採用管理システムの市場規模|拡大傾向である理由や今後の予測を解説
採用管理システムは、求人情報や応募者情報の管理、選考の進捗管理、メール対応の自動化など、採用に関するさまざまな業務を効率化できるツールです。
システム内のデータを分析し、採用力強化にも活かせるため、採用管理システムを導入する企業は年々増加しています。採用管理システムの市場規模は、徐々に拡大しているといえるでしょう。
本記事では、拡大傾向となっている採用管理システムの市場規模について解説します。市場規模が拡大傾向である理由や今後の予測、人気システムの特徴などを解説しますので、「採用管理システムって本当に皆が使っているの?」「どんなものが人気なの?」と気になっている方は、ぜひご覧ください。
目次[非表示]
- 1.採用管理システムはHRTechに含まれる技術の一部
- 2.採用管理システムの市場規模は拡大傾向
- 2.1.HRTechクラウド市場の市場規模と動向
- 2.2.採用管理システムの市場規模と動向
- 3.採用管理システムの市場規模が拡大している理由
- 3.1.採用活動のオンライン化が進んでいる
- 3.2.クラウド型サービスが普及している
- 3.3.中小企業の導入数が増えている
- 3.4.企業間の採用競争が激化している
- 4.採用管理システムの市場規模は今後どうなる?
- 5.人気がある採用管理システムの特徴
- 5.1.複数の求人媒体と連携できる
- 5.2.採用業務の工数を削減できる
- 5.3.自社の採用活動を分析できる
- 5.4.UIがわかりやすく操作性が良い
- 6.採用管理システムなら『RPM』がおすすめ
- 6.1.400以上の求人媒体と連携できる
- 6.2.応募~採用までの業務を自動化・効率化できる
- 6.3.選考フローに合わせて項目をカスタマイズできる
- 6.4.採用活動をさまざまな切り口でデータ分析できる
- 7.まとめ
採用管理システムはHRTechに含まれる技術の一部
採用管理システムは、HRTechと呼ばれる技術の一部です。HRTechとは、Human Resources Technology(ヒューマン・リソース・テクノロジー)の略で、人事業務の効率化につながる技術全般を指す言葉として使われています。
一般的に、HRTechは「採用管理・人員配置・労務管理・育成定着」の4分野に分けられます。このうち「採用管理」の技術分野が、近年注目されている「採用管理システム」に該当します。
採用管理システムの市場規模は拡大傾向
HRTechは日本よりも先に、欧米諸国で発展したといわれています。しかし、日本でも1990年代には、採用管理システムと呼ばれるテクノロジーが存在していたようです。
また、近年の日本では、インターネットの発展により「人事関連業務のオンライン化」や「クラウド型サービスの普及」などが進んでいるため、HRTechの市場規模は拡大傾向にあります。HRTech市場の拡大にともない、採用管理システムの市場規模も年々大きくなっています。
HRTechクラウド市場の市場規模と動向
まずは、HRTechクラウド市場の市場規模を見てみましょう。以下のグラフは、デロイト トーマツ ミック経済研究所が発表したHRTechクラウド市場の市場規模の推移です。
「採用管理クラウド・人員配置クラウド・労務管理クラウド・育成定着クラウド」の4分野を合計した市場規模の推移を表しています。
出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2023年度版」をもとに作成
デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査によると、HRTechクラウド市場は4分野の合計で「2021年度587億円/2022年度804億円/2023年度1,108億円/2024年度1,442億円」の見込みとなっています。
金額の推移を見ると、2021年度から2024年度にかけて市場規模が2倍以上拡大しており、成長傾向であることがわかります。
このうち、採用管理システムに該当する「採用管理クラウド」分野の割合は、全体の30%程度を占めているとのことです。そのため、2024年度の採用管理システムの市場規模は、400億円ほどに上ると考えられます。
採用管理システムの市場規模と動向
続いて、採用管理システムの市場規模を見てみましょう。以下のグラフは、株式会社日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンクが発表した、採用管理システムの市場規模の推計です。
出典:マーケティング・データ・バンク「MDB有望市場予測レポート「採用管理システム」を公開」
マーケティング・データ・バンクの独自調査によると、2027年度の採用管理システムの市場規模は約350億円となる見込みです。
また、採用管理システムの市場規模の推移は、2021年度が160億円、2024年度が280億円に上るという調査結果となっています。
