
ジョブオプ採用管理とは?Airワーク・RPMとの違いと料金・機能を実務者が解説
「ジョブオプ採用管理って何?」「Airワーク採用管理やIndeed PLUSとはどう違うの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、この記事ではジョブオプ採用管理の特徴・料金、Airワーク採用管理2.0やIndeed PLUSとの関係性を解説します。
後半では、リクルート媒体以外の多媒体連携や応募対応の自動化を実現できるもう一つの選択肢、「RPM」との違いも紹介します。
※本記事は、採用管理システム「RPM」を提供する株式会社ゼクウが、HRテック領域での実務知見をもとに作成。実際の導入支援や運用現場の経験を踏まえ、わかりやすく整理しています。
目次[非表示]
- 1.ジョブオプ採用管理とは?リクルートの採用管理システム(ATS)
- 2.ジョブオプ採用管理の主な機能
- 2.1.Indeed PLUSとの自動連携・求人配信
- 2.2.応募者情報の自動取り込み・一元管理
- 2.3.選考ステータス管理とチーム共有
- 2.4.採用オウンドメディア(採用HP)の作成・運用(有料プラン)
- 2.5.面接スケジュール調整サポート
- 2.6.効果測定・レポート機能
- 3.ジョブオプ採用管理の料金体系(無料版・有料版の違い含む)
- 4.ジョブオプ採用管理とAirワーク採用管理2.0との違い
- 4.1.主な違い(比較表)
- 4.1.1.補足:アプローチ機能の違い
- 5.Indeed PLUSとは?ジョブオプ採用管理との関係
- 5.1.ジョブオプ採用管理との関係
- 6.ジョブオプ採用管理のメリット・デメリット
- 6.1.ジョブオプ採用管理のメリット
- 6.1.1.Indeed PLUS連携による求人露出の最大化
- 6.1.2.店舗・担当者単位での柔軟な運用
- 6.1.3.自社採用オウンドメディア(採用HP)の制作・運用(有料プラン)
- 6.1.4.応募・効果分析のレポート機能
- 6.2.ジョブオプ採用管理のデメリット(注意点)
- 6.2.1.自動処理や追客などの高度機能は非対応
- 6.2.2.Indeed系以外は手動取り込みが必要
- 7.採用課題が「多媒体利用」や「対応スピード」の場合に重視すべき機能
- 8.RPMとは?ジョブオプ採用管理との違いを比較
- 9.まとめ
- 10.よくある質問(FAQ)
ジョブオプ採用管理とは?リクルートの採用管理システム(ATS)
ジョブオプ採用管理とは、株式会社リクルートが提供する採用管理システムです。
求人作成から応募者管理、採用HPの運用までを一元化でき、「Indeed PLUS」との連携を前提とした採用プラットフォームとして位置づけられています。最大の特徴は、Indeed PLUSへの自動掲載を行う機能と、自社の採用HPを制作・運用できるプランが用意されている点です。
これにより、タウンワーク・フロム・エーナビなどのリクルート系媒体とIndeed PLUSを組み合わせ、より広範囲な応募者獲得を実現できます。
一方で、求人媒体をまたいだ高度な自動処理や人材紹介会社(エージェント)との連携には対応しておらず、新卒採用や中途採用よりもアルバイト・パート採用での利用に適したシステムです。
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ジョブオプ採用管理の主な機能
ジョブオプ採用管理は、アルバイト・パート採用に適しているシンプルな採用支援システムです。
「Indeed PLUS」への自動掲載を軸に、求人作成から応募者管理、採用HP運用までをワンストップで行えます。
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Indeed PLUSとの自動連携・求人配信
ジョブオプ採用管理はIndeed PLUS連携が可能であり、 Indeed PLUSで配信する有料広告をジョブオプ採用管理から入稿できます。
作成した求人情報はIndeedの無料掲載に自動転載されます。加えてIndeed PLUS提携の各種求人メディアのうち適したメディアに掲載され、手動掲載の手間を削減しつつ、到達範囲の拡大も図れます。
※掲載先は求人内容・職種・地域などによって変動します。掲載媒体の指定はできません。
応募者情報の自動取り込み・一元管理
さまざまな求人媒体からの応募データを自動で取り込み、一覧で管理できます。
