
AI面接とは?仕組みと種類、サービス比較13選と選び方を解説【2026年版】
AI面接とは、AIが候補者の回答内容や話し方などを分析し、面接の実施と評価を支える選考手法です。
応募数に対して面接の枠が足りない、日程調整に時間を取られる、面接官によって評価がそろわない。こうした課題を背景に、一次選考をAIに任せるという選択肢が増えています。
一方で、どこまでAIに任せてよいのか、候補者にどう説明すべきかがわからず、検討が止まってしまう例も見られます。
本記事では、採用管理システム「RPM」を提供する株式会社ゼクウが、AI面接の3つの種類と仕組み、主要13サービスの比較と選び方、押さえておきたい法令とAIガバナンスを解説します。
AI面接は対話型/録画選考型/面接支援・評価分析型の3種類に分かれ、AIが担う範囲がそれぞれ異なる
費用は初期費用・月額・面接1件ごとの従量課金の組み合わせで、アルバイト採用向けには1面接1,000円からのプランもある
顔の特徴に関するデータは、令和8年改正個人情報保護法で取扱いに関する周知義務の対象とされており、施行に備えて候補者への案内と保存方法を決めておく必要がある
目次[非表示]
- ・AI面接とは
- ・AI面接の3つの種類
- ・AI面接の仕組みと選考の流れ
- ・企業がAI面接を導入するメリット
- ・メリット1:一次選考の工数と採用コストを削減できる
- ・メリット2:評価基準をそろえ、判断のばらつきを抑えられる
- ・メリット3:24時間受け付けられ、機会損失を防げる
- ・メリット4:選考データが残り、採用基準の見直しに使える
- ・導入前に知っておきたいAI面接の注意点
- ・AI面接の運用で押さえる個人情報保護とAIガバナンス
- ・採用区分別に見るAI面接の活用シーン
- ・自社に合ったAI面接サービスの選び方
- ・面接形式が自社の選考フローに合っているか
- ・評価項目をカスタマイズできるか
- ・評価の根拠を確認できるか
- ・セキュリティと個人情報の保護体制
- ・ATSなど既存システムと連携できるか
- ・料金体系とサポート体制が自社の規模に合っているか
- ・AI面接サービス比較13選
- ・AI面接を導入するまでの5ステップ
- ・ステップ1:目的と対象の選考段階を決める
- ・ステップ2:評価項目と質問を組み立てる
- ・ステップ3:トライアルで精度と運用を検証する
- ・ステップ4:候補者への案内と社内ルールを整える
- ・ステップ5:一部から始めて結果を検証する
- ・AI面接と採用管理システム(ATS)を連携させると何が変わるか
- ・AI面接に関するよくある質問
- ・申し込みから運用開始まで、どのくらいの期間がかかりますか?
- ・候補者がAI面接を受けるのに、どのくらい時間がかかりますか?
- ・候補者からAI面接を受けたくないと言われた場合、どう対応すればよいですか?
- ・採用人数が少ない企業でも、導入する意味はありますか?
- ・まとめ:AI面接は形式の選択と運用ルールで成果が決まる
- ・採用業務の効率化にお困りではありませんか?
AI面接とは
AI面接とは、AIが候補者の回答内容や話し方などを分析し、面接の実施と評価を支える選考手法です。
オンラインでつないで人が面接するWeb面接とは異なり、AIが質問の提示や回答の分析までを担い、判断材料をデータとして残す点が特徴です。
扱う情報は回答内容だけとは限りません。サービスによっては、話す速度や声の大きさ、視線や表情といった要素も分析対象として扱います。
ただし、AIが行うのは評価の支援であって、採否の決定ではありません。この線引きは、後述する法令への対応やガイドラインを踏まえた運用とも直結します。
AI面接が注目されている背景
AI面接に関心が集まる理由は、応募者一人あたりにかけられる時間が減り続けていることにあります。
採用担当者は、母集団形成から日程調整、面接、評価入力、フォロー連絡までを同時に回しています。応募が増えるほど一次面接の枠が不足し、日程が先延ばしになった候補者から順に離脱していきます。
面接官を増やせば枠は確保できますが、今度は判断の軸をそろえる負担が増えます。急ごしらえで面接官を立てるほど、後工程での見極め直しが必要になります。
技術面では、生成AIの精度が上がり、候補者の回答を受けて追加の質問を投げる対話が実用に耐えるようになりました。
候補者の都合に合わせて24時間受け付けられるため、在職中の社会人や遠方に住む候補者にも接点をつくれます。
AI面接とWeb面接・録画選考の違い
AI面接、Web面接、録画選考は、いずれもオンラインで完結する点は同じです。分かれるのは、質問をどう出すかと、誰が評価するかです。混同したまま比較すると、必要な機能を取り違えます。
手法 | 質問の出し方 | 評価する主体 | 実施のタイミング |
|---|---|---|---|
AI面接 | AIが提示し、回答に応じて追加する場合もある | AIが分析し、人が最終判断 | 候補者の都合に合わせて随時 |
Web面接 | 面接官がその場で質問する | 面接官 | 日程調整のうえ同時刻に |
録画選考 | あらかじめ用意した設問を提示する | 面接官 | 候補者の都合に合わせて随時 |
録画選考で動画を確認して評価するのは、あくまで人です。
時間の制約がない点はAI面接と共通しますが、判断材料の整理までは自動化されません。ここに分析の仕組みを組み込んだものが、後述する録画選考型のAI面接にあたります。
