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無料の採用管理システム(ATS)おすすめ10選 有料との違いも解説

採用活動の効率化を図る企業にとって、採用管理システム(ATS)は欠かせない存在です。近年は中小企業やスタートアップ向けに「無料」で利用できるサービスも増え、Excel管理からの脱却を後押ししています。

一方で無料プランには利用制限やサポート不足といった課題もあり、導入後の活用イメージを誤ると逆に負担が増す可能性もあります。

本記事では採用管理システム「RPM」を提供する株式会社ゼクウが、無料で使用できる採用管理システムや、有料システムとの違いを紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.無料で使える採用管理システム(ATS)とは
    1. 1.1.採用管理システムの無料/有料の違い
    2. 1.2.無料の採用管理システムが適しているケース
  2. 2.有料の採用管理システムを検討するべきケース
    1. 2.1.応募数が増えて無料プランの制限を超えてしまう場合
    2. 2.2.高度な機能や他システムとの連携が必要になった場合
    3. 2.3.採用担当者の負担を抜本的に減らしたい場合
  3. 3.無料の採用管理システムの選び方
    1. 3.1.無料で使用できる範囲はどこまでか
    2. 3.2.求人媒体との連携が可能か
    3. 3.3.有料プランでどのような機能が使用できるか
  4. 4.完全無料で使える採用管理システム5選
    1. 4.1.リクナビHRTech採用管理
      1. 4.1.1.無料で使える機能
      2. 4.1.2.注意点
    2. 4.2.Hirehub
      1. 4.2.1.無料で使える機能
      2. 4.2.2.注意点
    3. 4.3.Airワーク採用管理
      1. 4.3.1.無料で使える機能
      2. 4.3.2.注意点
    4. 4.4.yoiwork採用管理
      1. 4.4.1.無料で使える機能
      2. 4.4.2.注意点
    5. 4.5.engage
      1. 4.5.1.無料で使える機能
      2. 4.5.2.注意点
  5. 5.一部無料で使える採用管理システム5選
    1. 5.1.Talentio
      1. 5.1.1.無料で使える機能
      2. 5.1.2.注意点
    2. 5.2.ジョブカン採用管理
      1. 5.2.1.無料で使える機能
      2. 5.2.2.注意点
    3. 5.3.採用係長
      1. 5.3.1.無料で使える機能
      2. 5.3.2.注意点
    4. 5.4.SHIRAHA
      1. 5.4.1.無料で使える機能
      2. 5.4.2.注意点
    5. 5.5.Zoho Recruit
      1. 5.5.1.無料で使える機能
      2. 5.5.2.注意点
  6. 6.無料で使える採用管理システムのメリット
    1. 6.1.コストをかけずに導入できる
    2. 6.2.採用業務の基本機能をすぐに体験できる
    3. 6.3.導入や運用のハードルが低い
  7. 7.無料で使える採用管理システムのデメリット
    1. 7.1.チーム全体での利用に限界がある
    2. 7.2.自社の採用フローに合わせにくい
    3. 7.3.セキュリティや情報管理の不安が残る
  8. 8.採用管理システム導入後の実践ポイント
    1. 8.1.運用ルールの設計と現場浸透策
    2. 8.2.定期モニタリングと改善スケジュールの設置
    3. 8.3.担当者の研修やマニュアル整備とQ&A体制
  9. 9.無料ATSについてよくある質問
    1. 9.1.採用管理システムはいくらしますか?
    2. 9.2.採用管理システムで人気のあるものは?
  10. 10.無料ATSのまとめ
  11. 11.採用管理システム「RPM」のご紹介