応募経路・応募日時・選考ステータスをシステム上で確認でき、Excel管理に比べて対応漏れの防止とスピード対応が可能になります。
選考ステータス管理とチーム共有
応募・面接・採用・辞退など、候補者の進捗をステータスで管理できます。
複数拠点や担当者がいる場合でも、誰がどの応募者を担当しているかが明確になり、採用チーム全体での情報共有が容易です。
採用オウンドメディア(採用HP)の作成・運用(有料プラン)
ジョブオプ採用管理では、採用オウンドメディア(自社採用HP)を作成・運用できる機能が利用できます。PC・スマートフォン対応で、求人原稿の追加・編集・削除も自社で簡単に対応可能です。
また、SEOに配慮した構成のため、検索流入からの応募増加が期待できます。
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面接スケジュール調整サポート
応募者との面接日時調整を、ジョブオプの管理画面上で行えます。
完全自動ではないものの、候補者とのメッセージや予定管理を一元化でき、担当者の作業工数を削減します。
効果測定・レポート機能
媒体別の応募数や採用数を自動集計し、採用活動の効果を可視化します。
どの求人媒体から応募が集まっているかを分析でき、採用コストの最適化や次回出稿計画の改善に活用できます。
ジョブオプ採用管理の料金体系(無料版・有料版の違い含む)
ジョブオプ採用管理は定額制で利用できるシステムですが、具体的な料金は公式サイトに記載されていません。利用人数が増えても価格が変わらない料金形態ではありますが、実際の金額は問い合わせが必要です。
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ジョブオプ採用管理とAirワーク採用管理2.0との違い
「ジョブオプ採用管理」と「Airワーク採用管理2.0」は、いずれもリクルートが提供する採用支援システム(ATS)ですが、対象企業・運用目的・機能の自由度に明確な違いがあります。
どちらも「Indeed PLUS」と連携して求人掲載が可能ですが、設計思想や使い勝手は大きく異なります。
主な違い(比較表)
項目 | ジョブオプ採用管理 | Airワーク採用管理2.0 |
|---|---|---|
想定ユーザー | 多店舗展開企業・派遣会社・リクルート系求人媒体を利用する企業 | 単店舗・中小企業・まず無料で始めたい企業 |
料金体系 | 定額制(要問い合わせ) | 無料プラン中心 |
採用HP | 自社採用HPの構築・運用が可能(デザイン自由度高) | 無料でテンプレート型の採用HPを作成可能 |
媒体連携 | 主にIndeed PLUSを中心に自動連携 | 主にIndeed PLUSを中心に自動連携 |
外部媒体からの応募取り込み | Indeed経由以外は手動対応 | 手動登録が基本 |
カスタマイズ性 | 担当者権限・店舗設定・重複応募検知などの対応が可能 | シンプル設計で、権限や構成の柔軟性は限定的 |
アプローチ機能(Indeed PLUS) | 対応済 | 対応済 |
Airワーク採用管理2.0は、Indeed PLUS連携による求人広告に対して、管理画面で上限予算の設定や費用消化状況(クリック課金型)の確認・調整が可能です。
補足:アプローチ機能の違い
以前は、「Indeed PLUS」でのアプローチ機能(リコメンド・スカウト)が使えるのは「Airワーク採用管理2.0」のみでした。
現在では「ジョブオプ採用管理」でも利用可能になっており、アルバイト・パート領域では自動で求職者にアプローチが行われます。
一方、Airワーク採用管理2.0では、正社員・契約社員領域でも企業側が手動でターゲットを選択できる柔軟性があります。
Indeed PLUSとは?ジョブオプ採用管理との関係
Indeed PLUS(インディードプラス) は、株式会社リクルートとIndeedが共同で展開する新しい求人配信プラットフォームです。
企業が1つの求人情報を登録するだけで、タウンワーク・リクナビNEXT・フロム・エーナビなど、複数のリクルート系求人サイトへ自動で掲載される仕組みです。
従来は媒体ごとに求人原稿を作成・管理する必要がありましたが、Indeed PLUSでは共通フォーマットによる一括配信が可能になり、求人の露出拡大と運用効率を両立できます。
また、クリック課金型(CPC課金)を採用しており、求職者が求人をクリックした分だけ費用が発生します。上限予算を設定できるため、コストをコントロールしながら広告効果を最大化できます。