Web面接ツールの選定から検討している場合は、次の記事もあわせてご覧ください。
AI面接の3つの種類
AI面接は、AIが担う範囲によって対話型、録画選考型、面接支援・評価分析型の3つに分かれます。同じ「AI面接」という名前でも、候補者の体験も採用担当者の作業も変わるため、最初に整理しておきましょう。
種類 | AIが担う範囲 | 向いている場面 |
|---|---|---|
対話型 | 質問の提示から深掘り、分析、レポート作成まで | 一次面接そのものを置き換えたい |
録画選考型 | 提出された録画の分析とレポート作成 | 書類選考の判断材料を増やしたい |
面接支援・評価分析型 | 人が行う面接の記録と分析 | 面接官の評価をそろえたい |
なお、1つのサービスが複数の種類にまたがることもあります。対面の面接を支援する機能とAIによる面接を両方そろえたものや、一問一答と対話を切り替えられるものもあります。
サービス名だけでは判別できないため、どこまでをAIが担うのかを公式の説明で確かめてから比べましょう。
対話型|AIが回答に応じて深掘りする
対話型は、AIが質問を投げ、候補者の回答内容をその場で解析して次の質問を組み立てる方式です。一次面接そのものを置き換えたい場合に選ぶ形式です。
候補者は自分の都合のよい時間に受けられ、企業側は日程調整から解放されます。回答に応じた追加質問が入るため、用意された答えだけでは終わらず、経験の中身まで確認しやすくなります。
一方で、質問と評価項目を自社に合わせて組み立てる作業が必要です。ここを既定のまま使うと、自社の判断基準とずれた結果が返り、現場が納得しない評価になります。
録画選考型|録画した回答をAIが評価する
録画選考型は、固定した設問への回答動画をAIが分析する方式です。質問が変わらないため、応募数が多い段階で判断材料をそろえる用途に向いています。
書類選考と組み合わせると、履歴書だけでは読み取れない受け答えの様子を早い段階で確認できます。録画と文字起こし、要約が残るため、配属先の担当者と候補者像を共有しやすくなる点も利点です。
その代わり、回答に応じた深掘りは入りません。用意してきた内容をそのまま話せる形式のため、対話型と比べると準備の差が結果に出やすくなります。
面接支援・評価分析型|人が行う面接を記録して分析する
面接支援・評価分析型は、人が行う面接や面談をそのまま実施し、その様子をAIが記録して分析する方式です。面接をAIに置き換えるのではなく、面接官の評価をそろえるために使う形式です。
サービスによっては、面接の録画から発話内容や表情などを解析し、評価の参考となるレポートを作成します。ベテランの評価基準を学習させ、経験の浅い面接官の判断を支える使い方もあります。
面接の実施工数そのものは減りません。工数削減を第一の目的にしている場合は、対話型や録画選考型と混同しないよう注意しましょう。
AI面接の仕組みと選考の流れ
AI面接は、サービスによって画面や機能が異なりますが、受検、分析、レポート、人による判断という4つのステップは共通しています。それぞれで何が起きているかを押さえると、比較のときに見るべき点がはっきりします。
ステップ1:候補者がAI面接を受ける
最初のステップは、候補者による受検です。企業は面接用のURLを発行して候補者に案内し、候補者はPCやスマートフォンから、自分の都合のよい時間に回答します。
このとき企業側で用意しておくのは、質問と評価項目、そして受検の案内文です。AI面接の精度は、どのような質問を用意し、何を評価項目に置くかに左右されます。
受検環境の説明が不足すると、通信や機材のトラブルで最後まで受けられない候補者が出ます。推奨環境、所要時間、撮り直しの可否を案内に含めておきましょう。
ステップ2:AIが回答内容・音声・映像を分析する
次に、提出された回答をAIが解析します。用いられるのは主に、言語、音声、映像の3つの情報です。サービスによって扱う範囲は異なり、回答内容だけを解析するものもあれば、映像まで含めて解析するものもあります。
分析対象が増えるほど情報量は多くなりますが、そのぶん候補者から取得するデータの範囲も広がります。どの情報まで解析するかは、候補者への説明とデータ管理の負担に直結する比較項目です。
言語情報の分析(自然言語処理)
候補者が何を話したかを扱う領域です。音声をテキスト化したうえで、質問の意図に沿って答えられているか、話の筋が通っているか、経験の具体性がどの程度かといった観点で整理されます。
自社が重視する要素をあらかじめ評価項目として登録しておくと、その観点でスコアが返ります。文字起こしが残るため、どの発言が評価につながったかを後から確認できます。
音声情報の分析
話し方から受ける印象を数値に置き換える領域です。声の大きさ、話す速度、間の取り方などを指標化します。
ただし、話し方の特徴は緊張や通信環境、話者の特性によっても変わります。この領域のスコアだけで判断すると誤りが生じるため、参考値として扱い、回答内容とあわせて読むことが前提になります。
映像情報の分析
表情や視線、姿勢といった、言葉以外の要素をカメラ映像から読み取る領域です。笑顔の頻度やカメラへの視線の割合などを指標化します。
