
【参考事例つき】採用LPのメリットと解決できる課題、作成のポイントを解説
採用LPとは、特定の職種やターゲットに向けて情報を整理し、応募につなげることを目的に設計された採用特化のランディングページ※です。
人材獲得競争の激化や、求職者の情報収集行動の変化により、採用LPを活用する企業も増えています。
本記事では、採用管理システム「RPM」を提供する株式会社ゼクウが、採用LPの基本的な考え方、作成の流れと構成、成果を出すためのポイントまでわかりやすく解説します。
※ランディングページ(LP)とは、広告や検索結果などから訪れたユーザーを、資料請求や購入、応募などの特定の行動へ導くことを目的に作られた1ページ型のWebページを指します。
目次[非表示]
- ・採用LPとは
- ・採用LPと採用サイトの違いは「目的」と「設計」
- ・採用LPが注目されている背景は求職者の行動変化
- ・採用LPで解決できる課題は、職種別訴求の最適化やシンプルな動線設計
- ・採用LPの種類・雇用形態別の使い分け
- ・採用LPの実際の事例8選
- ・採用LPのデザインの型とトレンド
- ・採用LPを作成するメリット
- ・採用LPのデメリットと注意点
- ・採用LPの費用相場と制作方法
- ・採用LPを作成する流れ
- ・採用LPの基本構成
- ・採用LPで成果を出すためのポイント
- ・採用LPに関するよくある質問
- ・採用LPと採用サイトは両方必要ですか?
- ・採用LPを公開したら、どうやって求職者を集めればよいですか?
- ・採用LPに記載してはいけない内容はありますか?
- ・採用LP経由の応募管理はどのように行えばよいですか?
- ・まとめ:採用LPは構成設計・情報整理・公開後の改善が重要
採用LPとは
採用LPとは、求人への応募や問い合わせを目的に設計された、縦長1ページ型の採用向けランディングページです。

会社概要を広く見せる採用サイトと違い、特定の職種やターゲットに向けて情報を絞り込み、読み進める流れの中で応募へ導く点が特徴です。1ページ内に必要情報とCTAを集約し、応募までの最短動線を作りやすい施策として活用されています。
採用LPと採用サイトの違いは「目的」と「設計」
採用サイトが企業理解を深めるための情報提供を主目的とするのに対し、採用LPは特定の職種やターゲットに絞って応募行動を促すことに重点を置いて設計されます。
違い | 採用サイト | 採用LP |
|---|---|---|
ページ構造 | 会社情報や募集職種、社員紹介などを複数ページに整理 | 募集職種、社員紹介などを1ページにまとめる |
ユーザー行動 | 必要な情報を回遊しながら確認する | 上から順に読み進めることで応募まで誘導する |
採用LPが注目されている背景は求職者の行動変化
採用LPが注目されている背景には、人材獲得競争の激化に加え、求職者の情報収集行動の変化があります。
特に若年層はスマートフォンで短時間に情報を比較し、条件だけでなく職場の雰囲気や働く人の温度感まで見ています。そのため、情報を簡潔に整理しつつ、写真やストーリーで会社の魅力を伝えられる採用LPが、従来の採用ページより有効な手段として選ばれやすくなっています。
採用LPで解決できる課題は、職種別訴求の最適化やシンプルな動線設計
採用LPは、下記のような課題がある場合に最適です。
- 特定の職種やターゲットに向けて訴求を出し分けたい
- 広告・SNSなど流入経路ごとに最適な情報を見せたい
採用サイト全体を改修しなくても、1職種または1訴求ごとにページを設計できます。短期間で施策を始めやすく、反応を見ながら改善もしやすくなります。
特に、特定ポジションの応募獲得を強化したいときや、媒体ごとに訴求の当たり外れを検証したいときに適した施策です。
採用LPの種類・雇用形態別の使い分け
採用LPは、狙う雇用形態によって求職者の関心や応募の判断材料が変わるため、訴求の組み立て方も調整する必要があります。
新卒では将来性や育成体制、中途では具体的な仕事内容やキャリアパス、アルバイトやパートでは勤務条件や働きやすさが重視されやすい傾向です。
誰に向けたLPなのかを最初に定め、その層が知りたい情報を優先して配置することで、応募につながりやすくなります。