無料で使える採用管理システム(ATS)とは

無料で使える採用管理システム(ATS)とは、応募者情報の一元管理や面接日程の調整、進捗管理など、採用業務の基本機能を無料で利用できるツールを指します。

初期費用をかけずに採用を仕組み化できるため、中小企業やスタートアップなど、小規模採用を効率化したい企業に多く利用されています。

近年では、応募者管理だけでなく、無料で採用オウンドメディア(自社採用サイト)を構築・運用できるサービスも増えています。

これにより、「応募管理と採用オウンドメディア運用を一つのツールで完結できる」点が無料ATSの大きな特徴です。また、Indeedなどの求人アグリゲーションサイトと連携できるサービスもあり、無料ながら集客面での効果が期待できます。

無料ATSには以下のような2つのタイプがあります。

  • 完全無料型:基本機能をずっと無料で使える
  • 一部無料型:応募数や利用人数などに制限があり、有料移行を前提とする

無料の採用管理システムは「まずはExcel管理から卒業したい」「小規模な採用を効率化したい」という企業の最初の一歩として最適です。一方で、応募数が増えたり高度な機能が必要になれば有料プランへの移行が現実的になります。

【関連記事】

採用管理システムとは

採用オウンドメディアとは

採用管理システムの無料/有料の違い

無料と有料の最大の違いは利用できる範囲とサポート体制にあります。

項目

無料ATS

有料ATS

費用

初期費用・月額費用なし

月額数千円〜数万円、規模に応じて課金

機能範囲

基本的な応募者管理、面接日程調整、メール送信など

ダッシュボード分析、評価シート、求人媒体連携、カレンダー連携、権限管理など

応募者数や容量

応募者数◯名まで、保存期間◯ヶ月など制限あり

上限なし

連携性

外部ツール連携は限定的で、求人媒体連携も制限されることが多い

Indeedや求人媒体、自社HP、メール・カレンダーなどと幅広く連携可能

サポート体制

FAQやチャットボット中心で、有人サポートは無しor限定的

専任担当者による導入サポートや運用相談、トラブル対応が可能

カスタマイズ性

自社フローに合わせた細かな設定は難しい

選考フローや通知文面の柔軟な設定が可能

無料は「お試し・小規模利用」に強く、有料は「本格的な採用活動の基盤」に向いています。自社の採用規模や求める機能に応じて、どちらを選ぶかを判断することが大切です。

無料の採用管理システムが適しているケース

無料の採用管理システムが適しているのは次のような状況です。

  • 採用人数が少ない(年間で数名〜十数名程度の採用規模)
  • 採用専任者がいない
  • まずは効率化を試したい
  • 自社採用オウンドメディア(採用サイト)を試しに作ってみたい

こうした企業では、応募者対応漏れの防止や、面接日程調整の効率化が実現できます。

無料ATSによって「採用オウンドメディア(採用サイト)構築 × 応募管理の一元化」が可能になれば、採用活動の基盤を整えながら応募数の増加も期待できます。

大きな投資をせずにまずは仕組み化を始めたい場合、無料の採用管理システムが適しています。

有料の採用管理システムを検討するべきケース

有料の採用管理システムが適しているケース

無料で使える採用管理システムは、初めて採用管理を行う企業にとって有効な選択肢です。しかし、採用規模の拡大や効率化のニーズの高まりに伴い、「無料のままでは限界だ」と感じる瞬間が訪れます。

特に次のようなケースでは、有料の採用管理システムを検討することがおすすめです。

  • 応募数が増えて無料プランの制限を超えてしまう場合
  • 高度な機能や他システムとの連携が必要になった場合
  • 採用担当者の負担を抜本的に減らしたい場合

応募数が増えて無料プランの制限を超えてしまう場合

無料ATSには「応募者数◯名まで」「メール送信◯通まで」といった制限があります。少人数採用では十分でも、正社員とアルバイトを同時募集するとすぐに上限に達してしまうことも。