なお、顔の特徴に関するデータは、個人情報保護法の令和8年改正で取扱いに関する周知義務の対象とされています。施行に向けて詳細なルールの整備も進められているため、映像まで解析するサービスを選ぶ場合は、候補者への説明と保存方法を先に確認しておきましょう。
※出典:個人情報保護委員会「令和8年改正個人情報保護法」
ステップ3:評価レポートが作成される
分析が終わると、結果をまとめた評価レポートが自動で生成されます。レポートは合否そのものではなく、人が判断するための材料です。主な構成は次のとおりです。
- 総合スコア:候補者の回答全体を数値化したもの
- 評価項目別スコア:自社が設定した評価軸ごとの結果
- 文字起こしと要約:全回答のテキストと、要点をまとめた要約
- 面接動画:発言と表情を後から確認できる録画
レポートの粒度は、サービスによって差が出やすい部分です。動画と文字起こしがスコアに紐づいていれば、気になった発言をその場で聞き直せます。
ステップ4:人が最終的な合否を判断する
最後のステップは、人による判断です。
AI事業者ガイドラインは、AIの出力を個人の評価の参考にする場合、AIを利用している旨を対象者に通知したうえで、自動化バイアスも踏まえて人間による合理的な判断のもとで説明責任を果たすことを求めています。
AIのスコアをそのまま合否にせず、書類や過去のやり取りとあわせて総合的に判断する運用が前提になります。自動化バイアスとは、自動化されたシステムの出力を過度に信頼してしまう現象を指します。
※出典:総務省・経済産業省「「AI事業者ガイドライン」掲載ページ」
実務では、次のような使い分けが現実的です。
- スコアが基準を明確に上回る候補者は、次の選考へ早く案内する
- 判断に迷う候補者は、文字起こしと動画を確認してから決める
- カルチャーとの相性や志望度は、人が対話する場で確かめる
面接官がレポートを事前に読んでおくと、同じ質問の繰り返しを避けられ、対人面接の密度が上がります。
企業がAI面接を導入するメリット
AI面接を導入する効果は、工数の削減だけにとどまりません。一次選考の工数削減、評価基準の統一、受検機会の拡大、選考データの蓄積という4点が主なメリットです。
メリット1:一次選考の工数と採用コストを削減できる
効果が表れやすいのは、応募が集中する一次選考の工数です。日程調整のやり取り、面接の実施、評価の記入、申し送りの作成という一連の作業が、受検案内の送信と結果確認に置き換わります。
人が行う一次面接の工数に加えて、その前後に発生する日程調整や評価記録、申し送りなどの作業も削減できます。
削減できる時間は、担当者が候補者と向き合う時間や、採用計画を立てる時間に振り向けられます。遠方の候補者にかかっていた交通費や会場費を抑えられる点も、金額として見えやすい効果です。
メリット2:評価基準をそろえ、判断のばらつきを抑えられる
人が面接すると、面接官の経験やその日の状況によって評価が変わります。同じ回答でも、面接官が違えば結果が変わることは珍しくありません。
AI面接では、あらかじめ設定した評価項目に沿って候補者の回答を分析できます。面接官ごとの経験や感覚に依存しにくくし、判断の軸をそろえやすい点が、工数削減と並ぶ導入効果です。
ただし、AIを使えば偏りがなくなるわけではありません。AI事業者ガイドラインでも、AIモデルから偏りを取り除ききることはできないという前提に立ち、不公正な偏りがないか点検することが示されています。
評価の妥当性を定期的に検証し、最終判断は人が行う運用と切り離さずに考えましょう。
※出典:総務省・経済産業省「「AI事業者ガイドライン」掲載ページ」
メリット3:24時間受け付けられ、機会損失を防げる
AI面接は、候補者が時間と場所を選ばずに受けられます。面接枠の空きを待つ間に候補者が離脱する、という取りこぼしを減らせます。
在職中で日中に時間を取りにくい社会人、授業や研究の予定が動きにくい学生、勤務地から離れた場所に住む候補者など、これまで日程が合わずに接点を持てなかった層にも案内できます。
受検の時間や場所に関する制約が減ることで、選考への参加機会を広げられます。
メリット4:選考データが残り、採用基準の見直しに使える
AI面接では、回答の文字起こし、評価項目ごとのスコア、面接動画が候補者ごとに残ります。従来は面接官の記憶と短い評価コメントに閉じていた情報が、後から確認できる形になります。
蓄積したデータを入社後の状況と突き合わせることで、自社で活躍する人材にどのような傾向があるかを検証できます。その結果をもとに評価項目を見直せば、基準そのものを更新していけます。
もっとも、データは蓄積するだけでは活用につながりません。どの指標をどの頻度で振り返るかを決めておかないと、レポートが溜まるだけで終わります。
導入前に知っておきたいAI面接の注意点
AI面接には、導入前に把握しておきたい制約もあります。AIが苦手とする領域、候補者の受け止め方、費用対効果、そして候補者側の準備が進むことの4点を押さえておきましょう。
注意点1:AIだけでは見極めにくい領域がある
AIが得意なのは、回答内容や話し方といった観察できる情報の整理です。一方で、自社の文化との相性や、チームに入ったときの働き方は、AIの出力だけでは判断できません。
その場の空気感、価値観の重なり、入社後に伸びそうな余地といった要素は、人が対話する中で読み取る部分が大きく残ります。志望度を高める働きかけも、AIでは代替しにくい領域です。
