
engage(エンゲージ)とは?特徴・他ATS/Airワークとの違い、メリットを実務者が解説
「engageって他のATSと何が違うの?」「Airワークと似てるけど、どこが違うの?」
そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
engage(エンゲージ)は、エン(旧:エン・ジャパン)株式会社が提供する「採用ページを簡単に作成し、求人を無料で掲載できるツール」です。
無料で始められる手軽さに加え、Airワーク採用管理とは異なる求人配信ネットワークを持ち、複数の媒体に自動掲載できる点が特徴です。
本記事では、engageの特徴や料金、有料版(エンゲージプレミアム)との違いに加え、ATS(採用管理システム)やAirワーク採用管理、RPM(株式会社ゼクウが提供する採用管理システム)との違いまでをわかりやすく整理します。
engageを導入すべきか迷っている方、違いを知りたい方に向けた実務的な比較ガイドです。
本記事は、engageとATSの両方を理解する実務経験者の視点から、特徴・料金・Airワーク採用管理やRPMとの違いまでを整理しています。
目次[非表示]
- 1.engage(エンゲージ)とは?無料で採用ページを作成できる採用支援ツール
- 2.engageの特徴とできること
- 2.1.無料で採用ページ・求人を作成できる
- 2.2.Indeed・求人ボックスなどに自動掲載
- 2.3.DM機能で候補者にアプローチ
- 2.4.応募管理も可能(簡易ATS的に利用できる)
- 2.5.エンゲージプレミアムでできること(有料版の拡張機能)
- 3.engageと他の採用管理システムの違い
- 3.1.engageとATS(採用管理システム)の違い
- 3.2.Airワーク採用管理との違い
- 3.2.1.無料版の違い ― 無料でも採用サイト+求人配信が可能
- 3.2.2.有料版の違い ― 広告運用型か、拡散型か
- 3.2.3.選び方のポイント
- 3.3.RPMとの違い
- 3.4.engageの位置づけまとめ
- 4.engageの料金体系(無料と有料の違い)
- 4.1.無料版の概要
- 4.2.有料版(エンゲージプレミアム)の料金
- 4.2.1.有料版料金の特徴まとめ
- 4.3.どちらを選ぶべきか
- 5.engageのメリット・デメリット
- 5.1.engageのメリット
- 5.1.1.無料で採用サイトを作成できる
- 5.1.2.Indeed・求人ボックスなど主要サイトへ自動掲載
- 5.1.3.応募管理を一元化できる(簡易ATS機能)
- 5.1.4.有料版(エンゲージプレミアム)で露出を拡大できる
- 5.2.engageのデメリット
- 5.2.1.独自ドメイン・SEO設定ができない
- 5.2.2.デザインや導線(グローバルナビ)の自由度が低い
- 5.2.3.他媒体の応募データとの連携ができない
- 6.まとめ:engageは「採用の入口設計」に最適なツール
- 7.よくある質問(FAQ)
engage(エンゲージ)とは?無料で採用ページを作成できる採用支援ツール
engage(エンゲージ)は、エン(旧:エン・ジャパン)株式会社が提供する無料の採用支援ツールです。
専門知識がなくても採用ホームページを簡単に作成でき、作成した求人はIndeedや求人ボックスなど主要な求人検索エンジンにも自動掲載されます。
採用サイトの制作から求人掲載、応募管理までを一つの画面で完結できるのが特長で、中小企業を中心に多くの企業で利用されています。
下の図は、engageで作成した求人がどのように掲載されるかを示したイメージです。

上記の図にある「スタンバイ」「求人ボックス」「Indeed」「Googleしごと検索」は、いずれも求人検索エンジンです。
一方、「エンゲージ」はエン株式会社が運営する求人サイトで、求職者が実際に求人を探して応募できる場所です。
ここで「engage」と「エンゲージ」という似た名前が出てきますが、実は両者は同じ仕組みの中で役割が異なる存在です。
engageは、企業が採用HPと求人を作り、応募を管理するためのツールです。
ここで作成した求人は自動的に求人サイト「エンゲージ」に掲載され、求職者が検索・閲覧・応募できるようになります。
つまり、企業が採用HPと求人を作り、応募を管理する場所が「engage」、その求人が掲載され、求職者が探して応募する場所が「エンゲージ」。
名前は同じですが、企業と求職者、それぞれの立場によって“見える面”が異なる仕組みになっています。
engageの特徴とできること
ここでは、無料版と有料版(エンゲージプレミアム)の主な特徴や、実際にできることを紹介します。
無料で採用ページ・求人を作成できる
engage(エンゲージ)では、専門知識がなくても採用ページや求人を無料で作成できます。
テンプレートに沿って入力するだけで、写真やロゴを入れた採用サイトが完成。デザイン調整も簡単で、自社の雰囲気を伝えやすく、中小企業でもスピーディーに採用ページを公開できます。

