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【徹底比較】採用一括かんりくんの料金・機能とRPMの違い

「Excelでの応募者管理から脱却したい」

「いきなり高機能・高価格なシステムを導入するのはハードルが高い…」

このような課題意識から、手軽に始められる採用管理システム「採用一括かんりくん」に注目されている方も多いのではないでしょうか。採用一括かんりくんは、そのシンプルな機能設計と価格帯で、多くの中小企業やスタートアップの採用活動を支援しています。

この記事では、採用一括かんりくんの基本的な機能から料金プラン、評判までを網羅的に解説します。さらに、記事の後半では、採用ボリュームが増えてきた企業様が直面する「大量応募への対応速度」や「歩留まり改善」といった課題に焦点を当て、もう一つの有力な選択肢「RPM」との違いもご紹介します。

最後まで読めば、採用一括かんりくんの全体像と、貴社の「今」と「未来」の採用課題に本当にマッチするシステムはどちらなのかが明確になります。

【関連記事】

採用管理システム(ATS)とは?機能やメリット、料金を比較し失敗しない選び方を解説

目次[非表示]

  1. 1.採用一括かんりくんとは?
  2. 2.採用一括かんりくんの主な機能
    1. 2.1.応募者情報の一元管理
    2. 2.2.LINEとの連携機能
    3. 2.3.採用サイトの作成機能
    4. 2.4.面接予約機能
    5. 2.5.選考状況の分析・レポート機能
  3. 3.採用一括かんりくんの料金体系
  4. 4.採用一括かんりくんのメリット・デメリット
    1. 4.1.採用一括かんりくんのメリット
      1. 4.1.1.始めやすい価格設定とシンプルな機能
      2. 4.1.2.LINE連携による候補者との円滑なコミュニケーション
      3. 4.1.3.手軽に始められる導入のしやすさ
    2. 4.2.採用一括かんりくんのデメリット
      1. 4.2.1.応募者対応の自動化機能が限定的
      2. 4.2.2.大量応募時の運用負荷が高い
  5. 5.「情報の一元管理」の先に見える、次の課題を考えてみよう
  6. 6.採用の「量」と「スピード」を最大化するなら「RPM」がおすすめ
    1. 6.1.400以上の媒体連携で、あらゆる応募を自動で一元化
    2. 6.2.「シナリオ配信機能」で応募者対応を徹底的に自動化
    3. 6.3.大量募集に最適化された柔軟な機能と導入サポート
  7. 7.採用一括かんりくんとRPMの比較一覧
  8. 8.まとめ
  9. 9.よくある質問
    1. 9.1.まずは採用一括かんりくんで十分でしょうか?RPMのような高機能ツールはいつ検討すべきですか?
    2. 9.2.LINEで応募者とやり取りしたいのですが、RPMは対応していますか?
    3. 9.3.日々の運用での一番の違いは何ですか?

採用一括かんりくんとは?

採用一括かんりくんは、HRクラウド株式会社が提供する採用管理システム(ATS)です。

新卒・中途・アルバイトを横断して応募者情報を一元管理でき、LINE連携や面接予約、カレンダー連携など、採用現場で求められる基本機能をコンパクトに備えています。

特に新卒採用を中心とした中小企業やスタートアップで多く導入されており、「Excelでの応募者管理から脱却したい」「まずは低コストでATSを導入したい」という企業にとって、採用業務のデジタル化を手軽に始められるシステムです。

複雑な設定を必要とせず、誰でも直感的に操作できるシンプルなUIが特徴。

初めて採用管理システムを導入する企業でも、スムーズに“情報の一元管理”を定着させやすい点が評価されています。

採用一括かんりくんの主な機能

デジタルなオフィス環境とシステム連携を表すイメージ

採用一括かんりくんが持つ具体的な機能について紹介します。

応募者情報の一元管理

複数の求人媒体からの応募者情報を自動で取り込み、候補者ごとに情報を一元管理します。Excelでの管理で起こりがちな、ファイルの煩雑化や更新漏れといった課題を解決する基本機能です。