【対策】AI面接は一次選考の判断材料に位置づけ、通過者には人が対応する面接を組み合わせましょう。AIと人の役割を最初に切り分けておくことが、導入を成功させる前提になります。
注意点2:候補者の心理的な抵抗と企業イメージへの影響
AI面接に対して、機械的で冷たいという印象を持つ候補者もいます。説明のないまま案内すると、志望度の低下や辞退につながる場合があります。
一方で、人が相手ではないほうが落ち着いて話せるという受け止め方もあります。AI面接への受け止め方は候補者によって異なるため、導入目的や評価への使い方を事前に説明しておくことが重要です。
【対策】導入の目的、候補者にとっての利点、そしてAIだけで合否が決まるわけではないことを、案内文の中で明確に伝えましょう。受検後にフィードバックを返す仕組みがあるサービスを選ぶのも、印象を保つ方法の一つです。
注意点3:導入・運用コストと費用対効果の見極め
AI面接には、初期費用と月額費用、あるいは面接1件ごとの従量課金が発生します。目的を決めないまま導入すると、想定した工数削減に届かず、費用だけが残ることがあります。
判断の材料になるのは、削減できる工数を人件費に換算した金額と、離脱を防いで確保できる採用人数です。年間の採用人数と面接件数を先に見積もっておきましょう。
【対策】無料トライアルやデモを提供しているサービスであれば、まず一部の職種や拠点で試し、受検率と評価の納得感を確かめてから対象を広げましょう。
注意点4:候補者側の準備が進むことへの備え
AI面接を扱う情報が増えるにつれて、候補者側の準備も具体的になっています。想定される質問への回答を用意する、手元のメモを見ながら話す、生成AIで回答を組み立てるといった準備をして臨む候補者もいます。
準備してきた候補者を一律に問題視する必要はありません。ただし、用意した内容をそのまま読み上げるだけで通過できる設問設計では、見極めの精度が落ちます。
【対策】回答に応じて追加の質問が入る対話型を選ぶ、経験の中で本人が担った役割まで踏み込む質問を用意する、といった組み立てが有効です。
本人確認の方法や再受検の可否をどう扱うかも、運用ルールとして決めておきましょう。
AI面接の運用で押さえる個人情報保護とAIガバナンス
AI面接では、候補者の回答に加えて、音声や顔の映像といった情報を扱います。法令に対応し、ガイドラインも踏まえた運用ルールを、導入前に決めておく必要があります。
ここを後回しにすると、社内の法務確認で導入が止まることもあります。
候補者への事前説明と同意の取り方
前述のとおり、AI事業者ガイドラインでは、AIを利用している旨を対象者に通知することが示されています。実務で決めるべきなのは、それをどの文書のどこに、どこまで具体的に書くかです。
受検案内には、分析の対象、結果の使い道、最終判断を担う主体の3点を書き分けましょう。「AIを活用しています」とだけ添える書き方では、候補者から質問を受けたときに答えが用意できません。
個人情報保護法では、利用目的を特定して通知または公表する必要があります。応募フォームの案内文とプライバシーポリシーの記載が、AI面接の運用と食い違っていないかも見ておきましょう。
顔・音声データの保存と管理
映像を解析するサービスでは、顔の特徴に関するデータを扱います。
令和8年に公布された改正個人情報保護法では、顔特徴データ等について取扱いに関する一定の事項の周知が義務づけられ、オプトアウト制度にもとづく第三者提供が禁止されました。
施行はこれからで、政令やガイドラインの整備が進められています。
確認しておきたいのは、データの保存場所と保存期間、暗号化とアクセス権限、そして不合格者のデータをいつ削除するかです。委託先での取扱いや、第三者認証の取得状況も見ておきましょう。
なお、職業安定法では、社会的差別の原因となるおそれのある個人情報の収集が原則として認められていません。
AI面接では回答の全文が記録として残るため、収集してよい情報の範囲は、通常の面接よりも慎重に線引きしておく必要があります。
※出典:個人情報保護委員会「令和8年改正個人情報保護法」
※出典:厚生労働省「公正な採用選考の基本」
評価結果の検証と、人が最終判断を担う体制
運用を始めたあとに必要になるのが、評価が妥当だったかを振り返る仕組みです。設定した評価項目が、実際に活躍する人材を捉えられているとは限りません。
導入後は、AIのスコアと実際の選考結果や入社後の状況を定期的に突き合わせ、評価が偏っていないかを点検しましょう。特定の属性で結果が偏っていないかを確認する担当と頻度を、あらかじめ決めておく必要があります。
もう一つ、AIの出力を承認する側の運用も重要です。
AI事業者ガイドラインは、自動化されたシステムへ過度に依存する自動化バイアスに注意を払い、承認する理由や根拠を人が独自に考えたうえで判断することを挙げています。
スコアだけを見て機械的に通す運用にならないよう、確認手順を決めておきましょう。
採用区分別に見るAI面接の活用シーン
AI面接が効く場面は、応募の集中、在職中の候補者への対応、連絡の速さ、登録者の特性把握と、採用区分によって分かれます。自社の採用区分に当てはめて、導入の優先順位を判断しましょう。
採用区分 | AI面接が効く場面 | 重視したい機能 |
|---|---|---|
新卒採用 | 応募が短期間に集中し、一次面接の枠が不足する | 深掘り質問、評価項目のカスタマイズ |
中途採用 | 在職中で日中に時間を取りにくい候補者が多い | 24時間受検、ATS連携 |