採用LPの実際の事例8選
採用LPは企業ごとに構成やデザインが大きく異なりますが、どれもターゲットとなる求職者の関心に合わせて情報を整理し、応募までの導線を設計している点が共通しています。
ここでは中途採用、新卒採用、業界別の3つの切り口で、実際に公開されている採用LPを紹介します。
なお、本記事では各社のページを直接ご覧いただけるようにリンクを掲載し、画面の引用は行っていません。気になる事例は、リンク先で構成やデザインの動きを実際にご覧ください。
中途採用の採用LP事例・デザイン
中途採用向けのLPでは、仕事内容や働き方、キャリアパスなど、転職者が判断材料として重視する情報を具体的に示すことが重要です。
現職への不満や不安を起点に、自社がそれをどう解消できるかを順序立てて伝える構成が多く見られます。
株式会社イデアルディレクションズ
出典:株式会社イデアルディレクションズ 在宅勤務デザイナー採用ページ
株式会社イデアルディレクションズは、歯科医院や美容室などのホームページ制作を手がけるWeb制作会社です。
在宅デザイナーの採用LPでは、冒頭で「自分の理想のクリエイティブなデザインができていますか」と問いかけ、現役デザイナーが抱えやすい悩みに照準を合わせています。
特徴的なのは、自社調査をもとにした数値の見せ方です。
「今の働き方に満足しているか」という設問に対して8割が「いいえ」と答えた結果を示し、その理由を残業の多さや納期の厳しさなどの内訳で分解しています。
課題を可視化したうえで、全国どこでも働ける在宅制度、デザイン以外の業務を切り離す分業体制、ディレクターによる伴走支援という3つの解決策を提示する流れです。
課題提起から解決策の提案までを1ページに収め、求職者が自分の状況に重ねて読み進められる構成になっています。
ネットビジョンシステムズ株式会社
※出典:ネットビジョンシステムズ株式会社 キャリア採用ページ
ネットビジョンシステムズ株式会社は、通信インフラの設計や構築、運用保守を提供するネットワークインテグレーターです。
キャリア採用のLPでは、冒頭に「環境で悩むのは勿体ない」というメッセージを掲げ、成長意欲を持つエンジニアの気持ちに直接訴えかけています。
上流工程への挑戦や資格取得、長期的なキャリア形成といった希望を実現できる環境であることを軸に、正当な評価制度、挑戦を後押しする社風、研修の充実といった5つの特徴を整理しています。
あわせて、転職して入社した社員の声や、参画プロジェクトの具体例、1年目からのキャリアパスまでを盛り込み、入社後の姿を具体的に描けるようにしています。
エンジニアが転職時に気にする論点を、論理的な順序で1ページに並べた構成です。
新卒採用の採用LP事例・デザイン
新卒採用のLPでは、学生にとってイメージしづらい仕事内容や働く環境を、わかりやすく、かつ自分ごととして受け取ってもらう工夫が重要になります。
ターゲットを明確に絞り込み、その層に響く言葉やデザインで訴求する事例が見られます。
ADKホールディングス
ADKホールディングスは、マーケティングやクリエイティブ、IPビジネスを展開する大手総合広告会社グループです。
新卒向けの理系脳採用のLPでは、広告の仕事を「証明問題を解くこと」になぞらえ、論理的思考を強みとする理系学生に特化した訴求を行っています。
仮説を立てて検証を繰り返し、解を組み立てていく仕事の進め方を、分析力や洞察力、論理力といった言葉で表現することで、広告業界に抱かれがちな「感性勝負」というイメージのハードルを下げています。
さらに、サイト内に独自の課題を出題し、それに答える形でエントリーへ進む仕掛けを用意するなど、ターゲットの思考特性に合わせた体験を設計しています。
誰に向けたページなのかを明確に絞り込んだ、新卒採用LPの好例です。
業界別の採用LP事例・デザイン
採用LPは業界によっても訴求の方法やデザインの傾向が変わります。
仕事内容や職場の雰囲気を伝えるために、その業界らしい表現やビジュアルを活かした事例を、IT、出版、サービス、メーカー、建設の5業界から紹介します。
IT業界:Reno Agency
※出典:Reno Agency TikTokクリエイター募集!