制限を超えると結局Excel管理と併用になり、二度手間や対応漏れが発生しやすくなります。応募数が安定して多い企業では、有料プランに切り替える方が効率的です。

高度な機能や他システムとの連携が必要になった場合

無料プランでは基本的な応募者管理や日程調整はできても、求人媒体との自動連携・ダッシュボード分析・カレンダー連携といった高度機能は制限されるケースが多いです。

  • 採用進捗を可視化して経営層に報告したい
  • 複数拠点で同時に採用活動を回したい
  • 労務システムや人材データベースと連携したい

こうしたニーズが出てきた段階では、有料ATSへの移行が必須となります。

採用担当者の負担を抜本的に減らしたい場合

無料ATSでも効率化はできますが、担当者の工数削減は「補助レベル」にとどまります。面接調整の自動化、評価シートの共有、メール一括送信、レポート自動作成といった機能が揃うのは有料ATSです。

採用担当者が人事全般を兼務している中小企業では「残業せずに回せる仕組み」が必要です。日々の業務負荷を軽減して戦略的な人材採用に時間を割くためには、有料も検討してみましょう。

無料の採用管理システムの選び方

無料の採用管理システムの選び方

無料ATSを選ぶ際は「どこまで無料で使えるのか」「自社の採用フローに合うか」を見極めることが大切です。機能や連携範囲を曖昧にしたまま導入すると、Excelとの二重管理に逆戻りしてしまいます。次の3つを基準に確認すると失敗を防げます。

無料で使用できる範囲はどこまでか

まずは無料でどこまで使用できるか確認しましょう。採用管理システムの無料プランには、応募者数やメール送信通数、利用できるユーザー数といった制限があります。

こうした制約を事前に把握しておかないと「応募が増えて結局Excel管理に逆戻り」という事態になりかねません。自社の採用人数や応募チャネルを考え、無料で回せる規模なのかを確認することが必要です。

求人媒体との連携が可能か

応募の多くは求人媒体から流入するため、媒体との連携機能があるかどうかは大きな選定ポイントです。次の3つを確認してみましょう。

  • Indeedなど大手媒体から応募者情報を自動で取り込めるか
  • 複数媒体を一元管理できるか
  • 自社採用ページと連携できるか

連携が不十分だと結局手作業が残ります。少人数採用でも、媒体連携があるかどうかで担当者の負担は大きく変わります。

有料プランでどのような機能が使用できるか

無料ATSを選ぶ際には、将来有料プランに移行することを前提に考えましょう。無料では基本機能しか使えませんが、有料では次のような機能拡張が可能です。

  • 面接日程の自動調整
  • 応募者データの分析レポート
  • 複数拠点や部門ごとの権限管理
  • 他システム(労務管理・カレンダーなど)との連携

もし採用規模が拡大したときに、自社のフローと合わないサービスを使っていた場合は再選定や移行が必要になります。無料段階から「このサービスを長期的に使い続けられるか」を見極めて選ぶことが、後々の手間やコストを抑えるポイントです。

完全無料で使える採用管理システム5選

採用管理システムの基本機能を無料で使用できる製品、または無料プランのみ提供されている製品を5つ紹介します。

リクナビHRTech採用管理

リクナビHRTech採用管理

リクナビHRTech採用管理はリクルートが提供する中途採用向けATSです。候補者情報・選考状況を一元管理でき、日程調整や分析機能も備えるのが特徴。完全無料で利用可能で、ユーザー・候補者登録数に上限はありません。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 面接日程調整
  • 選考データの集計・分析機能
  • ユーザー数制限なし

注意点

  • 求人媒体連携ができない(Indeed等に自動掲載不可)
  • 採用ページを作成できず、募集チャネル拡大には向かない
  • メール一括送信機能がなく、応募者とのやり取りは別途必要

Hirehub

Hirehub

Hirehubはエン株式会社が提供する無料の採用管理システムです。求人作成から応募者管理、選考・面接調整・入社管理まで全機能を無料で利用できます。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 面接日程調整
  • メール送信
  • 採用ページ作成
  • 求人媒体連携
  • ユーザー数制限なし