アルバイト・パート採用 | 連絡の遅れが他社への流出に直結する | 応募直後の自動案内、単価の低い課金体系 |
派遣・人材紹介 | 登録者が多く、一人ひとりの特性を把握しきれない | 評価の標準化、レポートの共有 |
新卒採用
新卒採用は、短期間に応募が集中し、面接官の確保が追いつかなくなる場面でAI面接の効果が出やすい区分です。
一次面接の一部または全部をAI面接に置き換え、人が対応する選考を後工程に集中させる使い方が考えられます。
面接官の数に左右されずに受け付けられるため、選考の初期段階でつまずきにくくなります。最終面接の担当者がAI面接の要約を事前に読んでおけば、同じ質問の繰り返しを避けられ、対話の中身を濃くできます。
学生は複数社を並行して受けています。受検の案内から結果連絡までを短くすることが、辞退を防ぐうえで効きます。
中途採用
中途採用では、候補者の多くが在職中です。日中の面接時間を確保しにくく、日程調整のやり取りが長引くほど、他社の選考が先に進みます。
中途採用でAI面接を使う意味は、夜間や休日でも受けられる状態をつくれる点にあります。書類選考の段階でAI面接を挟み、経歴書からは読み取れない受け答えを把握する使い方もあります。
専門性の高い職種では、業務経験の深さを見極める部分が人の面接に残ります。AI面接を初期の絞り込みに置き、技術的な確認は現場の面接で行う分担が現実的です。
アルバイト・パート採用
アルバイト・パート採用では、応募から連絡までの速さが結果を左右します。店舗や現場の担当者が接客や業務に入っている時間帯は、応募対応が後回しになりがちです。
応募後すぐにAI面接を案内できる運用を整えることで、選考開始までの時間を短縮し、候補者との接点を早く持てます。評価の基準を本部でそろえられるため、店舗ごとの判断のばらつきも抑えられます。
費用面では、1件あたりの単価が低いプランを用意しているサービスが選択肢になります。アルバイト向けに組まれた料金体系を持つサービスもあり、採用単価との見合いを判断しやすくなっています。
派遣・人材紹介
派遣会社や人材紹介会社では、コーディネーターや営業担当が多数の登録者を受け持ちます。一人ひとりと十分な時間を取れず、特性の把握が担当者の記憶に依存しやすい状況が生まれます。
同じ基準で面談を実施し、結果をレポートとして残せると、担当者が代わっても登録者の情報を引き継げます。この用途には、前述した面接支援・評価分析型が向いています。
なお、紹介や派遣の場面では、候補者の特定や選考の可否について法令上の制約があります。AI面接をどの工程に置くかは、契約形態ごとの取扱いを踏まえて決めましょう。
自社に合ったAI面接サービスの選び方
AI面接サービスは、担える範囲も料金の考え方もサービスごとに差があります。面接形式、評価項目、評価の根拠、セキュリティ、システム連携、料金とサポートの6点で比較すると、自社に合うものを絞り込めます。
面接形式が自社の選考フローに合っているか
最初に確認したいのは、そのサービスが前述の3つの種類のどれに当たるかです。解決したい課題と形式がずれていると、機能を比べる前の段階で選択を誤ります。
工数削減を目的にしているのに、面接支援・評価分析型だけを導入すると、期待した効果は得られません。サービス名だけでは形式が判別しにくいため、AIが質問まで担うのかどうかを最初に確かめましょう。
対話型の中でも、質問の順序が固定のものと、回答に応じて分岐するものがあります。どこまで深掘りが入るかは、候補者体験にも見極めの精度にも影響します。
評価項目をカスタマイズできるか
自社の職種や求める人物像に合わせて、評価項目と配点を変更できるかを見ておきましょう。既定の項目のまま運用すると、汎用的な評価が返るだけで、現場が納得できる結果になりません。
見るべきは、職種別のテンプレートがあるか、項目の追加や除外ができるか、項目ごとの重みづけを変えられるかの3点です。求人票から質問と評価項目を自動で組み立てる機能を持つサービスもあります。
設定を変更するたびにベンダーへ依頼が必要な仕組みでは、運用が回りません。管理画面で自社が変更できる範囲も確かめておきましょう。
評価の根拠を確認できるか
スコアだけが返るサービスでは、社内や候補者から理由を尋ねられたときに答えられません。どの発言がどの評価につながったかをたどれるかどうかは、AI面接では重要な比較項目です。
具体的に見るのは、評価の理由がコメントとして示されるか、文字起こしや動画とスコアが紐づいているか、レポートの粒度を調整できるかです。AI事業者ガイドラインで示されている説明責任の観点からも、この機能は重要です。
加えて、候補者の情報をAIの再学習に使うかどうかも聞いておきましょう。学習に使わない方針を明示しているサービスもあり、社内の法務確認では論点になります。
セキュリティと個人情報の保護体制
AI面接では、顔や声を含む情報を外部のサービスに預けます。プライバシーマークやISMS認証といった第三者認証の取得状況に加えて、保存場所、保存期間、暗号化、アクセス制御、監査ログの有無まで押さえましょう。
確認したいのは認証の有無だけではなく、不合格者のデータをいつどう削除するかまで含めた運用です。委託先での取扱いや、外部監査の実施状況も見ておきましょう。
社内のセキュリティ審査に必要な資料を提供できるかどうかも、導入までの期間を左右します。審査に時間がかかる企業では、この点を早めに聞いておきましょう。
