人事の役割とは?仕事内容や適性のある人材・評価方法を紹介


企業の経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」のうち、「ヒト」を管理するのが人事の仕事です。この記事では、人事とは何かにスポットを当てて、人事担当者の主な仕事や役割、適性がある人材の特徴を紹介します。これから人事に携わる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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  1. 1.人事とは?人事が担う3つの役割
    1. 1.1.社内の人材管理を担当する
    2. 1.2.組織の活性化を担う
    3. 1.3.企業の顔として活躍する
  2. 2.人事の仕事は主に5つ
    1. 2.1.人材評価
    2. 2.2.人材採用活動
    3. 2.3.人材育成・研修
    4. 2.4.労働環境の整備
    5. 2.5.人事戦略の構築
  3. 3.人事に適性のある人材の特徴
    1. 3.1.洞察力に長けている
    2. 3.2.柔軟に判断できる
    3. 3.3.コミュニケーションスキルが高い
    4. 3.4.法律の専門知識を持つ
  4. 4.人事の具体的な評価方法
    1. 4.1.MBO
    2. 4.2.コンピテンシー評価
    3. 4.3.多面評価
  5. 5.人事の仕事で生かせる資格
    1. 5.1.メンタルヘルス・マネジメント検定
    2. 5.2.産業カウンセラー
    3. 5.3.キャリアコンサルタント
  6. 6.人材採用活動に役立つ採用管理システム「RPM」とは
    1. 6.1.最新のクラウド型採用管理システム
    2. 6.2.媒体の取り込み実績は400以上
    3. 6.3.外部サービスや社内システムと連携可能
  7. 7.まとめ

人事とは?人事が担う3つの役割

人事は企業における人材管理全般を担当する職種
 
人事の業務内容は多岐にわたります。人事担当者の役割は「人材管理」「人事制度の構築・見直し」「採用活動」の3つで、いずれも自社が必要とする人材を調達・運用する上で欠かせない重要な仕事です。ここでは、それぞれの業務の内容を具体的に紹介します。

社内の人材管理を担当する

社内の人材を総合的に管理し、必要に応じて新たな人材を調達するのがメインの仕事です。事業計画や経営方針に沿って採用計画を定めて募集・採用に携わります。自社の人材を適切に運用することは、業績向上を目指すために欠かせません。
 
採用した人材が入社したら、応募した職種や適性に応じて人材を配置・運用します。研修や面談も重要な役割と言えるでしょう。


組織の活性化を担う

企業という組織の活性化を目指すのも人事の重要な役割です。具体的には、評価制度の構築・見直しや運用、福利厚生制度の拡充が該当します。昨今はテレワーク体制を整備することも仕事のひとつとして考えられるでしょう。
 
優秀な人材に活躍してもらうために、体制を整えることは人事の大切な仕事です。これらの業務に携わることで人事担当者は自社を活性化し、さらなる業績アップを目指します。

企業の顔として活躍する

採用活動において、企業説明会や採用試験、面接を担当するのも人事の仕事です。応募者にとっては最初に接する社員が人事担当者というケースも多いため、印象に残りやすく、人事担当者の印象が企業の印象となることも多いでしょう。
 
人事は企業の顔として活躍する責任が重い役割です。人事担当者が応募者に与える印象が自社の評価に直結し、中長期的な採用活動に影響することも考えられます。


人事の仕事は主に5つ

人事評価や採用活動など、人事担当者が携わる仕事は多種多様

人事は人材管理全般に携わるため、業務内容はさまざまです。人事の業務は外部から見えにくいことも多く、人事担当者の具体的な仕事が何か分からない方もいるかもしれません。ここでは、人事の主な仕事を5つ挙げて、それぞれの業務内容について詳しく紹介します。


人材評価

社内の人材を評価し、適切な報酬を決めるのは人事の重要な仕事です。定期的に社員の実績を振り返り、会社の売り上げに貢献しているか評価しましょう。評価の参考となる材料には、自己評価アンケートや人事面談が挙げられます。
 
成果は昇給や昇進といった方法で反映しましょう。管理職への昇進や配属先の変更、異動を本人にオファーするのも人事の役割です。


人材採用活動

増員が必要なときに人材を確保するのも人事の役割です。どのチームに何人必要か採用計画を立案し、採用基準を策定して計画的に採用活動を実施します。
 
中途採用と新卒採用では対象が異なるため、自社が必要とする人材に応じて適切なほうを選びましょう。他にも、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用のような攻めの採用手法が用いられるケースもあります。採用手法の多様化に伴い、効果的な採用活動には定期的な検証と問題点の改善が不可欠です。