注意点

  • 大手企業向け機能も多く、小規模採用では使いきれない場合がある
  • 外部連携が強い分、設定に時間がかかるケースあり

Airワーク採用管理

Airワーク採用管理

Airワーク採用管理はリクルート提供の採用管理システムです。採用ホームページや求人ページの作成、応募者管理、メッセージ送信など基本機能がすべて無料で使えます。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 面接日程調整
  • メール送信
  • 採用ページ作成
  • 求人媒体連携

注意点

  • ユーザー管理や拠点ごとの権限設定は不可
  • データ分析機能は限定的

yoiwork採用管理

yoiwork採用管理

yoiwork採用管理はコントロールグループが提供する無料の採用管理システムです。求人作成から面接調整・選考管理・入社まで採用プロセスを一元管理できます。自動翻訳機能を標準搭載し、外国人採用にも対応可能です。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 面接日程調整
  • メール送信
  • 採用ページ作成
  • 求人媒体連携
  • ユーザー数無制限

注意点

新興サービスのため導入実績や事例が少ない

engage

engage

engageはエン株式会社が提供する採用支援ツールです。求人掲載から応募管理、面接対応、採用ページ作成まで基本機能はすべて無料で利用できます。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 面接日程調整
  • メール送信
  • 採用ページ作成
  • 求人媒体連携
  • ユーザー数無制限

注意点

  • 応募者の一括管理ができず、採用チャネルが複数ある場合は手入力や別システム連携が必要
  • AIスカウト、掲載拡張などには制限あり

一部無料で使える採用管理システム5選

Talentio

Talentio

Talentioは株式会社タレンティオが提供する採用管理システムです。中堅・大手向けに求人管理、選考管理、分析機能を備えています。小規模企業向けに機能を限定した無料プラン「Freeプラン」を提供しており、導入前のお試しにも適しています。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 面接日程調整
  • メール送信
  • 採用ページ作成

注意点

  • 無料プランでは応募者登録数が月50名までと少ない
  • 求人媒体との直接連携ができず、手入力が必要
  • 分析レポートや高度機能は利用不可

ジョブカン採用管理

ジョブカン採用管理

ジョブカン採用管理は株式会社Donutsが提供する採用管理システムです。中途・新卒・アルバイト採用まで幅広く対応し、「採用オウンドメディア作成」「応募管理」「選考管理」「分析」など多彩な機能を備えます。無料トライアル後に無料プランに移行可能です。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 面接日程調整

注意点

  • 無料プランは候補者数が月30名まで、データ保持期間は30日
  • メール送信・採用ページ作成・求人媒体連携は不可

採用係長

採用係長

採用係長は株式会社ネットオンが提供する採用マーケティングツールです。プログラミング不要の簡易求人ページ作成機能やSNS共有機能、応募管理機能を備えています。無料トライアルとして求人ボックス・スタンバイなどと連携し無料で求人掲載でき、採用活動を手軽に開始できます。

無料で使える機能

応募者管理

  • メール送信
  • 採用ページ作成
  • 求人媒体連携

注意点

  • 無料トライアルでは応募者データ閲覧が1件、公開求人数3件まで
  • 面接調整など運用系機能はほぼ提供されない
  • 無料利用では効果測定に限界があり、有料移行が前提

SHIRAHA

SHIRAHA

SHIRAHAは株式会社HAB&Co.提供が提供する採用管理システムです。直感的な操作で採用オウンドメディアを作成でき、応募者の集客・管理までオールインワンで対応可能。無料プランを提供しており、コストをかけずに基本機能を試すことができます。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • 採用ページ作成
  • 求人媒体連携

注意点

  • 無料プランでは応募者情報の閲覧と求人掲載上限が3件まで
  • 面接日程調整などの機能はほぼ利用不可で、「採用オウンドメディア作成の体験版」に近い位置づけ

Zoho Recruit

Zoho Recruit

Zoho RecruitはZohoが提供するクラウドATSです。中小企業向けに1人まで使える無料プランを提供し、応募者管理や求人掲載、メール・カレンダー連携など基本機能を備える採用CRMツールとして利用できます。