ATSなど既存システムと連携できるか
採用管理システム(ATS)を使っている場合、どこまで自動で連携できるかによって日々の負荷は違ってきます。面接URLの自動発行までなのか、評価結果までATSに反映されるのか、PDFやURLを手作業で共有する運用なのかを切り分けて把握する必要があります。
連携が浅いと、応募者情報の二重入力や結果の転記が発生し、削減したはずの工数が別の形で戻ってきます。APIによる連携に対応しているか、自社が使っているATSが対応済みかを個別に確かめましょう。
対応済みのATSはサービスごとに異なり、順次拡大している段階のものもあります。導入時点で連携できる範囲は、書面で残しておくと認識のずれを防げます。
料金体系とサポート体制が自社の規模に合っているか
料金は、初期費用、月額費用、面接1件ごとの従量課金をどう組み合わせるかで決まります。どれを軸に置くかはサービスによって異なります。年間の採用人数と面接件数を先に見積もらないと、どの体系が有利かは判断できません。
面接件数が多く変動が小さい企業は月額中心のプラン、件数が少ない企業や季節変動が大きい企業は従量課金が向きます。最低利用期間、超過分の扱い、解約条件も見ておきましょう。
サポート面では、初期の設定支援、設問と評価項目の組み立て支援、運用開始後の見直しまでを含むかどうかで、社内の負担に差が出ます。無料トライアルやデモを使い、実際の設定作業を体験してから決めましょう。
AI面接サービス比較13選
ここで紹介する13サービスは、AIが面接または面接の評価に関与すること、法人向けに提供されていること、機能と料金の考え方を確認できることの3点を基準に選びました。
費用の欄は、各社で体系が異なるため、金額ではなく考え方をそろえています。
サービス名 | 面接の形式 | 主な特徴 | 費用の考え方 | 無料トライアル・デモ |
|---|---|---|---|---|
PeopleX AI面接(株式会社PeopleX) | 対話型 | 深掘り質問と150種の定型質問。評価項目の重みづけ変更、英語・ベトナム語での面接、CSV出力に対応 | 初期費用+月額費用+従量料金。アルバイト向けは1面接1,000円から | 無料プランあり |
タレスカAI面接(株式会社Preferred Networks) | 対話型 | 構造化面接・ケース面接など多様な形式に対応。AIが評価の根拠をコメントで明示 | 初期費用+サービス利用料+従量課金 | 無料トライアルあり |
SHaiN(株式会社タレントアンドアセスメント) | 対話型 | 構造化面接メソッドにもとづき全候補者に同一の質問を実施。24時間365日受検可能 | 評価レポートの単価制。アルバイトプラン1,000円/件、標準プラン5,000円/件(いずれも税別) | 無料トライアルあり(件数・期間に制限) |
AI面接官(株式会社VARIETAS) | 対話型 | 面接形式14種類。評価項目の重みづけで総合得点を再計算できる通過者確定機能を搭載 | 要問い合わせ | 資料請求・デモ申込 |
ZキャリアAI面接官(株式会社ROXX) | 対話型 | 新卒・中途・アルバイトに対応。ATSの構造を解析してAPIを自動生成する独自の連携技術 | 要問い合わせ | 無料デモあり |
harutaka AI面接(株式会社ZENKIGEN) | 対話型 | 設問と評価指標をカスタマイズ可能。個人情報をAIの再学習に使わない方針を明示 | 初期費用+月額費用(候補者規模に応じて提案) | 無料トライアルあり |
DuDo AI面接(DuDo株式会社) | 対話型 | 実在の人物をモデルにした高精度アバターが対応。プランにより深掘り質問と評価シートを追加 | 導入費用+従量課金 | 無料トライアルあり |
Track AI Interview(株式会社ギブリー) | 対話型 | 質問・深掘り・評価軸・フィードバックを個別に組み立てるオーダーメイド提供 | 要問い合わせ | AI面接の体験・資料請求 |
AI RECOMEN(株式会社アイエンター) | 録画選考型 | アバターが質問を読み上げ、回答を録画してAIが参考評価を算出。評価理由の表示と文字起こし、要約に対応 | 初期費用0円、1面接あたり700円 | デモアカウント発行後、1週間程度のトライアル |
harutaka EF(株式会社ZENKIGEN) | 録画選考型 | 自己PR動画を収集し、表情や発言を独自開発のAIが複数の評価指標で定量化。文字起こしとフィードバックレポートに対応 | 個別見積もり | 無料トライアルあり |
面接AI(クリスタルメソッド株式会社) | 面接支援・評価分析型(AI面接も提供) | 特許取得済みの感情解析エンジンで表情・音声・回答内容を解析。対面面接では、候補者に見えない形で面接官に次の質問や聞き漏らしを提示 | 採用規模・利用機能・連携範囲に応じた個別見積もり | 無料デモあり |
面接サポートさくらさん(株式会社ティファナ・ドットコム) | 対話型 | 求める人物像をもとにAIがスコアリング。日程調整から内定後のフォローまで対応 | 初期費用+月額費用 | 資料ダウンロード・問い合わせ |
面談支援AIサービス(株式会社日立ソリューションズ) | 面接支援・評価分析型 | 熟練面談者の評価基準をAIモデル化し、面談動画から評価を予測。特許取得済 | 利用モデルと動画録画時間で月額が決まる3つのプラン | 無料トライアルあり |