人材育成・研修

教育や研修は、自社の人材により高いパフォーマンスを発揮してもらう目的で実施します。社員のレベルや担当する業務ごとに必要なスキルや知識は異なるため、目的に応じて研修プログラムを選びましょう。
 
新たな社員を採用したときは、新入社員研修を実施するのが一般的です。他にも、管理職を対象としたマネジメント研修や業務に必要な専門技術を学ぶ研修など、さまざまなものがあります。


労働環境の整備

社員のワークライフバランスを維持する上で、働きやすい環境を整えることも重要です。人事では、就業規則の運用や改善、適切な勤怠管理を担当します。人事が給与計算を担当する企業もあるため、正確で丁寧な仕事が求められます。
 
また、社員のストレスケアも大切な仕事のひとつです。関係各所と調整して福利厚生を拡充し、柔軟な勤務形態を取り入れるのも良い方法と言えるでしょう。


人事戦略の構築

人事の仕事には、経営戦略の実現を目的とした人事戦略の立案が含まれます。例えば、評価制度や報酬制度の明確化、採用する人材に求めるスキルや経験の可視化、昇進制度の改正、社内公募制度の導入といった業務です。
 
企業によって経営戦略は異なり、人事戦略や制度にも差があります。人事の上流工程に携わることが目標であれば、経営に関する知識やスキルを学ぶとよいでしょう。


人事に適性のある人材の特徴

他の職種と同様に人事には向き不向きがあるため、適性のある人材に任せよう

他の職種と同様に、人事の仕事も向き不向きが存在します。ここでは、人事に適性がある方に共通する4つの特徴を紹介します。人事を目指している方はもちろん、新たな人材を採用する際も応募者がこれらの素質を満たしているか吟味するとよいでしょう。


洞察力に長けている

人事として活躍するには、高い洞察力が求められます。洞察力とは、さまざまな状況から物事の本質を推察し、見抜く力です。企業の力を高めるため、人事の仕事では、社員一人一人の適性や個性を把握して適した部署に配置することが欠かせません。
 
人材配置だけでなく、採用でも洞察力は役立つでしょう。選考に携われば、限られた時間内で応募者のスキルや経験を見抜き、自社との相性を適切に判断できます。


柔軟に判断できる

人事には柔軟な判断力が必要です。別部署からの問い合わせや緊急対応が必要なタスクといった複数の仕事が同時に舞い込んだ場合、重要な案件から処理するために優先順位を決める判断力が求められます。
 
また、業績アップを目指して大規模な改革に携わることもあり、さまざまな場面で柔軟かつスピーディーな判断をしなければなりません。普段から判断力を高めるトレーニングをするとよいでしょう。


コミュニケーションスキルが高い

人事は社内の別部署と連携するケースが多く、高いコミュニケーションスキルが必要です。人事評価の結果を社員に納得してもらうには、分かりやすく説明するスキルや説得力が求められます。採用活動では、応募者に自社を選んでもらえるように適切な対応をしなければなりません。
 
コミュニケーションスキルには、初対面の方と円滑に会話する力や必要な情報を聞き出すヒアリングスキルといった多くのスキルが含まれます。日々の業務でも円滑なコミュニケーションは欠かせないため、スキルを高めるように努力しましょう。


法律の専門知識を持つ

さまざまな法律や制度が絡む分野でもあるため、法律に関する専門的な知識が欠かせません。人材の獲得や運用では、労働組合法・労働基準法・労働関係調整法の労働基本3法に関する知識が必要です。
 
他にも、労働安全衛生法や社会保険に関連する法律も意識しなければなりません。知らず知らずのうちに法令違反を犯さないためにも、法務部と連携しながら基本的なポイントや規則を押さえておきましょう。法令は改正されることもあるため、常に最新の情報を入手することも大切です。


人事の具体的な評価方法

人事評価の適正化には、適切な評価基準の策定と恣意的にならない運用体制の構築が必要

定期的に実施する重要な業務のひとつが人事評価です。人事評価は社員の報酬に直結するだけでなく、人材を適材適所に配置するためにも欠かせません。評価する際は、評価方法やフレームワークを正しく理解した上で、目的に応じた適切なものを選ぶことが大切です。ここでは、代表的な3つの評価方法を紹介します。