Reno Agencyは、TikTokクリエイターの活動を支援するエージェンシーです。
クリエイター募集のLPでは、冒頭で「話すのが苦手」「ちゃんと稼げるのか不安」「顔出しはしたくない」といった、未経験者が抱きやすい不安を具体的な言葉で並べ、読み手の心理に寄り添うところから始めています。
そのうえで、フォロワー数の多い実績者による撮影や構成のレクチャー、ブランドアンバサダーのオーディションといったイベント機会、活動全般のサポート体制など、加入後に得られるメリットを順に提示しています。
最終的なゴールをLINEでの相談に設定し、不安の解消から応募への一歩までを1ページの中でなめらかにつなげています。心理的なハードルの低さを重視した、初心者向けの訴求が際立つ構成です。
出版業界:DMM.com
DMM.comは、動画配信や電子書籍など多角的な事業を展開する大手IT企業です。
デジタルマンガ編集者の採用LPでは、漫画らしい擬音やコマ割りを取り入れたデザインで、漫画事業の世界観を視覚的に伝えています。
「100名募集」という採用規模の大きさを冒頭で打ち出し、約3000万人の会員基盤やアニメ化、ゲーム化といったメディアミックス展開を強みとして示しています。
あわせて、未経験から編集者として成長したメンバーの存在や研修体制を紹介し、経験のない応募者でも入社後の姿を描けるようにしています。業種ならではのビジュアル表現と、規模感を軸にした訴求を組み合わせた構成です。
サービス業界:株式会社ブライダルハウスチュチュ
※出典:【円山の結婚式場の料理人募集】LAZOR GARDEN SAPPORO
株式会社ブライダルハウスチュチュは、全国でブライダル事業を展開する企業です。
札幌のゲストハウス「LAZOR GARDEN SAPPORO」の料理人募集のLPでは、上品で洗練された書体やデザインを用い、結婚式という特別な場にふさわしい世界観を1ページで表現しています。
「想いをのせたその味が、ふたりへ捧ぐ祝い曲」というコピーを掲げ、料理人の仕事を結婚式の感動とつなげて描いている点が特徴です。
働く魅力や駅近の職場環境、シェフのインタビュー、料理写真のギャラリー、募集要項、採用フローを順に配置し、最後に応募フォームまで1ページ内に収めています。
CTAはLINEでの応募とエントリーフォームを画面に追従させ、求職者がどの位置からでも行動に移せるように設計されています。業界の世界観をデザインで伝えるサービス業の事例です。
メーカー業界:森下仁丹株式会社
森下仁丹株式会社は、医薬品や健康食品を製造する東証スタンダード上場のメーカーです。
第四新卒採用のLPでは、社会人経験を積んだ層を対象に、「オッサンも変わる。ニッポンも変わる。」というメッセージを掲げ、年齢や性別を問わず変革に挑戦する人材を募っています。
このLPの中心にあるのは、ストーリーで読ませる構成です。安定したキャリアを捨てて入社した社長自身の歩みを軸に据え、読み手が続きを知りたくなるように文章を展開しています。
募集要項や採用の背景も同じページ内に整理され、上から読み進めるうちに自然と応募へ向かう設計です。
特定の層に絞り込んだメッセージと、ストーリーテリングを組み合わせた事例として参考になります。
建設業界:山﨑建設工業株式会社
※出典:採用情報|山﨑建設工業株式会社|人と生きる建物をつくる建設企業
山﨑建設工業株式会社は、北海道札幌市で建築事業を手がける建設企業です。
新卒と中途を対象とした採用LPでは、「造ったのは実は、山﨑」というコピーとともに、地域の身近な建物を自社が手がけてきたことを伝え、建設業に対して持たれがちな硬いイメージをやわらげています。
施工管理の仕事内容を業務の流れに沿って具体的に紹介し、完全週休2日制や資格取得支援、転勤がない働き方などの職場環境を整理しています。
あわせて、複数の先輩社員のインタビューや施工実績のギャラリー、募集要項までを1ページに収め、求職者が仕事と職場を立体的にイメージできるようにしています。業界のイメージを意識的に変えにいく、訴求の方向性が明確な事例です。
採用LPのデザインの型とトレンド
採用LPは縦長1ページという制約があるため、限られた中で情報を整理し、求職者を飽きさせずに読み進めてもらう工夫が必要です。ここでは、多くの採用LPで共通して使われているデザインの型と、近年見られるトレンドを紹介します。
採用LPでよく使われるデザインの型
採用LPには、縦長ページを読みやすくするための定番の型があります。