※上記は2026年8月時点の各社公式サイトの情報です。最新の内容と個別の見積もりは各社にご確認ください。
目的別に見るAI面接サービス
同じAI面接でも、解決したい課題によって適したサービスは変わります。まず自社の課題を一つに絞り、その課題に強い機能を持つサービスから検討すると、比較の軸がぶれません。
解決したい課題 | 検討したいサービス | 理由 |
|---|---|---|
アルバイト採用の費用を抑えたい | SHaiN、PeopleX AI面接 | アルバイト採用向けに、1面接1,000円からのプランを用意している |
全候補者に同じ質問で選考したい | SHaiN、Track AI Interview | 構造化した設問を全員に提示し、評価軸まで自社仕様で組み立てられる |
評価の根拠を社内に説明したい | タレスカAI面接、AI RECOMEN、harutaka AI面接 | 評価理由を示す機能や、AIの扱いに関する方針の明示がある |
ATSと連携して運用を自動化したい | ZキャリアAI面接官、harutaka AI面接 | API連携に対応し、対応ATSを順次拡大している |
面接官の評価をそろえたい | 面談支援AIサービス、面接AI(クリスタルメソッド) | 人が行う面接や面談を記録・支援する形式のため、面接そのものを置き換えずに導入できる |
※自社の要件に合うかどうかは、トライアルやデモで確認しましょう。
AI面接を導入するまでの5ステップ
AI面接の導入は、サービスを選ぶ前の準備で結果が決まります。目的の設定、設問の組み立て、検証、社内ルールの整備、段階的な展開の5つの順に進めましょう。
ステップ1:目的と対象の選考段階を決める
最初に決めるのは、何を解決するために導入するかです。工数削減なのか、評価をそろえることなのか、応募の取りこぼしを減らすことなのかで、選ぶべき形式もサービスも別のものになります。
次に、どの選考段階に置くかを決めましょう。書類選考の前、書類選考と一次面接の間、一次面接の代替では、必要な機能も候補者への案内文も変わります。
このとき、現状の面接件数と1件あたりの所要時間を数値で押さえておくと、導入後の効果を比べられます。
ステップ2:評価項目と質問を組み立てる
次に必要なのは、求める人物像を評価項目に落とし込む作業です。抽象的な言葉のままでは点数化できないため、どのような発言や経験があれば評価するのかまで具体化しましょう。
厚生労働省は、面接にあたってあらかじめ質問項目や評価基準を決めておき、適性と能力に関係のない事項を尋ねないよう求めています。
この段階で、業務の遂行に関係のない事項が設問に混ざっていないかを点検しておきましょう。
※出典:厚生労働省「公正な採用選考の基本」
ステップ3:トライアルで精度と運用を検証する
無料トライアルやデモを利用できるサービスでは、実際の運用を想定して事前に検証しましょう。この段階で見るのは、評価の納得感と、候補者から見た受けやすさの2点です。
社内のメンバーに実際に受検してもらい、返ってきたレポートが現場の感覚と合っているかを確かめましょう。ずれがあれば、評価項目や配点の調整が必要です。
あわせて、管理画面での設定作業を自社で完結できるかどうかも試しておきましょう。設定変更のたびにベンダーへ依頼が必要だと、運用開始後に負担が残ります。
ステップ4:候補者への案内と社内ルールを整える
運用開始の前に、候補者への案内文と社内の取扱いルールを整えておきましょう。案内文で伝えるのは、AIの利用に関する説明だけではありません。
推奨環境、所要時間、撮り直しの可否、通信トラブル時の連絡先を書いておくと、受検途中の離脱を減らせます。所要時間は、5分程度で終わるものから40分近くかかるものまで幅があるため、実測した数値を載せましょう。
社内側では、データの保存期間、閲覧できる担当者の範囲、不合格者のデータの削除時期を先に決めておく必要があります。運用を始めてから決めようとすると、判断が後回しになりがちです。
ステップ5:一部から始めて結果を検証する
最初から全職種に広げず、応募が多い職種や拠点から始めましょう。確認したい数値は、受検率、選考通過率、応募から面接設定までの日数、そして辞退率です。
導入前の数値と比べて、想定した効果が出ているかを見ましょう。受検率が低い場合は案内文や所要時間に、通過率が想定と離れている場合は評価項目に原因があることが多くなります。
数か月ごとに、AIの評価と入社後の状況を突き合わせる場を設けましょう。評価が特定の傾向に偏っていないかの点検も、この場で一緒に行うと効率的です。
AI面接と採用管理システム(ATS)を連携させると何が変わるか
AI面接を単体で使っても、一次面接の自動化という効果は得られます。ただし、応募の受付から結果の確認までを別々の画面で扱っている限り、案内の送信と結果の転記という手作業は残ります。
ここを解消するのが、ATS(採用管理システム)との連携です。応募者情報を持つ側とAI面接を実施する側がつながると、応募から評価確認までが一つの流れになります。
応募から面接案内までを自動化する
連携でまず変わるのが、応募直後の初動です。応募者情報をもとにAI面接のURLを発行し、メールやSMSで自動送信できるため、担当者が一件ずつ案内する必要がなくなります。