LINEとの連携機能

採用一括かんりくんの大きな特徴の一つが、応募者とLINEで直接コミュニケーションが取れる点です。さらに最新ではSMS連携も加わり、メール・LINE・SMSを同一画面で自動制御できるようになりました。候補者との接点を柔軟に設計できるため、返信率の向上が期待できます。

採用サイトの作成機能

プログラミングなどの専門知識がなくても、テンプレートを使って採用ページを簡単に作成できます。作成した求人ページはIndeedなどの求人検索エンジンに対応しており、応募情報は自動でシステムに登録されます。

オウンドメディアリクルーティング(=自社採用オウンドメディアを活用した採用手法)を手軽に始めたい企業に適した機能です。

【関連記事】詳しくは採用オウンドメディアとは?」をご覧ください。

面接予約機能

GoogleカレンダーやOutlookカレンダーと連携し、面接官の空き枠共有や予約確定時の自動反映・通知に対応。メールや電話でのやり取りを減らし、面接調整の工数を大幅に削減できます。

選考状況の分析・レポート機能

媒体ごとの応募数や選考通過率など、基本的な採用指標を可視化します。

「どの媒体が成果を出しているか」などの傾向を把握でき、採用活動の改善や振り返りに活用できます。

採用一括かんりくんの料金体系

料金体系を表すイメージ写真

採用一括かんりくんの公式サイトでは、現在、具体的な料金は公開されておらず、個別見積もり制となっています。

ただし、過去の資料によると、採用一括かんりくんには以下のようなプラン構成が存在していました。

プラン名

初期費用(参考)

月額費用(参考)

主な特徴

ライトプラン

100,000円

20,000円

基本機能を備えたエントリープラン。小規模採用向け。

スタンダードプラン

100,000円

50,000円

LINE連携・分析などを搭載。中規模採用の効率化に対応。

プレミアムプラン

要問い合わせ

75,000円

自動化・外部連携を強化。大量応募対応に最適。

登録者数やアカウント数による追加費用は発生せず、応募が増えても安定したコストで運用できます。

また、段階的なプラン変更にも柔軟に対応できるため、「まずは小規模から始め、段階的に自動化を進めたい企業」にも適しています。

なお、最新料金を確認する際は、公式サイトや資料請求を通じた問い合わせが確実です。

採用一括かんりくんのメリット・デメリット

採用管理システム採用一括かんりくんのメリット・デメリットを示すビジネスイメージ

次に採用一括かんりくんのメリット・デメリットについてご説明します。

採用一括かんりくんのメリット

採用一括かんりくんが多くの企業、特に「まずはコストを抑えてATSを試したい」と考える中小企業やスタートアップに選ばれる理由は、主に以下の3つのメリットに集約されます。

始めやすい価格設定とシンプルな機能

過去の資料では月額2万円からというプランがあり、多機能なATSが多い中、比較的導入しやすい価格帯であったことがうかがえます。「まずはExcel管理から脱却したい」という企業にとって、コストを抑えながら採用管理の基本を押さえたシステムへ移行できる点は、大きなメリットと言えるでしょう。

LINE連携による候補者との円滑なコミュニケーション

メールでの連絡が基本となるATSが多い中、採用一括かんりくんは標準でLINE連携に対応しています。特に若年層の採用では、メールよりもLINEの方が開封率・返信率ともに高い傾向にあります。候補者とカジュアルかつスピーディーにコミュニケーションを取れることは、選考離脱を防ぎ、応募者の惹きつけに繋がる強力な武器となります。

手軽に始められる導入のしやすさ

シンプルで直感的な操作画面もメリットの一つです。これまでExcelで応募者を管理していた担当者でも、マニュアルを読み込むことなく、スムーズに利用を開始できます。「多機能すぎて使いこなせない」というATS導入でよくある失敗が起きにくく、まずは情報の一元管理を定着させたいフェーズの企業に最適です。