デザインの型 | 役割 | 向いている場面 |
|---|---|---|
追従型のCTAボタン | どの位置からでも応募に進める | 応募率を改善したい |
タブ・アコーディオン | 縦の長さを抑えて情報を整理する | 社員紹介やFAQが多い |
数値・グラフの可視化 | 強みや実態を直感的に伝える | 待遇や実績を訴求したい |
情報量が多くなりがちな社員インタビューや募集要項を、コンパクトに見せる仕組みが代表的です。自社で制作や発注を進める際は、どの型を使うかをあらかじめイメージしておくと、構成の相談がスムーズになります。
採用LPのデザイントレンド
近年の採用LPでは、いくつかの共通した傾向が制作会社や事例まとめで語られています。代表的なのが、採用コンセプトを表すキャッチコピーを大きく見せる大胆なタイポグラフィです。
あわせて、社内のデータや給与情報を数字で公開したり、社員の等身大の言葉を主役に据えたりと、求職者が入社後の自分を具体的に思い描けるコンテンツが増えています。
企業からの一方的なアピールよりも、求職者に寄り添い、自分ごととして読める見せ方が重視される流れです。
採用LPを作成するメリット
採用LPの強みは、特定の職種や流入経路に合わせて訴求を絞り込みやすい点にあります。

必要な情報を整理して見せられるため、応募前の理解を深めやすく、広告や求人媒体と組み合わせた施策にも向いています。
職種ごとに訴求内容を最適化できる
採用サイトでは複数職種をまとめて扱うことが多く、どうしても訴求が全体向けになりがちです。採用LPであれば、下記のように職種ごとに響く情報へ絞って構成できます。
- 営業職→成果や評価制度
- エンジニア職→開発環境や技術スタック
求職者にとって関心の高い情報を優先して見せられるため、仕事内容の理解が進みやすく、応募前の納得感も高めやすくなります。
必要な情報を1ページに集約でき、離脱を防ぎやすい
採用LPは、仕事内容、働く環境、求める人物像、応募導線などを1ページ内で順序立てて伝えられるのが特徴です。
求職者が複数ページを行き来せずに必要な情報を把握しやすいため、途中で読むのをやめたり、別ページへの遷移で離脱したりするリスクを抑えやすくなります。
特にスマートフォンで情報収集する求職者に対しては、シンプルで理解しやすい構成が強みになります。
サイト構築と比較してコストを抑えられる
採用サイト全体を新たに構築する場合は、情報設計、複数ページの制作、システム連携などが必要で、時間も費用も大きくなりやすい傾向があります。
一方、採用LPは1ページ単位で制作できるため、特定職種や特定施策に絞って比較的小さく始めやすいのが利点です。効果を見ながら拡張していけるため、初期投資を抑えて着手しやすい施策といえます。
採用LPのデメリットと注意点
採用LPは、特定の職種や訴求軸に絞って応募を後押ししやすい一方で、万能な施策ではありません。情報を載せれば成果が出るわけではなく、何を削り、何を見せるかの判断が重要になります。
掲載する情報量を絞る必要がある
採用LPは1ページで完結させる前提のため、採用サイトのように幅広い情報をそのまま載せることには向きません。情報を増やしすぎると要点がぼやけ、求職者が何を見ればよいか分かりにくくなります。
伝えたいことを整理し、応募判断に必要な情報へ優先順位をつけることが重要です。
単体では集客できず、流入施策とセットで考える必要がある
採用LPは、公開しただけで求職者が自然に集まるページではありません。検索から見つけてもらいにくい構造のため、別の流入施策とあわせて運用してはじめて効果を発揮します。
採用LPを作る段階で、どの経路から求職者を呼び込むかまで設計しておくことが重要です。主な流入経路には、次のようなものがあります。
- 求人広告やSNS広告のリンク先として設定する
- スカウトメールや求人媒体に掲載してLPへ誘導する
- 自社サイトや採用サイトからリンクで送客する
これらを前提に、広告の訴求内容とLPの中身を揃えておくと、流入から応募までのつながりがよりなめらかになります。
採用LPの費用相場と制作方法
採用LPを検討するうえで、多くの担当者が最初に気にするのが費用です。採用LPは採用サイト全体を作るより費用を抑えやすい施策ですが、依頼する範囲や依頼先によって金額は大きく変わります。
採用LPの費用相場(価格帯別の対応範囲)
採用LPの費用は、依頼する範囲によって大きく変わります。