Indeed・求人ボックスなどに自動掲載
作成した求人は、Indeedや求人ボックスなど主要な求人検索サイトに自動掲載されます。
複数の求人サービスへ一括で露出できるため、掲載作業の手間を大幅に削減。作成から掲載までを一つの画面で完結できるのが、engageの大きな特長です。

DM機能で候補者にアプローチ
engageでは、エン転職の会員に向けてダイレクトメッセージ(DM)を送信できます。
条件に合う人材へ直接アプローチできる機能ですが、無料枠では週ごとの送信通数が限られており(例:10通程度)、文面も固定です。露出は限定的ですが、採用活動のきっかけづくりとして活用できます。

応募管理も可能(簡易ATS的に利用できる)
engageでは、採用ページからの応募や、Indeed・求人ボックスなどに自動掲載された求人経由の応募者を一覧で管理できます。
メッセージ送受信や面接リマインドも同じ画面で行えるため、日々の対応をスムーズに進められます。管理できるのはengage経由の応募者に限られますが、基本的な採用業務には十分対応できます。

エンゲージプレミアムでできること(有料版の拡張機能)
「エンゲージプレミアム」は、engageの有料プラン名です。
有料版では、求人をエンゲージ上で上位表示したり、Yahoo!・LINE・Instagramなど外部広告にも自動掲載できます。
DM機能も拡張され、候補者リストからクリック操作でスカウトメール送信が可能。文面は固定ですが、「会ってみたい」といったシンプルなメッセージで多くの求職者にアプローチできます。
短期間で応募を集めたい企業に向いたプランで、無料版と比べて露出先が大幅に拡大します。

engageと他の採用管理システムの違い
ここでは、一般的な採用管理システム(ATS)やAirワーク、RPMとの違いをわかりやすく整理します。
engageとATS(採用管理システム)の違い
engage(エンゲージ)は、一般的なATS(採用管理システム)とは目的も構造も異なります。
ATSが「応募者データの一元管理から選考・通知の自動化まで」を担うのに対し、engageは「採用ページの作成と求人掲載」を中心としたツールです。
応募ステータスの管理やサンクスメール送信など、基本的な機能は備えていますが、他媒体の応募データ自動取込や、ステータス別の自動送信、拠点単位での応募振り分けといった高度な自動化には対応していません。
そのため、engageは採用活動の「入口」を手軽に整えるツールとして位置づけられます。
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Airワーク採用管理との違い
Airワーク採用管理とengage(エンゲージ)は、どちらも無料で採用サイトを作成し、Indeedなどに自動掲載できるツールです。
仕組みはシンプルで、いずれも「自社採用ページを持ち、Indeedを中心に求人を露出する」ことが可能です。

無料版の違い ― 無料でも採用サイト+求人配信が可能
両者とも無料で採用サイトを作成し、Indeedに掲載できます。
違いは掲載先の広さです。AirワークはIndeed中心ですが、engageでは無料でも求人ボックスやスタンバイなど複数サイトへ自動掲載されます。
同じ無料ツールでも、露出チャネルの数と求職者層の広さが異なります。
有料版の違い ― 広告運用型か、拡散型か
Airワーク採用管理2.0は、Indeed PLUSに対応しています。
Indeedを起点に、リクルートグループ各サイト(タウンワーク、リクナビNEXT、はたらいく、とらばーゆなど)へ自動掲載され、上限予算の設定やクリック課金の管理も可能です。つまり、Airワークは「採用サイト+広告運用」型の仕組みといえます。
一方、エンゲージプレミアムは、エンネットワーク(エン転職・エンゲージなど)を中心に、求人ボックス・スタンバイ・LINE・Google・Instagramなどへ自動掲載されます。
クリック課金ではなく、エン転職・エンバイトの求職者層に広く届く“拡散型モデル”です。
Airワーク=Indeed PLUSによる“深さ”重視
engage=エンネットワークによる“広さ”重視
選び方のポイント
最終的には、どの母集団にリーチしたいかで選ぶのがポイントです。
- Indeedやリクルート系媒体の幅広い層を狙うなら → Airワーク
- エン転職やエンバイトなど、若手・ホワイトカラー層を狙うなら → engage
どちらも採用サイト+求人配信という立ち位置は共通していますが、流入構造とユーザー属性の違いを理解して選ぶことが大切です。
RPMとの違い
engage(エンゲージ)とRPMはいずれも採用業務を支援するツールですが、目的と設計思想が大きく異なります。
RPMは株式会社ゼクウが提供する「採用管理システム(ATS)」です。

