月間応募50名以上の採用を行う企業の担当者1,008名に聞いた、ATSの導入・満足度・自動化の実態。
ATS導入率
83.6 %
平均総合満足度
6.5 /10
完全自動化の到達
22.8 % 8割で手作業が残る
労働人口の減少で採用競争が激化するなか、採用管理システム(ATS)の導入は多くの企業で進みました。一方で「一元管理を掲げながら手作業が残る」「夜間・休日の対応が追いつかない」といった声も少なくありません。
本調査では、月間応募50名以上の企業の人事・採用担当者1,008名を対象に、ATSの導入状況・満足度・機能別評価・採用プロセスの自動化の実態を多角的に分析しました。
導入の定着・満足度の平準化・自動化の格差。本調査の核心を3点に整理しました。
83.6 %
導入は8割超で定着。一方で満足度7点以下が6割超を占め、伸びしろは「導入」から「使いこなし」へ移りつつあります。
では、利用者の満足度はどの水準にあるのか?
6.5 /10
突出した製品はなく、基本機能の均質化が進んでいます。総合力での比較が難しくなる中、次の選定基準が問われます。
均質化が進む中、何が差を生むのか?
46.4 % 最小は13.0%
完全自動化率は製品で大きく分かれ、最高のRPMで46.4%、最小は13.0%。現場に残る手作業の量は、システムによって大きく変わります。
以下、各設問の結果を詳しく見ていきます。
本調査は、月間応募50名以上の採用を行う企業の人事・採用担当者および採用責任者1,008名を対象に、PRIZMAによるインターネット調査として実施しました。ATSの導入状況・満足度・機能別評価・採用プロセスの自動化の実態を多角的に把握することを目的としています。
項目 | 内容 |
|---|---|
調査名 | 【2026年最新】採用管理システム(ATS)利用実態:主要ATSの満足度と選定基準の変化に関する調査 |
調査期間 | 2026年3月3日(火)〜3月5日(木) |
調査方法 | PRIZMAによるインターネット調査 |
調査人数 | 1,008人(うちATS利用者 843人) |
調査対象 | 月間応募50名以上の採用を行う企業の人事・採用担当者、または採用責任者 |
調査元 | 株式会社ゼクウ |
モニター提供元 | サクリサ |
まず、採用管理システム(ATS)がどれだけ普及しているかを聴取しました。専用システムによる応募者管理が、どの程度一般化しているかを示します。
設問:現在、貴社では採用管理システム(ATS)を利用していますか?
n=1,008
利用状況 | 割合 |
|---|---|
利用している | 83.6% |
利用していない(表計算ソフト・メール等で管理) | 15.1% |
わからない | 1.3% |
FINDING
ATSを利用している企業は 83.6%(843名)。大半の企業で専用システムによる応募者管理が一般化しており、 導入そのものは、もはや差別化要因ではなくなりつつあります。
ATS利用者に、現在利用しているシステムの総合満足度を10段階で聴取しました。導入効果がどの程度評価されているかを示します。
設問:現在利用している採用管理システム(ATS)の総合満足度を「0:不満」「10:満足」とすると、どの程度ですか?
n=843(ATS利用者)/平均6.5・中央値7
FINDING
平均 6.5・中央値7。8点以上の大満足は約35%にのぼる一方、 7点以下が6割超を占めました。導入効果は出つつも、評価は標準域に落ち着いており、伸びしろは「使いこなし」に移りつつあります。
ATSの各機能について、満足度を聴取しました。どの機能が評価され、どこに課題が残るかを示します。
設問:現在利用しているATSについて、以下の項目ごとの満足度
n=843(ATS利用者)
FINDING
媒体連携( 53.3%)など受動的な管理機能は5割前後が満足。一方、最も低いのは 未返信・未予約者への自動フォロー(43.6%)。集めた応募を面接へ引き上げる「追客」に、物足りなさが残ります。
応募受付から面接予約までのプロセスが、どの程度自動化されているかを聴取しました。「導入」と「実用」の差を示します。
設問:応募受付〜面接予約確定までのプロセスのうち、どの程度が自動化されていますか?