一般的な目安としては、採用LPの制作費は30万〜60万円ほどとされています。価格が安い帯ほど発注側で用意する作業が多く、高い帯ほど戦略設計や改善まで任せられる傾向です。
自社でどこまで対応できるかを踏まえて、予算を検討するとよいでしょう。
- 10万円以下:デザインやコーディング中心。構成案や原稿は自社で用意
- 30万〜60万円:戦略設計や原稿作成まで対応。効果を高めたい場合の目安
- 60万円以上:公開後の効果測定や改善提案まで一貫して依頼できる
採用LPの制作期間の目安
採用LPの制作期間は、おおむね1〜2ヶ月ほどが目安とされています。採用サイトのように複数ページを作る必要がないため、比較的短い期間で公開まで進めやすい施策です。
ただし、構成案や原稿、写真などの素材を自社で用意する場合は、その準備にも時間がかかります。
スケジュールを立てる際は、制作期間だけでなく、社内での素材準備の期間もあわせて見込んでおくことが重要です。
内製・フリーランス・制作会社の違いと選び方
依頼先は大きく、内製、フリーランス、制作会社の3つに分かれます。
費用を抑えやすいのはフリーランスですが、構成や戦略まで任せたい場合は制作会社が向いています。下記を参考に、予算と社内の体制に合わせて選びましょう。
構成や原稿のたたき台は社内で用意し、デザインやコーディングのみを外注する進め方もあります。予算だけでなく、社内で割ける工数や運用の負荷も含めて判断することが大切です。
採用LPを作成する流れ
採用LPは、いきなりデザインや原稿作成から始めるのではなく、誰に何を伝えるページなのかを整理してから進めることが重要です。

ターゲットやコンセプト、制作体制を決めたうえで素材と情報を準備していきましょう。
ターゲット・コンセプト設定
最初に行うべきなのは、誰に向けた採用LPなのかを明確にすることです。
たとえば事務職と営業職では、関心を持つ情報も応募の判断材料も異なります。ターゲットが曖昧なままだと、仕事内容、訴求軸、デザインの方向性がすべて中途半端になりやすくなります。
あわせて、そのLPで何を伝えるのかというコンセプトも整理しましょう。
- 未経験歓迎を打ち出すのか
- 裁量の大きさを伝えるのか
- 働きやすさを訴求するのか
上記のようなコンセプトによって、掲載すべき情報や見せ方は大きく変わります。
制作方法の検討(内製・外注)
次に、社内で作るのか、制作会社に依頼するのかを検討します。
- 内製:費用を抑えやすい一方で、構成設計やデザイン、実装まで対応できる体制が必要
- 外注:品質を担保しやすい反面、費用がかかり、依頼前に要件を整理しておかないと期待とずれる可能性も
構成や原稿のたたき台は社内で用意し、デザインやコーディングのみを外注する進め方もよくあります。予算だけで決めるのではなく、社内の工数や運用負荷も含めて判断しましょう。
内製にあたっては、CMSツールを使用する方法もあります。下記ではおすすめのCMSツールを紹介しているので、あわせてご参考ください。
素材準備とコンテンツ作成
方向性と制作体制が決まったら、LPに掲載する素材や情報を整理します。下記を社内情報をもとに準備しましょう。
- 仕事内容の詳細
- 求める人物像
- 働く環境やチーム構成
- 社員の写真
外注する場合も、制作会社がゼロから内容を作るわけではないため、現場担当者へのヒアリングや資料提供が必要です。求職者が仕事や職場を具体的にイメージできる内容を整理しておくことで、制作や原稿作成をスムーズに進めやすくなります。
公開と効果測定
採用LPの制作が完了したら、公開前に表示やリンク、応募フォームなどの動作を確認します。特にスマートフォンでの見え方や応募導線は、必ずチェックしておきましょう。
公開後に効果を確認できるよう、アクセス解析の方法や応募数の計測設定も重要です。計測環境を整えておくことで、LPの反応を把握しやすくなり、その後の改善にもつなげやすくなります。
採用LPへのエントリーフォーム埋め込みや、LPごとのURL付与による効果測定など、採用サイト運用に必要な機能を備えたRPMの採用サイト作成(CMS)機能の特徴・活用方法をまとめた資料です。
応募者情報は採用管理システム「RPM」に自動で取り込まれるため、採用サイトの構築から応募管理までを一元化したい方はぜひご活用ください。
採用LPの基本構成
採用LPは、情報をただ並べるのではなく、求職者が「気になる」「理解する」「応募を判断する」といった流れで読めるように構成することが重要です。