目的の違い ― 採用の入口設計か、運用設計か
engageは、採用ページを作成し、求人を広く露出するためのツールです。
一方のRPMは、応募後の進行管理や自動化を担う採用管理システム(ATS)で、選考フローの可視化・通知・データ連携を通じて採用業務全体を最適化します。
機能の違い ― engageはシンプルに、RPMは統合的に
engageは「採用ページ+求人配信」に特化したシンプルな構成です。
対してRPMは、求人作成から応募取込・進行管理・分析までを一元化した“採用管理+自動化プラットフォーム”です。
国内主要媒体からの応募データを自動で取り込み、応募者の属性やステータスに応じて、メール・SMSの送り分け、追客、面接予約までを自動化できます。
さらにRPMは、「ジョブサイトプラス」と連携して採用サイトを構築・公開できます。
ジョブサイトプラスは、SEO対策や検索導線が整備された採用オウンドメディアで、RPMで作成した求人が自動反映され、Indeed PLUSにも対応しています。
そのため、自社サイト経由の自然流入とIndeedなどの外部流入を同時に獲得できます。
つまりRPMは、採用サイト(ジョブサイトプラス)を起点に、応募管理と自動化を一気通貫で行える統合型の採用基盤です。
【関連記事】採用オウンドメディアとは?
まとめ ― シンプルに始めるか、全体を最適化するか
engageは、無料で採用サイトを始めたい企業に最適です。
一方のRPMは、月100名以上の応募を扱う企業や、自社サイト・求人媒体・SNSなど複数チャネルからの応募を最適化したい企業に向いています。
どちらも採用活動を支援しますが、engageは採用の入口設計、RPMはジョブサイトプラス連携による採用全体の最適化を担うツールといえます。
engageの位置づけまとめ
engage(エンゲージ)は、ATS(採用管理システム)でも求人サイトでもなく、「採用サイト作成+求人配信」に特化した無料ツールです。
採用活動の入口を担う位置づけにあり、自社採用ページを持ちたい企業や、まずは無料で求人を出したい企業に最適です。
Airワーク採用管理と同様にシンプルで始めやすい一方、求人ボックスやスタンバイなど複数サイトへの自動掲載によって露出の広さで優位性があります。
一方、応募者管理や自動化といった機能面ではATS(RPMなど)に劣るため、「採用の入口を整えるツール」として活用し、応募後の管理や分析は別ツールで補完する構成が理想です。
engageの料金体系(無料と有料の違い)
engage(エンゲージ)は、無料で採用サイトを作成し、求人を掲載できるツールです。
一方、有料版のエンゲージプレミアムでは、より広い露出と柔軟な掲載運用が可能です。
無料版の概要
無料版は、初期費用・月額費用なしで採用サイトを作成し、Indeedなど主要サイトへ自動掲載できます。
まずはコストをかけずに採用を始めたい企業に最適です。
有料版(エンゲージプレミアム)の料金
有料版は、1日単位で掲載できるチケット制を採用。
1求人・1日につき1チケットを消費し、必要な日数分だけ課金されます。
チケットは1枚7,000円(税込)から購入可能で、まとめて購入するほど単価が下がる仕組みです。
- 60枚購入:1枚あたり5,800円
- 200枚購入:1枚あたり5,000円
- 1,000枚購入:1枚あたり4,200円
掲載を停止した分のチケットは別求人に再利用可能。
また、写真・動画・AIスカウトなどのオプションにも利用できます。
有料版料金の特徴まとめ
項目 | 内容 |
|---|---|
料金体系 | チケット制(1求人・1日単位) |
単価 | 1枚7,000円〜(まとめ買いで最大約40%割引) |
掲載先 | エン転職・エンバイト・求人ボックス・スタンバイなど最大20サイト |
メリット | 採用スピードに応じてコストを最適化できる |
※上記は過去の公開情報に基づく参考価格(税抜)です。最新の価格を確認する際は、公式サイトや資料請求を通じた問い合わせが確実です。
どちらを選ぶべきか
- 無料版: まずは低コストで採用を試したい企業