無料で使える機能

  • 応募者管理
  • メール送信
  • 採用ページ作成
  • 求人媒体連携

注意点

  • 無料プランはユーザー1名のみ利用可能
  • 有効求人数1件までの制限あり
  • 英語UIが主体で、日本企業では導入・運用が難しいケースあり

無料で使える採用管理システムのメリット

無料ATSには「費用をかけずに試せる」「基本機能をすぐ使える」「導入のハードルが低い」といった魅力があります。また、無料で採用オウンドメディア(採用サイト)を構築・運用できるATSも登場しており、応募管理と集客を一体化できる点も注目されています。

コストをかけずに導入できる

無料ATS最大のメリットは、初期費用・月額費用ゼロで始められることです。

予算が限られる中小企業でも導入可能で、投資回収を気にせず使い勝手を確認できます。「採用を効率化したいものの費用承認が下りにくい」といった状況でも、無料であれば担当者判断でスモールスタートできるのが強みです。

採用業務の基本機能をすぐに体験できる

無料の採用管理システムでも、応募者情報の一元管理や面接日程の調整、メール送信といった採用業務の基本機能は備わっています。

  • Excel管理との違いをすぐ実感できる
  • 応募者対応漏れが減り、安心感を得られる

まずは日常業務で触れてみることで、システム化の効果を体感できる点が大きなメリットです。

導入や運用のハードルが低い

無料の採用管理システムは「お試し利用」を想定していることが多いため、短時間での導入が可能です。

  • 煩雑な設定や専門知識が不要
  • 社内稟議を経ずに担当者の裁量で導入できる場合もある
  • トライアル的に導入して現場の反応を確認できる

運用を始めるまでの心理的・手続き的なハードルが低いのは大きな利点です。

無料で使える採用管理システムのデメリット

無料ATSは導入しやすく魅力的ですが、長期的・本格的に運用する場合にはさまざまな制約があります。

チーム全体での利用に限界がある

無料ATSは利用ユーザー数や権限設定に制限があることが多く、人事部全員や現場の面接官を巻き込んだ運用には不向きです。

  • アカウント数が限られ、複数担当者での同時利用ができない
  • 権限が分けられず、情報共有や承認フローが滞る
  • 結局、担当者1人がまとめ役になり負担が偏る

採用活動はチームで進めることが前提ですが、無料プランではその基盤が整わない点に注意が必要です。

自社の採用フローに合わせにくい

無料ATSは機能がシンプルに固定されているため、独自の採用プロセスを柔軟に反映しづらいことが課題です。

  • 「一次面接→適性検査→二次面接」など複雑な流れを登録できない
  • 部署ごとに異なる承認フローを設定できない
  • 結果的にExcelやメールとの併用が必要になる

また、採用サイトを無料で作成できる場合でも、URLが共有ドメイン(例:◯◯.service.jp)になるなどブランド面での制約があります。見た目は整っていても、ブランディング重視の企業では課題となる場合があります。

セキュリティや情報管理の不安が残る

応募者情報は氏名・住所・経歴などの個人情報を含むため、管理体制が不十分だと大きなリスクになります。無料ATSはコストを抑えて提供されている分、下記のような不安要素が残る場合があります。

  • データ暗号化やバックアップ体制が不透明
  • 情報漏えい時の責任範囲が曖昧
  • サポート窓口が限定的で緊急対応が遅れることも

採用担当者としては「安全に個人情報を預かれるか」を必ず確認することが重要です。

採用管理システム導入後の実践ポイント

採用管理システムは導入して終わりではなく、現場で正しく使い続けてこそ導入効果が発揮されます。特に中小企業では、忙しさに流されて結局Excelに戻ってしまう可能性もゼロではありません。事前に運用ルールや改善の仕組みを整えておきましょう。