求職者の興味を引く導入(ファーストビュー)
ファーストビューは、ページを開いた求職者に「自分に関係がありそうだ」と感じてもらうためのパートです。
募集職種、仕事内容の要点、魅力が一目で伝わるように整理し、写真やキャッチコピーで関心を引きます。ここで内容が曖昧だと続きを読む前に離脱されやすいため、誰向けの募集かを端的に示すことが重要です。
仕事内容やミッションを伝えるパート
このパートでは、入社後にどのような業務を担うのか、どのような役割を期待されるのかを具体的に伝えます。
業務内容が抽象的だと、求職者は働く姿をイメージしにくくなります。日々の業務、担当範囲、仕事の目的などを整理して示すことで、自分に合う仕事かどうかを判断しやすくなります。
働く環境やチームを紹介するパート
仕事内容だけでなく、どのような環境で誰と働くのかも、応募判断に大きく影響します。チーム構成、働き方、社内の雰囲気、教育体制などを伝えることで、入社後のイメージを持ってもらいやすくなります。
写真や社員コメントを交えると、文章だけでは伝わりにくい温度感や職場の空気も補いやすくなります。
求める人物像や応募条件を示すパート
応募条件や求める人物像は、応募のハードルを上げるためではなく、期待値をそろえるために示すものです。
必要な経験やスキル、向いている人の特徴を整理することで、求職者は自分との相性を判断しやすくなります。条件を曖昧に書くとミスマッチが起きやすいため、歓迎要件と必須要件は分けて伝えることが重要です。
応募につなげる導線(CTA)
ページを読み終えた求職者が迷わず行動できるように、応募ボタンやフォームへの導線を分かりやすく設置します。どれだけ内容が良くても、応募方法が分かりにくいと離脱につながります。
応募ボタンの位置や文言、選考フローの案内などを整え、応募までの心理的な負担を減らすことが、成果につながる設計の基本です。
また、採用LPから応募が増えると、応募者管理や面接調整の業務も増えていきます。応募者対応の効率化には、採用管理システム(ATS)の導入がおすすめです。
採用LPで成果を出すためのポイント
採用LPは1ページで完結するため、情報の並び方や訴求の見せ方が応募率に直結しやすく、設計と運用の両方が成果を左右します。
視線の流れを意識した情報の配置
採用LPを閲覧するユーザーは、ページを上から順にスクロールしながら情報を確認します。
Webページの閲覧行動を分析したアイトラッキング研究※では、人間の視線は「Z」や「F」といったアルファベットのように左上から右下へ流れることが報告されています。つまりユーザーは冒頭のデザインや見出しを横に読み、その後は縦に流し読みする傾向があります。
そのため、重要な情報はページ上部や見出し付近に配置し、見出し・画像・箇条書きなどで情報を区切ることが効果的です。視線が止まりやすい位置に要点を置くことで、短時間でも内容を理解しやすくなります。
※出典:NN/G「F-Shaped Pattern For Reading Web Content (original eyetracking research)」(2026年3月11日閲覧)
広告・求人媒体と組み合わせた運用
採用LPは、求人広告やSNS広告と組み合わせて運用することで効果を発揮しやすくなります。広告で興味を持った求職者を、その訴求内容に合わせて設計したLPに誘導することで、仕事内容や働く環境をスムーズに理解してもらいやすくなるためです。
広告のメッセージとLPの内容が一致していると、求職者の期待とのズレが生まれにくく、応募につながる可能性も高まります。
ヒートマップやABテストを用いた継続的な改善
採用LPは公開して終わりではなく、反応を見ながら改善を重ねることが前提です。
ヒートマップを使えば、どこまで読まれているか、どこで離脱されているかを把握しやすくなります。また、見出しや写真、応募ボタンの文言や配置を変えてABテストを行うことで、どの要素が応募率に影響しているかを検証できます。
採用管理システム等で応募経路別の成果を集計し、改善サイクルを回していきましょう。
採用LPに関するよくある質問
採用LPの導入や運用を検討する際には、役割や必要性、ページ数の考え方、応募管理の方法といった懸念が生まれるはずです。よくある質問を整理し、採用LPをどのように活用すればよいかを解説します。
採用LPと採用サイトは両方必要ですか?