n=1,008
自動化の程度 | 割合 |
|---|---|
ほぼすべて自動化(手作業はほぼない) | 22.8% |
半分程度は自動化 | 54.3% |
一部のみ自動化(手作業が多い) | 19.0% |
ほとんど手作業/わからない | 3.9% |
n=843(ATS利用者)
対応状況 | 割合 |
|---|---|
自動対応できている | 34.5% |
一部のみ自動対応できている | 58.1% |
自動対応はしていない/わからない | 7.4% |
FINDING
応募〜面接予約を「ほぼすべて自動化」できた企業は 22.8%にとどまり、約8割で手作業が残ります。夜間・休日を含む初回案内を完全自動対応できる企業も 34.5%で、 選考初期のタイムラグが、求職者の他社流出リスクを高めています。
応募〜面接予約を「ほぼすべて自動化」できた企業の割合を、利用ATS別に算出しました。システムによる差を示します。
集計方法:「現在、最も利用しているATSは何ですか?」×「応募受付〜面接予約確定までのプロセスのうち、どの程度が自動化されていますか?」のクロス集計。
各サービスの利用者を母数に「ほぼすべて自動化されている」と回答した割合を算出。
本調査で回答者が30名以上だったATSが対象(ATS利用者 n=843)。
FINDING
RPMは 46.4%と最も高く、最小は13.0%。同じATSでも完全自動化率は 13〜46%に分散し、機能の範囲と実装の差が、現場に残る手作業の量を直接左右します。
本ページの全グラフに加え、PDF版限定の詳細データと「導入から活用へ」の実装ガイドを収録。社内資料・配布用にもご活用いただけます。
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勝負は、求職者体験の質。打ち手はやるほど歩留まりに効く ── だからこそ、人手を自動化でどう補うかが分かれ目になります。HR業界15年の知見から読み解きます。
差を生むのは個々の機能の有無ではなく、求職者体験を上げる打ち手を 「人手の限界の中で、どこまで仕組みに載せ替えられるか」である。
考察の 3つの視点
各社の差は、求職者の体験をどこまで良くできるかに移っています。応募への即レス、定型ではない一人ひとりへの対応、やり取りのラリーを減らす、面接では事前情報を踏まえて話す、お礼を定型文にしない ── 挙げればきりがないほど打ち手があり、 やるほど歩留まりは上がる傾向があります。
求職者は複数社を並行で受けています。だからこそ、応募直後のスピードや一人ひとりへの提案といった「体験」が、そのまま面接への進みやすさに表れます。やることが分かっていても、これを全部ていねいにやり切るのは、現場にとって簡単ではありません。
問題は、これらがどれも手間を要すること。手作業のままでは応募が増えるほど対応は追いつかず、せっかくの体験設計も絵に描いた餅になります。 自動化できるところは自動化し、使える機能は使い切る。そこで初めて、求職者体験に手をかける余裕が生まれてくると考えています。
本調査で完全自動化が約2割にとどまったのは、努力不足ではなく、人手で抱えきれる量を超えているからだと見ています。定型のやり取りや通知・追客を仕組みに渡せれば、担当者は「なぜあなたなのか」を伝えるような、人にしかできない対応に時間を使えます。
自動化を前提にしたフロー設計があるか。そもそも必要な機能が備わっているか。備わっていても、使いこなせているか。大切なのは「入れた」で止めず、使いこなして、 工数削減や歩留まり改善といった成果につなげるところまで。必要に応じて、CS(カスタマーサクセス)の支援も受けながら進めたいところです。
満足度がどの製品も6〜7点台に収束しているのは、基本機能が横並びになった裏返しです。ここから先の差は、自社のフローにどれだけ機能を組み込み、運用に乗せられるか。導入して終わりにせず、CSと一緒に「使いこなす」段階まで踏み込めるかが、成果を分けると感じています。
ATSの普及は一巡し、現場の課題は「導入するか」から 「どこまで自動化し、使いこなせるか」へ移りました。本調査が示すのは、完全自動化率がシステムで最大3.5倍も開くという事実です。人手で抱えきれない打ち手を仕組みに渡し、人は求職者体験に集中する ── その設計差が、これからの採用成果を左右します。
本調査の結果を、ATS活用の3つの視点に整理しました。自社の採用フローのどこに改善余地があるかを判断する材料としてご活用ください。
ATS導入率は83.6%に達し、採用業務のインフラとして定着しました。
一方で総合満足度は平均6.5で頭打ち、7点以下が6割超。伸びしろは「導入」から「使いこなし」へ移っています。
機能満足度では媒体連携など基本機能が高く評価される一方、未返信者への自動フォロー(43.6%)が最も低い結果に。
集めた応募を面接へ引き上げる、能動的な追客の自動化が次の焦点です。
完全自動化を実現できた企業は全体で22.8%。ATS別ではRPMの46.4%が最高で、最小13.0%との間に最大3.5倍の差。
「入れたかどうか」ではなく「どこまで自動化し、使いこなせるか」が成果を分けます。
83.6% → 採用のインフラに定着
6.5/10 → 7点以下が6割超
22.8% → 8割で手作業が残る
46.4% → 最小13.0%・最大3.5倍差
「完全自動化できている状態」は、こう動く
本調査で応募〜面接予約を「ほぼすべて自動化」できていたのは22.8%。約8割で手作業が残るなか、応募の集約から要件確認・連絡・面接予約までを自動で回す「活用」の姿を、実際の画面イメージで確認いただけます。
本調査結果は、出典元の明記とリンク設置をいただける場合に限り、ご自由にご利用いただけます。記事掲載・SNS発信・社内資料等にご活用ください。
https://rpm.zeku.co.jp/research/2026-ats-usage<p>出典:<a href="https://rpm.zeku.co.jp/research/2026-ats-usage" target="_blank" rel="noopener">採用管理システム(ATS)利用実態調査2026(株式会社ゼクウ調べ・1,008名調査)</a></p>HR業界15年以上。新卒・中途採用支援、求人広告運用、採用管理システム導入、歩留まり改善など、採用領域全般の課題解決に従事。
現在は株式会社ゼクウにて営業・マーケティングを統括。並行して、調査レポート・RPMサイト・コラム記事の企画・監修を担う。
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