まとめると、Indeed PLUSは「複数媒体への自動掲載」と「広告費の最適化」を同時に実現する、新しい求人広告モデルです。
ジョブオプ採用管理との関係
ジョブオプ採用管理は、このIndeed PLUSと連携して動作する採用支援システム(ATS)です。
企業がジョブオプ採用管理で求人を作成・掲載すると、その情報がIndeed PLUSを経由してタウンワークやフロム・エーナビなどの連携サイトへ自動的に配信されます。
この仕組みの関係性は以下の通りです。
- Indeed PLUS:求人をより多くのサイトに広げるシステム
- ジョブオプ採用管理:Indeed PLUS経由を中心に応募情報をまとめて管理する情報のハブ
両者を組み合わせることで、求人掲載から応募管理までをワンストップで完結させることができ、求人を広く露出させながら、応募データを一元管理できる点が大きな特徴です。
さらに、ジョブオプ採用管理の有料プランでは、自社採用オウンドメディア(採用HP)の作成や応募管理の自動化機能にも対応しており、リクルート系媒体とIndeed PLUSを最大限に活用できる環境を構築できます。
ジョブオプ採用管理のメリット・デメリット
ジョブオプ採用管理には、リクルート媒体との連携や運用効率化といった強みがある一方で、機能面や柔軟性にいくつかの注意点もあります。ここでは導入検討時に押さえておきたい主なポイントを整理します。
ジョブオプ採用管理のメリット
Indeed PLUS連携による求人露出の最大化
複数媒体への自動掲載が可能で、応募母集団の拡大に効果的です。
店舗・担当者単位での柔軟な運用
多店舗・アルバイト採用などで、拠点ごとに担当者を設定可能。現場での進捗管理に適しています。
自社採用オウンドメディア(採用HP)の制作・運用(有料プラン)
ブランドに合わせたデザインが可能で、採用サイトを自社資産として活用できます。
応募・効果分析のレポート機能
媒体別応募数や採用数を可視化し、PDCAに活かせます。
ジョブオプ採用管理のデメリット(注意点)
自動処理や追客などの高度機能は非対応
応募後の自動返信やシナリオ配信など、高度な自動化機能は搭載されていません。
Indeed系以外は手動取り込みが必要
マイナビやエン転職といった外部媒体は、CSVアップロードでの対応が必要です。
採用課題が「多媒体利用」や「対応スピード」の場合に重視すべき機能
通年で大量の応募が発生するアルバイト・パート採用や、複数の求人媒体を併用している企業では、「応募への初動スピード」と「面接設定率」が採用成果を大きく左右します。
こうした環境で成果を高めるためには、以下のような自動化・効率化の仕組みが重要です。
- 応募の自動一元取り込み:求人媒体や自社採用サイトからの応募を自動で集約。
- 即時レスポンス:応募直後の自動返信メールで初動対応を平準化。
- 自動追客(フォロー):面接未予約の候補者へ段階的に再アプローチ。
- リマインド通知:面接前日・当日の自動通知でドタキャンを防止。
ジョブオプ採用管理では、これらのうち 応募の自動取り込み・即時レスポンス・面接リマインドなどの機能を備えていますが、これらは標準機能の範囲に限定されており、複数媒体を横断した自動追客や、条件分岐によるシナリオ設計などには対応は限定的です。
そのため、ジョブオプ採用管理は 「リクルート媒体を中心とした応募経路の拡張」には強みがある一方で、応募者フォローや多媒体運用の自動化には限界がある といえます。
もし貴社の採用課題が「多媒体からの応募をリアルタイムで捌くこと」や「対応スピードを自動化で底上げすること」であれば、次に紹介するRPMのような拡張型システムが適しています。
RPMとは?ジョブオプ採用管理との違いを比較
ジョブオプ採用管理がIndeed媒体を中心とした運用に特化しているのに対し、RPMは、より多媒体での応募管理や自動化を重視した採用管理システム(ATS)です。
さらに、ジョブサイトプラス連携で採用オウンドメディア(採用HP)を構築でき、Indeed PLUSにも対応。露出拡大(応募拡張)と一元管理を両立できます。

約400以上の媒体と自動連携、リアルタイム取り込みに対応
RPMは、Indeed系を含む約400以上の求人媒体と連携。応募情報を自動で取り込み、媒体ごとの確認作業を省略できます。
「応募への初動スピード」を高めたい企業に向いています。
「シナリオ配信」で応募対応を自動化
応募直後のサンクスメール送信、面接未予約者への再連絡、面接前日のリマインド通知までを条件分岐で自動化できます。
