【2025年最新】採用管理システムの費用相場と料金を抑えるコツや選び方
採用管理システムは、採用業務に関する多くの情報を一元管理できる便利なツールです。しかし、導入にあたり費用がかかるため、「採用管理システムの費用相場ってどのくらい?」「システムによって費用に差があるのはどうして?」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで本記事では、採用管理システムの費用相場や費用の内訳、システムによって費用に差がある理由などを解説します。採用管理システムの費用をなるべく安く抑えるコツも紹介しますので、利用を検討している方はぜひお役立てください。
目次[非表示]
- 1.採用管理システムとは
- 1.1.クラウド型(SaaS型)
- 1.2.オンプレミス型
- 2.採用管理システムの費用内訳と費用相場
- 3.採用管理システムの費用に差がある理由
- 3.1.機能
- 3.2.サポート体制
- 3.3.従量課金制・固定課金制
- 4.採用管理システムの費用を抑えるコツ
- 4.1.複数社から見積もりを取り比較検討する
- 4.2.機能がシンプルなシステムを選ぶ
- 4.3.オプション機能を利用しない契約にする
- 5.失敗しない採用管理システムの選び方
- 6.まとめ
採用管理システムとは
採用管理システムとは、企業の採用業務に関わるさまざまな情報を一元管理できるツールのことです。「Applicant(応募者)・Tracking(追跡)・System(システム)」の頭文字を取り、ATSとも呼ばれています。
提供会社により詳細は異なりますが、採用管理システムには、主に以下のような機能があります。
- 求人管理
- 応募者管理
- 選考管理
- 内定者管理
- 採用分析
また採用管理システムは、大きく分けて「クラウド型(SaaS型)」と「オンプレミス型」の2種類に分類されます。システムを利用する際の費用は、サービスの種類によって差異があります。
クラウド型(SaaS型)
クラウド型の採用管理システムは、インターネット上のクラウドサーバーに、自社の企業アカウントを登録して利用する形式です。
クラウド型を利用すると、求人情報や応募者情報の管理、選考進捗の可視化、面接日程の調整などをオンラインで効率良く行えます。特定のソフトウェアを購入したり、インストールしたりする必要がないため、初期費用が比較的安いという特長があります。
また、システムのアップデートなどは、基本的に提供会社が行ないます。ユーザーが自社のアカウントにアクセスするだけで、常に最新状態のシステムを利用できる点もメリットです。利用時の負担が少ないため、近年は大企業だけでなく中小企業でも導入が進んでいます。
オンプレミス型
オンプレミス型の採用管理システムは、企業が特定のソフトウェアをインストールして利用する形式です。システムを導入する際に、ソフトウェアやサーバーの購入・設置などが必要となるため、クラウド型に比べると初期費用が高くなりやすいでしょう。
また、インストールしたシステムの更新や、設置したハードウェアの保守点検などは、基本的にユーザー側で行なう必要があります。初期費用だけでなく、長期的な運用コストも高くなる傾向があるといえるでしょう。
しかしオンプレミス型には、インストール後にシステムをカスタマイズしやすいという特長があります。システム内の入力項目や分析項目などを、自社の採用業務に最適化しやすいため、「カスタマイズ性の高いものを導入したい」とお考えの方に向いています。
採用管理システムの費用内訳と費用相場
ここからは、採用管理システムの費用内訳と費用相場について解説します。採用管理システムの費用には、大きく分けて「初期費用」「月額費用」「その他の費用(オプション料金など)」の3種類があります。
料金の詳細はシステムにより異なりますが、相場を把握しておけば高額すぎるものを避けられるため、導入時の失敗を防げるでしょう。
初期費用
初期費用は、採用管理システムを導入した初月のみ支払う費用です。たとえば、企業アカウントの開設費やシステムの初期設定費、ソフトウェアの購入費などが、採用管理システムの初期費用に該当します。
クラウド型には、初期費用無料の採用管理システムがあります。有料の場合は5万円前後の価格帯が中心です。オンプレミス型は有料の場合が多く、5万円~20万円前後が相場となっています。
月額費用
月額費用は、採用管理システムを利用している間、毎月支払う費用です。たとえば、システムの管理運用費・メンテナンス費・サーバー料金などが、採用管理システムの月額費用に含まれています。
採用管理システムの月額費用は、2~10万円前後が相場です。利用できる機能の種類や数、同時に登録・管理できる応募者の数などにより大きく異なります。
また、採用管理システムは1年契約となっているケースが多いため、契約している期間中は、採用活動をしていなくても月額費用がかかります。