独自調査の結果であるため、前述したデロイト トーマツ ミック経済研究所のデータとは少し異なりますが、いずれにしても「採用管理システムの市場規模が拡大傾向である」という見解は一致しています。
採用管理システムの市場規模が拡大している理由
採用管理システムの市場規模が拡大している主な理由には、以下の4点が挙げられるでしょう。
- 採用活動のオンライン化が進んでいる
- クラウド型サービスが普及している
- 中小企業の導入数が増えている
- 企業間の採用競争が激化している
それぞれの理由や背景について、詳しく見ていきましょう。
採用活動のオンライン化が進んでいる
インターネットの発展やSNSの普及、新型コロナウイルス感染症の流行などが影響し、近年の採用活動はオンライン化が進んでいます。
また、従来に比べて採用手法が多様化し、採用にかかわる情報の管理が煩雑化しているため、「採用活動に必要な情報を同一システム上で一元管理したい」という需要が高まっています。
こうした時代の流れに影響されて、「採用にかかわる情報管理を効率化させたい」と考え、採用管理システムの導入に踏み切る企業が増えているようです。
クラウド型サービスが普及している
近年は、あらゆる分野でクラウド型サービスが普及しています。採用管理システムにも、サービス形態が「クラウド型(SaaS型)」となっているものが多数あり、採用業務に関する情報をオンライン上で手軽に一元管理できる点が高く評価されています。
また、特定のソフトウェアをインストールするオンプレミス型に比べて、初期費用が安めに設定されている点も魅力です。こうしたクラウド型サービスの普及により、従来よりも導入ハードルが下がっているため、採用管理システムを利用する企業が増加しています。
中小企業の導入数が増えている
採用管理システムは、普及したばかりの頃、年間で大量に人材採用する大企業を中心に導入されていました。
しかし、導入費用が比較的安く、操作方法も簡単なクラウド型サービスが普及したことによって導入ハードルが下がり、中小企業でも採用管理システムを活用する会社が増えてきました。
中小企業庁によると、日本で経営されている会社の9割以上が中小企業です。(中小企業庁「日本の中小企業」より)そのため、中小企業に採用管理システムが浸透するにつれて、システムの市場規模も成長しています。
企業間の採用競争が激化している
日本は少子高齢化により、労働人口が年々減少しているため、企業間の採用競争が激化しています。そのような状況のなか、コロナ禍が徐々に落ち着き、企業の採用活動は活発化している傾向があります。
労働人口が減少している状況下で、自社に必要な人材を確保するためには、競合他社よりも採用力を強化しなくてはなりません。
採用管理システムには、蓄積したデータから自社の採用活動を分析する機能が搭載されているため、採用力の強化にも役立ちます。自社の採用状況をデータ分析し、競合との差別化や採用力の強化につなげるため、採用管理システムを導入する企業が増えています。
採用管理システムの市場規模は今後どうなる?
採用管理システムの市場規模は、今後も成長していくと予想されます。また、市場の拡大および需要の高まりにともない、今後もさまざまな特徴をもつ採用管理システムが開発されるでしょう。
採用管理システムを活用して、自社の採用課題を解決し、採用力を強化するためには、用途や課題に適した機能・強みのあるシステムを選ぶことが重要です。
人気がある採用管理システムの特徴
前述した通り、採用課題を解決し、採用力を強化するためには、自社の用途や課題に適した機能・強みのある採用管理システムを選ぶ必要があります。
ここからは、人気がある採用管理システムの特徴を4つ紹介しますので、システムを選定する際の参考にしてください。
複数の求人媒体と連携できる
複数の求人媒体と連携可能な採用管理システムは、異なる求人媒体から応募者情報を一括で取り込み、一元管理できるため人気があります。
また、複数の媒体に掲載している求人情報を一括で管理・運用できる点も便利です。さまざまな職種・役職・雇用形態の採用を同時並行して実施するときも、採用業務を効率化しやすいでしょう。
採用業務の工数を削減できる
採用管理システムのなかには、「応募者へのメール対応」や「面接日程の調整」などを自動化できるものがあります。採用業務の工数を削減できる機能が搭載されているシステムは、採用担当者の負担軽減につながるため人気があります。
煩雑な採用業務の一部を自動化すると、担当者のリソースに余裕が生まれるため、「採用活動の振り返り・分析」「新しい採用手法への挑戦」といった採用力強化につながる取り組みに着手しやすくなるでしょう。
自社の採用活動を分析できる
採用管理システムには、自社の採用業務に関する多くの情報が保存されています。採用管理システムを「採用力の強化に活かしたい」という目的で導入する企業も多いため、蓄積された情報を分析できる機能が搭載されたシステムも人気があります。
たとえば、「応募数・採用数など各数値を抽出できる」「応募~採用までのリードタイムを計測できる」などの機能がある採用管理システムを導入するとよいでしょう。