- 有料版(プレミアム): 採用スピードや露出を重視する企業
採用の規模やスピードに応じて、無料で始めて必要に応じて有料化できる点がengageの強みです。
engageのメリット・デメリット
ここでは、利用前に知っておきたい「engageのメリット」と「デメリット」を整理します。
engageのメリット
無料で採用サイトを作成できる
engageの最大の特徴は、専門知識がなくても無料で自社採用ページを作れることです。
テンプレートを選んで入力するだけで、採用サイトを当日中に公開可能。
採用コストを抑えたい企業や、初めて自社サイトを持つ企業に最適です。
Indeed・求人ボックスなど主要サイトへ自動掲載
作成した求人は、エン株式会社が運営する求人サイト「エンゲージ」をはじめ、Indeed・求人ボックス・スタンバイなど複数の求人検索サイトに自動掲載されます。
複数媒体への露出を一括で行えるため、求人掲載の手間を大幅に削減できます。
応募管理を一元化できる(簡易ATS機能)
応募者の一覧表示、連絡、面接リマインドなどの基本操作を同一画面で行えます。
専任の採用担当がいなくても、小規模組織でシンプルに採用管理が可能です。
有料版(エンゲージプレミアム)で露出を拡大できる
採用スピードや応募数を重視する場合は、チケット制の有料版「エンゲージプレミアム」に切り替えることで、
エン転職・求人ボックス・LINEなど20サイト以上への掲載が可能です。
engageのデメリット
独自ドメイン・SEO設定ができない
engageの採用ページは「engage.net」配下のURLで公開され、独自ドメインは利用不可。
metaタグ・構造化データ・titleタグ設定も制御できず、検索エンジン最適化(SEO)には不向きです。
デザインや導線(グローバルナビ)の自由度が低い
ページはテンプレートベースで構築され、検索導線やナビゲーションの編集は不可。
採用ブランディングを重視する企業や、複数職種を整理した導線設計を求める企業には向きません。
他媒体の応募データとの連携ができない
engage経由の応募のみを管理でき、外部求人媒体や他ATSとの自動連携は非対応。
複数媒体を併用している場合、応募データの管理が分散する可能性があります。
まとめ:engageは「採用の入口設計」に最適なツール
engage(エンゲージ)は、無料で自社採用サイトを作成し、Indeedなど主要媒体へ自動掲載できる採用ツールです。
初期費用ゼロで採用活動を始められる点は大きな魅力で、特に「まずは自社採用ページを持ちたい」「低コストで応募を集めたい」企業に向いています。
一方で、独自ドメインやSEO設定、応募後の自動処理などには非対応のため、採用業務全体を最適化したい場合は、RPMやジョブサイトプラスのような上位システムとの併用が効果的です。
よくある質問(FAQ)
ここでは、engage(エンゲージ)の料金や仕組みに関するよくある質問にお答えします。
engageは本当に無料で使えますか?
はい。初期費用・月額費用ともに無料で、自社採用サイトの作成と求人掲載が可能です。
作成した求人はIndeedや求人ボックスなど主要サイトに自動掲載されます。
有料になるのは、露出を拡大したい場合(エンゲージプレミアム利用時)のみです。
有料版(エンゲージプレミアム)はどんなときに必要ですか?
より多くの応募を短期間で集めたい場合に有効です。
有料版はチケット制で、エン転職・エンゲージ・エンバイト・求人ボックス・LINEなど20サイト以上に同時掲載されるため、無料版よりも大きな母集団を狙えます。
なぜ無料で使えるのですか?
engageは、エン(旧:エン・ジャパン)株式会社が提供する採用支援サービスの一部として運営されています。
企業と求職者の接点を広げることを目的としているため、採用サイト作成や求人掲載といった基本機能は無料で利用できます。
また、無料利用を通じてサービス認知を広げ、必要に応じて有料版(エンゲージプレミアム)へ移行できる導線を設けているのも特徴です。
そのため、企業にとっても、エンにとってもメリットのある無料モデルとなっています。







