の数だけでなく、日々発生する仕様変更に対してどれだけ安定して対応できるかが重要です。

契約書管理も同様に、法改正や運用ルールの見直しへの対応力が不可欠です。

いずれも保守・メンテナンスの質が業務効率に直結するため、自社の運用に合うレベルの安定性・運用負荷で利用できるかを見極めることが大切です。

最適なシステムの選び方

最終的な判断軸は、次の2点に整理できます。

PORTERSが適するケース

  • CRM(顧客・案件・候補者管理)を中心に業務を整理したい
  • 案件管理・マッチングを中心に運用したい
  • 利用IDが限定的で、登録後の管理業務が主な領域

RPMが適するケース

  • 応募取得 → 面接設定 → 登録 → マッチング → 稼働までひとつの流れとして最適化したい
  • 媒体連携の安定性や歩留まり改善を重視したい
  • 大量応募・多拠点運用など、入口からのスピードが業務の鍵になる

まとめると、「CRM中心に整理するか」/「応募〜稼働までを一気通貫で最適化するか」。

ここが選択の分岐点になります。

よくある質問

PORTERSとRPMを比較検討する際に、特に多い質問をまとめました。

PORTERSとRPMはどんな違いがありますか?

どちらにも応募者管理・CRM・マッチング・契約書管理といった共通機能があります。

ただしどの工程を中心に据えて専門的に作り込んでいるかが大きな違いです。

  • PORTERS:CRMや案件・候補者管理など、登録後の業務を整理する基盤

  • RPM:応募取得〜面接設定〜登録〜稼働まで、入口からの一連の流れを自動化できる基盤

機能一覧よりも、「どの工程を主軸にしたいか」で選ぶのが現実的です。

PORTERSの契約書管理は、派遣契約の運用に十分使えますか?

最低限の管理には利用できますが、本格的な派遣契約業務には別ツールとの組み合わせが必要です。

契約書作成・更新・管理機能はありますが、法改正対応や複雑な帳票運用は専用の派遣管理システムに比べると制限があります。

RPMも同様で、契約書管理は「補完的な機能」と捉えておくのが安全です。

応募管理は、PORTERSとRPMのどちらも問題なく使えますか?

どちらも機能としては備えていますが、専門性の高さに注意が必要です。

応募管理は「媒体連携の数」だけでなく、日々発生する仕様変更にどれだけ安定して対応できるか(保守力)が業務効率を左右します。

大量応募・複数媒体・高頻度の変動を扱う場合は、保守体制まで含めて比較することが重要です。

PORTERSとRPMの料金の違いは?

おおよその料金イメージは以下のとおりです。

  • PORTERS:1ユーザーあたり月額15,000円(11ID以降 7,500円)、初期費用100,000円+オプション費用

  • RPM:基本月額85,000円〜(媒体数・拠点数・オプションで変動)

どちらも運用規模や拠点数、媒体数によって費用が変わるため、見積もり前に自社の運用フローを整理しておくとスムーズです。

髙田輝之
髙田輝之
エン株式会社(旧・エン・ジャパン)、ゼクウで営業部長を歴任。 15年以上にわたりHR業界に携わり、企業の新卒・中途採用支援を中心に、採用戦略設計・広告運用・採用管理システム(ATS)導入・歩留まり改善など、採用領域全般の課題解決に従事。現在はゼクウにて、採用管理やHRテクノロジーをはじめ、人材採用から定着・育成までをカバーするHR全体の仕組み最適化をテーマに、記事企画・監修・執筆を行っている。現場で培った知見を活かし、複雑な人事課題を構造的に整理し、読者が正しく判断できる情報発信を心がけている。

RPMの導入前に知っておきたいポイントをご紹介