UIがわかりやすく操作性が良い
採用管理システムは、提供会社により操作画面(UI)や操作方法が異なります。UIがわかりにくいと、業務遂行に支障が出るため、当然のことながらわかりやすいシステムのほうが人気です。採用管理システムを選ぶときは、UIがパッと見てわかりやすく、直感的に操作できるものを選びましょう。
なお、採用管理システムの選び方のポイントなどは、以下の記事でも詳しく解説しています。「採用管理システムへの理解を深めたい」「具体的な導入事例をチェックしたい」という方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
▼採用管理システム(ATS)とは?メリット・デメリットや選び方、導入事例など
採用管理システムなら『RPM』がおすすめ
最後に、おすすめの採用管理システムを紹介します。
「どんな採用管理システムを導入すべきか迷っている…」
「操作性が良く、機能面も充実している採用管理システムを導入したい」
上記のようにお考えの場合は、株式会社ゼクウが提供する採用管理システム『RPM』がおすすめです。ここでは、RPMの特徴や強みを紹介します。
400以上の求人媒体と連携できる
RPMが連携可能な求人媒体は、業界最大400以上。約95%の求人媒体と連携できます。幅広い媒体と連携しており、主要媒体だけでなく、専門媒体や地方媒体等との連携も可能です。
また、過去に連携実績のない求人媒体や自社HPについても、連携可能かどうかを無償で調査できます。複数の求人媒体から、応募者情報をリアルタイムでスピーディーに取り込み、システム上で一元管理できるため、採用業務の効率化につながります。
応募~採用までの業務を自動化・効率化できる
RPMは求人への応募から、採用に至るまでのさまざまな業務を、夜間休日問わず24時間365日、自動化・効率化できます。たとえば、以下のような業務を自動化することが可能です。
- 応募があった際の一次対応メール
- 面接日程の調整依頼メール
- 面接未予約者へのリマインド通知
- 面接前日・当日のリマインド通知 など
各種メール・通知などは、あらかじめ設定したさまざまな条件に合わせて自動配信されます。自動対応と合わせて選考ステータス・アクションステータスの自動変更もできるため、選考進捗の可視化にも役立ちます。
選考フローに合わせて項目をカスタマイズできる
自社の選考フローに合わせて、あらゆる項目をカスタマイズできる点もRPMのメリットです。たとえば、選考ステータスを独自のフローに合わせて、自由に作成することができます。
また、応募者情報の管理においても、「保有資格」「経験職種」「面接評価」など、独自に管理したい情報項目の作成が可能です。項目の名称だけでなく、「添付ファイル」「プルダウン」「セレクトボックス」など、形式や選択肢のマスタまでカスタマイズできます。
RPMは、選考フローをシステムに合わせるのではなく、「システムを選考フローに合わせて活用したい」という方におすすめです。
採用活動をさまざまな切り口でデータ分析できる
RPMは、採用活動をさまざまな切り口でデータ分析できます。たとえば、以下のような採用分析が可能です。
- 求人媒体別・支店別・職種別などの採用率を分析
- 求人媒体ごとの応募~採用までの広告単価を分析
- 選考ステータス間の時間を計測しリードタイムを分析 など
RPMを導入することによって、採用活動のボトルネックとなっている部分を洗い出せます。採用課題の解決および採用力強化につながるでしょう。
以下のURLより、RPMの資料を無料ダウンロードしていただけます。基本機能・オプション機能・料金プランなどを知りたい方は、ぜひご活用ください。
▼『RPM』サービス資料の無料ダウンロードはこちら
まとめ
採用管理システムの市場規模や今後の予測、人気システムの特徴などを解説しました。採用管理システムの市場規模は、今後も成長・拡大していくと考えられます。
採用管理システムは、工数削減や採用力強化に役立つため、採用競争が激化し人材を確保するのが難しくなっている現代だからこそ、必要なシステムといえるでしょう。採用管理システムの導入をご検討の方は、ぜひ『RPM』にご相談ください。
RPMは、株式会社ゼクウが提供する採用管理システムです。主に、以下のような特徴・強みがあります。
- 連携可能な求人媒体数が業界最大400以上! リアルタイム連携可能な媒体も豊富!
- 応募者情報や選考進捗など、採用活動に必要な情報を漏れなく一元管理
- あらかじめ設定した条件に沿って、応募者との連絡や日程調整を自動化
「採用業務を自動化・効率化したい」「自社の選考フローに合わせやすい採用管理システムを導入したい」とお考えの方は、以下のRPMお問い合わせ窓口より、ぜひお気軽にご相談ください。
RPMのサービスの詳細はこちらで解説しています。ぜひご一読ください。
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