その他の費用
採用管理システムは初期費用・月額費用のほかに、オプション料金やサポート料金などが別途発生するケースがあります。一般的に、オプション料金やサポート料金などは、利用した回数に応じて支払金額が追加されます。
また、利用したオプション機能の内容によっても費用が変動します。オプション機能ごとに、初期費用・月額費用がそれぞれ設定されているケースもあるため、利用前によく確認しましょう。
採用管理システムの費用に差がある理由
採用管理システムは、利用するサービスにより費用が異なります。ここからは、採用管理システムの費用に差がある主な理由を解説します。
採用管理システムで費用の差が出やすい項目は、「機能」「サポート体制」「課金制度」の3つです。それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
機能
採用管理システムには、主に以下のような機能があります。
- 求人管理
- 応募者管理
- 選考管理
- 内定者管理
- 採用分析
ただし、「カスタマイズできる項目の数」や「同時に管理できる応募者の数」など、機能の詳細はサービスごとに異なり、高機能であるほど費用は高くなります。
また、利用できる機能の種類が多い場合も、費用が高くなりやすいでしょう。コストを抑えたい場合は、自社の採用業務で使いたい機能をあらかじめ明確化し、なるべくシンプルな機能のシステムを契約することが大切です。
サポート体制
採用管理システムは、提供会社によってサポート体制も異なります。サポート体制がきちんと整っており、サポートの内容が充実しているシステムほど、費用が高くなりやすい傾向があります。
たとえば、以下のようにサポート体制が充実している採用管理システムは、費用が比較的高くなりやすいでしょう。
- カスタマーサポートが24時間対応
- システムの定期的なメンテナンス有り
- 電話対応だけでなく、システム担当者の出張サポートも有り
- 採用成功を目指して「カスタマーサクセス」の部分までサポート
従量課金制・固定課金制
採用管理システムの料金形態には「従量課金制」と「固定課金制」があります。従量課金制の採用管理システムは、同時管理する求人数や応募者数、同時利用するユーザー数などの量によって月額費用が変動します。
一方、固定課金制の採用管理システムは、月額費用が毎月一定です。利用状況によって費用が変わらないため、予算管理しやすいメリットがあります。
従量課金制 |
固定課金制 |
|
概要 |
同時管理する求人数や応募者数、同時利用するユーザー数などの量によって月額費用が変動する。 |
利用状況にかかわらず月額費用が毎月一定で変動しない。 |
メリット |
利用量が少ない月は月額費用が抑えられる。 |
費用が変わらないため、予算管理しやすい。 |
デメリット |
利用量が多い月は月額費用が増える。 利用状況によって費用が変動するため予算管理がやや難しい。 |
プランによっては、同時管理できる応募者数や求人数などが少ない場合がある。 |
どちらの料金形態が適しているかは、自社の採用状況や採用予算によって異なります。コストを抑えるためには、自社に適した料金形態のシステムを選ぶことが重要です。
なお、採用管理システムに関する理解をより深めたいという方には、こちらの記事もおすすめです。ぜひ、本記事とあわせてご覧ください。
▼採用管理システム(ATS)とは?メリット・デメリットや選び方、導入事例など
採用管理システムの費用を抑えるコツ
続いて、採用管理システムの費用をなるべく抑えるコツを3つ紹介します。以下の3点に注意すれば、余計なコストをかけることなく採用管理システムを導入できるでしょう。
複数社から見積もりを取り比較検討する
採用管理システムは、料金プランや機能などが、サービスの提供会社によって異なります。はじめから1社に決めるのではなく、複数社のシステムを比較検討し、見積もりを取りましょう。
同じような機能や特徴をもつシステムであっても、料金体系や初期費用、月額費用が大きく異なる場合もあります。複数社から見積もりを取り、自社の採用予算に適したものを選びましょう。
機能がシンプルなシステムを選ぶ
前述した通り、採用管理システムは、機能の種類が多く高機能であるほど、利用料金が高くなります。利用料金をなるべく抑えたい場合は、機能がシンプルなシステムを選ぶことも重要です。
機能がシンプルなシステムを選ぶときは、まず「自社が採用活動で効率化したい業務は何か」をあらかじめ明確化しましょう。
- 自社の採用業務に必要な機能はついている
- ただし余計な機能は搭載されていない
上記の両方に該当するシステムを選ぶことにより、コストを抑えながら業務効率化を叶えられるでしょう。
オプション機能を利用しない契約にする