これにより、面接設定率や採用率の改善を人手をかけずに実現します。
採用HP×応募拡張 ― ジョブサイトプラス連携
RPMでは、ジョブサイトプラスを利用して採用HPを作成できます。SEO対策や検索導線が整備されており、Indeed PLUSにも対応。採用オウンドメディアとして求人露出を高めつつ、RPM側で応募情報を一元管理できます。
つまり、「応募拡張 × 応募管理 × 自動化」を一つの仕組みで実現できる点が特徴です。
ジョブオプ採用管理との主な違い
項目 | ジョブオプ採用管理 | RPM |
|---|---|---|
主な対象 | Indeed PLUS中心 | 複数媒体(400以上)を自動連携 |
目的 | Indeed PLUSでの応募拡張 | 応募拡張+自動化の両立 |
採用HP | SEO対策に対応したHP構築 | SEO対応かつカスタマイズ性の高いHP構築 |
自動化範囲 | 応募通知・リマインド中心 | 条件分岐による追客・シナリオ自動化 |
サポート体制 | メール・代理店経由 | 専任担当による導入支援あり |
ジョブオプ採用管理は、Indeed系媒体を軸に応募を集めたい企業向け、RPMは多媒体運用・応募拡張・自動化を一気通貫で実現したい企業向けです。
特に、「応募量×対応スピード×自動化」を両立したい場合には、RPMがより最適な選択肢といえます。
まとめ
ジョブオプ採用管理は、Indeed PLUSとの連携を前提としたリクルート提供の採用管理システムで、Airワーク採用管理2.0よりも媒体連携や採用HP作成機能が強化された上位モデルです。
一方で、RPMはリクルート媒体に限らず、400以上の求人媒体と連携し、応募の自動取り込みから追客まで、採用業務の自動化を一気通貫で実現します。
Indeed PLUSを中心にリクルート媒体を活用したい企業はジョブオプ、多媒体運用やスピード対応を重視する企業はRPMが適しています。
よくある質問(FAQ)
採用管理システムの導入を検討する際によくある質問をまとめました。
ジョブオプ採用管理・Airワーク採用管理2.0・RPMの違いや料金、Indeed PLUS連携についての疑問を整理しています。
ジョブオプ採用管理とAirワーク採用管理2.0の違いは何ですか?
Airワーク採用管理2.0は、無料で採用HPを作成できる手軽なツールですが、応募管理や媒体連携の機能はシンプルです。
一方、ジョブオプ採用管理は、Indeed PLUS連携や媒体取り込み、採用HP作成までを備えた上位モデルにあたります。
どちらもIndeed PLUSに対応していますが、より本格的な管理機能を求める場合はジョブオプ採用管理が適しています。
ジョブオプ採用管理は無料で使えますか?
以前、ジョブオプシリーズでは「ジョブオプLite」などの無料支援ツールが提供されていましたが、現在の「ジョブオプ採用管理」は有料プランを前提としたサービス構成となっているようです。
ただし、料金体系や利用条件は契約内容・時期・媒体利用状況などによって異なるため、最新の利用条件や無料特典があるかどうかは公式窓口での確認が確実です。
Indeed PLUSを使うには、どちらを導入すれば良いですか?
Indeed PLUSは、対応している採用管理システム(ATS)を通じて利用できます。代表的なものはAirワーク採用管理2.0とジョブオプ採用管理の2つです。
Airワークは無料で始められるシンプルなツールで、少人数採用やまずは試してみたい企業に向いています。一方、ジョブオプ採用管理は媒体連携や採用HP作成(有料)にも対応しており、より本格的にIndeed PLUSを活用したい企業に適しています。
なお、ジョブサイトプラスやテンリクなど、他にもIndeed PLUS連携に対応しているツールは存在します。自社の採用規模や運用体制に合わせて、最も使いやすいシステムを選ぶと良いでしょう。
RPMはジョブオプ採用管理とどう違うのですか?
RPMは、リクルート媒体を含む400以上の求人媒体とリアルタイム連携し、応募の自動取り込みや面接リマインドなどを自動化できる採用管理システムです。
さらに、採用オウンドメディア構築ツール「ジョブサイトプラス」との連携により、Indeed PLUS対応の採用サイトを作成することも可能です。
ジョブオプ採用管理がIndeed PLUSを軸とした応募獲得の最適化に強いのに対し、RPMは多媒体運用や対応スピードの自動化に優れています。