必ずしも両方必要とは限りません。会社全体の理解を深めてもらうには採用サイトが向いており、特定職種の応募を強化したい場合には採用LPが適しています。
幅広い情報を整理して伝えたいのか、応募を後押しするページを作りたいのかによって、どちらを優先するかを判断するとよいでしょう。
採用LPを公開したら、どうやって求職者を集めればよいですか?
採用LPは、公開しただけでは求職者が集まりにくいページです。求人広告やSNS広告のリンク先に設定したり、スカウトメールや求人媒体からLPへ誘導したりと、別の流入施策とセットで運用することが基本になります。
あわせて、広告で打ち出す訴求内容とLPの中身を揃えておくと、求職者の期待とのズレが起きにくく、応募までスムーズにつながります。
採用LPに記載してはいけない内容はありますか?
採用LPも求人情報のひとつであり、法律上のルールが適用されます。
年齢制限は労働施策総合推進法、性別による制限は男女雇用機会均等法により、いずれも原則として禁止されています。
例外が認められる場合もありますが、判断に迷うときは慎重な確認が必要です。また職業安定法では、賃金や労働時間などの条件を偽りなく明示することが求められます。
採用LP経由の応募管理はどのように行えばよいですか?
採用LP経由の応募は、採用管理システムを活用して一元管理するのが現実的です。応募数が少ないうちはメールやフォームでも対応できますが、件数が増えると確認漏れや対応遅れが起きやすくなります。
応募者情報、選考状況、面接日程、応募経路などをまとめて把握できるため、対応の抜け漏れを防ぎやすくなります。
採用管理システム「RPM」は、応募対応の効率化に強みをもつシステムです。業務負荷を軽減させたい方や、採用活動をデータで改善させたいとお考えの方は、採用管理システムの導入もご検討ください。
まとめ:採用LPは構成設計・情報整理・公開後の改善が重要
- 採用LPは、特定の職種やターゲットに向けて応募を促すことを目的に設計された1ページ型の採用ページ
- 職種ごとの訴求最適化や広告との連携により、応募につながる導線を作りやすい施策
- 成果を出すには、構成設計・情報整理・公開後の改善を継続して行うことが重要
採用LPは、特定の職種やターゲットに向けて情報を整理し、応募までの導線を設計できる採用施策です。採用サイトと役割を分けて活用することで、広告や求人媒体からの流入を応募につなげやすくなります。
ただし、情報をただ掲載するだけでは成果は出にくく、構成設計や訴求の整理、公開後の改善を継続することが重要です。採用課題や採用体制に合わせて、適切に運用していきましょう。
採用LPを作成したら、応募管理や媒体連携まで含めた採用業務の効率化を同時に進めることが重要です。サイト構築から応募管理までをひとつの仕組みで運用したい方は、下記の資料をぜひご確認ください。
採用LPの構築から応募管理までを一体で運用できる、CMSのジョブサイトプラス(JSP)をまとめた資料です。
求人更新・応募情報・媒体連携を一元化する仕組みをわかりやすく解説しており、採用サイトを作るだけでなく育てたい方、採用業務全体を効率化したい方はぜひご活用ください。