多くの採用管理システムには、基本機能とオプション機能が用意されています。一般的に、基本機能は採用業務に必要不可欠な機能であるため、基本料金(月額費用)の中に含まれているケースが多いものです。
一方でオプション機能は、採用業務をより自動化・効率化し、成功率を高めるための高度な機能であるため、利用すると別途費用が発生します。オプション機能が特に必要でない場合は、利用しない契約にしたほうがコストを抑えられます。
失敗しない採用管理システムの選び方
最後に、失敗しない採用管理システムの選び方を4つ解説します。「自社にとって費用対効果の低いシステムを選んでしまった…」という状況にならないよう、採用管理システムを選定する際は以下の4点を意識しましょう。
セキュリティがしっかりしているものを選ぶ
採用管理システムには、応募者の履歴書や職務経歴書などに書かれた個人情報をデータ化して保存します。また、自社の採用計画や採用戦略などの機密情報を、システム上で一元管理するケースもあるでしょう。
採用管理システムを選ぶときは、情報漏洩に注意し、セキュリティ強度が高いものを選ぶ必要があります。たとえば、以下のような事項をシステム検討時に確認し、セキュリティ強度をチェックするとよいでしょう。
- データの閲覧者を制限できる
- システム内に取り込んだデータを暗号化できる
- システムの提供会社がプライバシーマークなどの第三者認証を取得している
使う用途を明確にして適したものを選ぶ
採用管理システムは、サービスによって、搭載している機能や特徴が異なります。たとえば、「特定の雇用形態・職種の採用に強みがある」「特定の採用手法の成功率を上げるために開発されている」など、サービスによって得意な領域が異なるため、自社の採用活動に適したものを選ぶことが大切です。
- 自社が募集する職種・業種・雇用形態
- 自社が利用する採用手法
- 効率化したい採用業務
- 解決したい採用課題
上記のような条件をあらかじめ明確化したうえで、自社の用途に適した採用管理システムを選びましょう。
複数の求人媒体と連携できるものを選ぶ
採用管理システムを選定するときは、複数の求人媒体と連携できるものを選ぶことも重要です。外部の求人媒体と連携できないシステムは、求人に応募があった際、応募者の情報を取り込むことができないため、採用業務の効率化にあまり適していません。
- 自社がもともと利用していた求人媒体と連携できるか
- 今後新たに利用する求人媒体を増やした場合に対応可能か
このような事項を契約前に確認し、連携性・利便性の高い採用管理システムを選びましょう。
コストに見合った成果が得られるか確認して選ぶ
採用管理システムを選ぶときは、「コストに見合った成果が得られるか」という観点で、機能と料金のバランスを総合的にチェックするよう心がけましょう。
たとえば下記のように、使い勝手と費用のバランスを多角的に評価し、導入事例や導入実績も確認したうえでサービスを契約するのがおすすめです。
- 機能やサポートの内容に対して、料金が高額すぎないか
- 導入することによって、どれだけ採用業務を効率化できそうか
- 導入することによって、採用業務の他部分のコストカットが叶いそうか
導入効果をある程度測定してから契約したほうが、自社にとってより費用対効果の高い採用管理システムを選べるでしょう。
なお、採用管理システムの導入フローや選び方などは、以下の記事で詳しく解説しています。具体的な導入時の流れなどを知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
▼採用管理システムの導入メリットとは? 機能や選び方、導入事例も紹介
まとめ
採用管理システムの費用相場や費用の内訳、費用をなるべく安く抑えるコツや選び方などを解説しました。
採用管理システムの費用には、「初期費用」「月額費用」「その他の費用(オプション料金など)」があります。また、採用管理システムの料金形態は、大きく「従量課金制」と「固定課金制」の2種類に分けられます。
システムの提供会社によって、機能や料金プラン、オプション機能、サポート体制などが異なるため、自社にとって費用対効果の高いものを選ぶことが重要です。自社の採用業務に必要な機能が備わっているシステムを複数比較し、最適なものを選びましょう。
なお、採用業務にお悩みがある方は、ぜひ『RPM』にご相談ください。RPMは、株式会社ゼクウが運営するクラウド型の採用管理システムです。
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- リアルタイム連携可能な求人媒体が豊富
- 応募者情報や選考進捗など、必要な情報を漏れなく一元管理
- あらかじめ設定した条件に沿って、応募者との連絡や日程調整を自動化
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