応募者の関心が高いうちに案内が届くため、日程調整を挟まずに選考へ進んでもらえます。案内漏れも防げます。
採用管理システム「RPM」では、応募をトリガーにした自動送信に対応しており、AI面接の案内から評価結果の確認までを一つの画面で扱えます。
受検状況と評価結果を応募者情報とまとめて管理する
連携の2つ目の効果は、受検状況や評価結果を確認する作業を減らせることです。AI面接の受検ステータスと評価結果が応募者情報に紐づいて表示されるため、別のシステムにログインして結果を探す手間がかかりません。
選考ステータスの更新まで自動化できれば、更新漏れを減らし、候補者への連絡遅れを防ぎやすくなります。応募者数が多い時期ほど、この差が対応スピードに表れます。
なお、連携で使える範囲はAI面接サービスごとの仕様によって異なります。再受検の可否やURLの再発行条件に制約が出ることもあるため、導入前に問い合わせておきましょう。
AI面接の結果を歩留まりと媒体別の成果につなげる
3つ目の効果は、選考データが分析につながることです。AI面接の結果が応募者情報と同じ場所にあると、どの媒体から来た候補者がどの段階で離脱しているかを、フェーズ単位で確認できます。
Excelや、分析機能が限定的なシステムでは、応募数と採用数の集計はできても、AI面接の評価と媒体別の成果を突き合わせるところまでは手が届きにくくなります。
評価データを残すだけで終わらせず、次の募集の判断に使える形にすることが、連携の到達点です。
採用管理システム「RPM」は、応募者情報、選考進捗、媒体別の成果を一つの基盤で管理し、採用データを分析できます。連携できる求人媒体は400を超えるため、主要媒体から地方媒体までを同じ基準で比べられます。

連携できるAI面接サービスと対応範囲は順次拡大しています。詳しい連携可否については、RPMへご相談ください。
AI面接に関するよくある質問
申し込みから運用開始まで、どのくらいの期間がかかりますか?
短いもので数営業日、カスタマイズを含めても1か月程度が目安です。
各社が公表している期間には幅があり、商談から最短3営業日や5営業日程度としているサービスもあれば、申し込みから2〜3週間、面接シナリオや評価項目を作り込む場合は約1か月としているサービスもあります。
期間を左右するのは、設問と評価項目をどこまで自社向けに組み立てるかと、社内のセキュリティ審査にかかる日数です。審査に資料提出が必要な場合は、その日数も含めて逆算しておきましょう。
候補者がAI面接を受けるのに、どのくらい時間がかかりますか?
サービスとプランによって幅があります。アルバイト採用向けに質問数を絞った構成では5〜10分程度、質問項目を増やした構成では30〜40分程度を目安として示しているサービスもあります。
時間が長いほど得られる情報は増えますが、そのぶん途中で離脱する候補者も出ます。募集する職種と応募者層に合わせ、所要時間から逆算して質問数を絞り込む判断が必要です。
候補者からAI面接を受けたくないと言われた場合、どう対応すればよいですか?
人が対応する面接へ振り替えられる導線を、あらかじめ用意しておきましょう。通信環境や機材の都合で受けられない候補者もいるため、AI面接だけを唯一の選考経路にすると、応募を取りこぼします。
運用としては、AI面接を標準としつつ、申し出があった場合の代替手段と、その場合の評価をどうそろえるかを決めておく形が現実的です。
判断に迷う場合は、サービス提供元に他社の運用例を聞いておくと決めやすくなります。
採用人数が少ない企業でも、導入する意味はありますか?
採用人数よりも、応募数と担当者の人数が判断の軸になります。
採用人数が少なくても、応募が特定の時期に集中する、担当者が1人しかいない、店舗や現場が応募対応を兼務しているといった状況では、初動の自動化による効果が出ます。
反対に、応募数が年間を通して少なく、担当者が即日対応できている場合は、費用に見合う効果が出にくくなります。面接1件ごとの従量課金であれば少ない件数から試せるため、まず1職種で効果を測ってから広げましょう。
まとめ:AI面接は形式の選択と運用ルールで成果が決まる
- 形式が3つに分かれるため、解決したい課題に合わないものを選ぶと、期待した効果は出ない
- 費用の体系は各社で異なるため、年間の面接件数を見積もってから比べる
- AIの出力はあくまで判断材料であり、承認した理由を人が説明できる状態にしておく
AI面接は、人が担う面接やその前後の工数を減らしながら、判断材料を早く、一定の基準でそろえるための仕組みです。
日程調整と一次面接に費やしていた時間を、候補者と向き合う時間に振り向けられる点に価値があります。
一方で、導入すれば評価の悩みがなくなるわけではありません。設問と評価項目を決めるのは自社側の仕事であり、その中身が結果の精度をそのまま左右します。
まずは応募が集中している職種を一つ選び、無料トライアルやデモを利用できる場合は、評価の納得感を確かめるところから始めましょう。
そのうえで、応募の受付から評価の確認までを一つの流れにできるかを、ATSとの連携も含めて検討していくと、効果が定着します。
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- ATS×外部ツール連携の仕組みと種類
- API連携で自動化できる採用フローの例
- 連携前に確認すべき要件と注意点