採用一括かんりくんのデメリット

一方で、その手軽さとコストパフォーマンスの裏側で、採用規模が拡大してきた企業にとってはいくつかの課題も存在します。

応募者対応の自動化機能が限定的

採用一括かんりくんは、応募があった際のサンクスメールの自動送信や、面接予約が入らない候補者への追いかけ連絡といった、応募者対応を自動化する機能が限定的です。そのため、「情報は一元管理できるようになったが、結局、応募者への連絡作業に時間がかかっている」という状態に陥る可能性があります。

大量応募時の運用負荷が高い

自動化機能が限定的であることは、応募者が増えれば増えるほど、手動オペレーションの負荷が大きくなることを意味します。月間の応募者数が100名を超えるようなフェーズでは、採用担当者のキャパシティを超え、対応遅れや連絡漏れといった機会損失が発生しやすくなります。

加えて、採用規模が大きくなるにつれて、以下のようなシステム上の制約が運用負荷をさらに増大させる可能性があります。

  • 媒体連携の制約: 無料で連携できる中途媒体は3媒体まで。それ以上は1媒体ごとに追加料金(5,000円)が発生します。
  • データ更新の遅延: 応募者データは1日3回(午前・昼・夕方)のバッチ処理で更新されるため、リアルタイム反映ができません。
  • 手動作業の発生: 派遣・アルバイト媒体からの応募はCSVによる手動連携が必要です。
  • 分断された管理画面: 新卒・中途・アルバイトで管理画面が分かれており、横断的なデータ分析がしづらい構造です。
  • コミュニケーション手段の制限: LINEは便利な一方で通数課金制です。

これらの点から、複数の求人媒体を活用し、即時性が求められる大量応募のフェーズでは、情報反映の遅延や手動作業の発生が、採用スピードを鈍化させる要因となり得ます。

「情報の一元管理」の先に見える、次の課題を考えてみよう

応募対応のスピードや歩留まり問題を解決するソリューションのイメージ図

ここまで見てきたように、採用一括かんりくんは、コストを抑えてExcel管理から脱却したい企業にとって、非常に優れた最初のステップです。

しかし、事業が成長し、採用ボリュームが月間100名を超えてくると、「情報を一元管理する」だけでは解決できない新たな課題が生まれます。それは、「大量の応募者に、いかに速く、そして抜け漏れなくアプローチし続けるか」という、採用の成果に直結する課題です。

このようなフェーズに入った企業にとっては、「手軽さ」以上に、「工数をどれだけ削減できるか」「歩留まりをどれだけ改善できるか」という視点が、システム選びにおいて重要になります。

採用の「量」と「スピード」を最大化するなら「RPM」がおすすめ

RPMの管理画面と求人媒体数400以上の連携実績を示すイメージ画像

そこで、採用の「量」と「スピード」を重視する企業様にご紹介したいのが、採用管理システム「RPM」です。採用一括かんりくんが持つ「1日3回のバッチ処理」や「3媒体までの連携制限」といった制約に対し、RPMは異なるアプローチでこれらの課題を解決します。

400以上の媒体連携で、あらゆる応募を自動で一元化

RPMは約400もの媒体と連携し、応募から数秒でリアルタイムにシステムへ反映することも可能です。「応募者情報を集める」だけでなく、その後のスピーディーな対応までをスムーズに行うための基盤が整っています。

「シナリオ配信機能」で応募者対応を徹底的に自動化

RPMの真価は、応募者対応を自動化する「シナリオ配信機能」にあります。さらに、RPMはLINEに加えてSMS連携にも対応しており、応募直後の自動リマインドや連絡が取れない候補者への再アプローチなど、より確実なコミュニケーションを実現します。

応募直後のサンクスメール、面接予約が入らない候補者への追いかけ連絡などを完全に自動化。「人がやらなくてもいい作業」をシステムに任せることで、担当者は面接などのコア業務に集中できます。

大量募集に最適化された柔軟な機能と導入サポート

RPMは、派遣・アルバイト採用といった大量募集の現場の声から生まれたシステムです。そのため、応募が増えれば増えるほど、その効率化効果を実感できます。

また、Excelからの移行や初めてのATS導入でつまずかないよう、専任担当による2ヶ月間の伴走サポートで、システムの定着までを支援します。

>採用の「量とスピード」を最大化する「RPM」の機能について詳しく見る 

採用一括かんりくんとRPMの比較一覧

採用一括かんりくんは、初期導入コストを抑えたい企業や新卒採用を中心とした小規模運用に最適です。以下の比較表で、自社の状況と照らし合わせてみましょう。

比較項目

採用一括かんりくん

RPM(アールピーエム)