運用ルールの設計と現場浸透策

導入初期に「誰が、いつ、どの情報を入力するのか」を明確に決めることが大切です。

  • 応募者情報の入力ルール
  • 面接評価の記録方法
  • 進捗ステータスの更新担当

こうしたルールを共有し、現場の面接官にも簡単に伝わる仕組みを作っておきましょう。

定期モニタリングと改善スケジュールの設置

運用を続けると必ず課題が出てきます。月1回など定期的に利用状況を振り返る場を設けるのが効果的です。

振り返りの場では、入力漏れや対応遅延の有無はないか、無駄な工程がないか、現場からの改善要望などを確認しましょう。改善サイクルを回すことで現場に根付きやすくなります。

担当者の研修やマニュアル整備とQ&A体制

新しいシステムは、操作方法が分からないと現場に定着しづらいものです。そのため導入後は、担当者向けの教育や情報共有の仕組みを整えることが重要です。

  • 基本操作をまとめたマニュアルを社内で配布
  • 新任担当者に向けた短時間の研修を実施
  • よくある質問や対応方法をQ&A形式で共有

こうした体制を整備することで担当者が交代してもスムーズに運用でき、長期的に活用できる環境が築けます。

無料ATSについてよくある質問

最後に、無料の採用管理システムに関連するよくある質問を紹介します。

採用管理システムはいくらしますか?

多くのATSは月額数千円〜数万円で提供されています。無料プランもありますが、応募者数や機能に制限があるケースが一般的です。中長期的に本格運用する場合は、有料プランを検討する企業が多いです。

採用管理システムで人気のあるものは?

中小企業向けでは「ジョブカン採用管理」「リクナビHRTech採用管理」「Airワーク採用管理」などがよく使われています。無料プランや低価格帯があり、まずは小規模に試せる点が支持されています。

無料ATSのまとめ

無料で使える採用管理システム(ATS)は、コストを抑えながら応募者管理や選考を効率化できる実用的な選択肢です。小規模採用や初めての採用システム導入において、最初の一歩として有効に機能します。

  • 無料ATSはコストをかけずに応募者管理・選考を効率化できる
  • 機能制限やサポート不足などの制約があるため注意が必要
  • 将来の有料移行や現場定着を見据えた選定・運用が成功の鍵

特に中小企業や少人数採用の現場にとっては、導入ハードルの低さが大きな魅力となります。一方で、機能制限やサポート不足といったデメリットがあるため、将来的に有料プランや他システム連携を見据えて選定することが重要です。導入後も運用ルールや改善サイクルを整え、現場に定着させる工夫を行いましょう。

採用管理システム「RPM」のご紹介

採用人数が増えてくると、Excelや無料ATSでは応募者対応の漏れや日程調整の負担が発生しがちです。「もっと効率的に、かつ正確に採用を進めたい」と考える企業様におすすめなのが 採用管理システム「RPM」 です。

RPMでは400媒体以上との自動連携、応募対応の自動化、柔軟なカスタマイズなど、採用担当者の負担軽減と応募者体験を向上させる仕組みを用意しています。

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髙田輝之
髙田輝之
エン株式会社(旧・エン・ジャパン)、ゼクウで営業部長を歴任。 15年以上にわたりHR業界に携わり、企業の新卒・中途採用支援を中心に、採用戦略設計・広告運用・採用管理システム(ATS)導入・歩留まり改善など、採用領域全般の課題解決に従事。現在はゼクウにて、採用管理やHRテクノロジーをはじめ、人材採用から定着・育成までをカバーするHR全体の仕組み最適化をテーマに、記事企画・監修・執筆を行っている。現場で培った知見を活かし、複雑な人事課題を構造的に整理し、読者が正しく判断できる情報発信を心がけている。

RPMの導入前に知っておきたいポイントをご紹介