最適な採用フェーズ

小〜中規模の採用立ち上げフェーズ。新卒・中途の一元管理と基礎自動化に最適

拠点横断・大量応募の即応と歩留まり改善の徹底自動化

応募反映

連携媒体は自動登録(※媒体・方式により頻度が異なる)

媒体からの自動連携(※媒体により一部リアルタイム)

連絡チャネル

メール・SMS・LINE対応可

メール・SMS・LINE対応可

料金

※問い合わせフォームより見積依頼

基本機能 月額8.5万円〜+オプション

面接調整

Google・Outlook連携・予約確定の自動反映

即時予約導線+シナリオ追客で予約化率向上

一方で採用一括かんりくんは、媒体数や即時性、自動化機能の面で限界があり、応募数の多い企業では対応スピードが課題となる場合があります。

RPMは、400媒体との連携・リアルタイム反映・LINE+SMS対応を備えた設計で、大量採用フェーズに強く、スピードと歩留まり改善を両立できます。

まとめ

本記事では、採用一括かんりくんの機能や特徴、そしてもう一つの選択肢であるRPMについて解説しました。

採用一括かんりくんは、LINEやSMSなどのマルチチャネル連絡機能やカレンダー連携を備え、採用業務の基盤をコンパクトに整えたい企業に最適です。

初めてATSを導入する企業でもスムーズに運用を始めやすく、「まずはExcel管理から脱却したい」フェーズに非常にマッチします。

一方で、応募数が増加し、スピードと精度の両立が求められるフェーズでは、RPMのような高機能ツールが真価を発揮します。

RPMは、400媒体との連携やリアルタイム反映、LINE+SMSの自動配信などを通じて、大量応募への即応と歩留まり改善を同時に実現します。

最適な採用システムは、「どの課題を、どの段階で解決したいか」によって異なります。

自社の採用フェーズを見極め、「情報をまとめる」段階なのか、「対応を自動化する」段階なのかを整理することで、選ぶべきシステムは自然と明確になるでしょう。

よくある質問

ここでは、採用一括かんりくんとRPMを比較検討する上で、特によく挙がる疑問点について解説します。

まずは採用一括かんりくんで十分でしょうか?RPMのような高機能ツールはいつ検討すべきですか?

「応募者情報は一元管理できているのに、応募者への連絡や日程調整で一日が終わってしまう」と感じ始めたら、それがRPMの検討タイミングです。この場合は「情報の一元管理」から一歩進み、業務の自動化・効率化に強いRPMが効果を出します。

LINEで応募者とやり取りしたいのですが、RPMは対応していますか?

はい。RPMもLINE連携に対応しています。さらにSMSとも併用でき、応募直後のリマインドや未読者への再送など、より高い到達と返信を促す運用が可能です。

日々の運用での一番の違いは何ですか?

採用一括かんりくんは人が整理・管理する運用を支える設計。

RPMは、応募後分岐送信・リマインド・面接予約などを自動化でき、手動作業を大きく圧縮します。どちらも目的は「効率化」ですが、人中心仕組み中心かが違いです。

髙田輝之
髙田輝之
エン株式会社(旧・エン・ジャパン)、ゼクウで営業部長を歴任。 15年以上にわたりHR業界に携わり、企業の新卒・中途採用支援を中心に、採用戦略設計・広告運用・採用管理システム(ATS)導入・歩留まり改善など、採用領域全般の課題解決に従事。現在はゼクウにて、採用管理やHRテクノロジーをはじめ、人材採用から定着・育成までをカバーするHR全体の仕組み最適化をテーマに、記事企画・監修・執筆を行っている。現場で培った知見を活かし、複雑な人事課題を構造的に整理し、読者が正しく判断できる情報発信を心がけている。

RPMの導入前に知っておきたいポイントをご紹介