MBO

MBO(Management by Objectives)は目標管理制度のひとつで、事前に定めた目標をどの程度達成したかを人事評価に反映するフレームワークです。特定の期限までに達成しなければならない目標を決め、期限になったら達成状況を振り返ります。
 
目標管理制度には、幅広く用いられるOKR(Objectives and Key Results)というフレームワークもありますが、こちらは人事評価制度と結びつけない運用が一般的です。MBOと混同しないように注意しましょう。

コンピテンシー評価

業務を遂行するスキルが高い人材を参考に評価モデルを構築し、一人一人がどの程度当てはまるかを人事評価に生かす手法もあります。これをコンピテンシー評価と呼び、特定の人材が継続的に高い成果を出せるか判断する上で有用です。
 
評価対象の人材の特定期間におけるパフォーマンスを測定し、評価モデルから策定した基準にどの程度合致しているかで評価を決定します。最初から評価基準が決まっているため、事前に共有することで社員の目標が明確になり、透明度の高い評価につながるでしょう。

多面評価

人事担当者だけが社員を評価するのではなく、チームメンバーや直属の上司、部下といったさまざまなスタッフが評価する多面評価も有用です。あらゆる方向から評価するため、360度評価とも呼ばれます。
 
人事担当者の評価だけでは、重要な成果を見逃したり主観が入り込んだりする恐れがあるのがデメリットです。多面評価では複数の立場から評価されるため、評価対象者の深い部分がより正確に分かります。


人事の仕事で生かせる資格

人事担当者としてスキルを高めたいのであれば、役立つ資格の取得もおすすめ

人事として働く上で必須の資格はありません。しかし、業務に役立つ資格がいくつかあるため、スキルアップを目指すのであれば取得を目指してもよいでしょう。ここでは、人事の仕事に生かせる3つの資格を紹介します。学習を通じて習得した知識やスキルを実務に生かすことで、より有用な人材として活躍できるでしょう。


メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルス・マネジメント検定は、メンタルヘルスケアを行う上で必要な知識やスキルを有することを証明する資格です。試験はI種~III種の3段階で、いずれも受験資格はなく誰でも受験できます。
 
人事担当者が受験する場合、人事スタッフや経営幹部を対象としたI種の取得を目指すとよいでしょう。I種では、人事戦略に基づいたメンタルヘルスケア計画の立案や実施に必要なスキルを問われます。I種の合格率は 15%~20%で、合格するには集中的な学習が必要です。


人事として働いていると、評価業務や面談、昇進・異動の決定で社員のメンタルヘルスケアを意識することもあるでしょう。資格取得を目指す際に培ったさまざまな知識やスキルが仕事に生かせます。


産業カウンセラー

社員のカウンセリングを担当し、メンタルヘルスケアに貢献するのが産業カウンセラーです。人事業務で求められる社員のメンタルヘルスケアを担う上で役立つ資格と言えるでしょう。
 
産業カウンセラーにはいくつかの受験資格があり、これから取得する際は指定の養成講座を受講して修了する方法がおすすめです。試験では、心理学に関する知識やカウンセリング手法といった広範な知識が問われます。
 
2022年時点の合格率は58.4%ですが、受験資格があることを考えると、難易度が低いとは言えません。取得する際は、集中的に対策をする必要があります。


キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、キャリア形成の支援に必要なスキルを有していることを証明する資格です。キャリアコンサルティングの役割や必要な知識、カウンセリング理論、キャリア開発に関する知識を総合的に問われます。他にも、労働市場全般や社会保障制度に関する知識も必要で、総合的な学習が求められるでしょう。
 
受験資格があるため、これから取得を目指す方は認定講習を修了するか、技能検定キャリアコンサルティング職種の試験に合格するルートをおすすめします。2023年時点で、学科試験と実技試験を同時受験した受験者の合格率は40%~50%です。


人材採用活動に役立つ採用管理システム「RPM」とは


人事関連業務の効率化には採用管理システムの導入が効果的

人事における重要な仕事のひとつが採用活動です。採用活動は多くの手間がかかるため、スピーディーに進めるには効率化を図らなければなりません。
 
採用活動の効率化に役立つのが、多くの業務を自動化できる採用管理システムです。ゼクウでも応募者対応や日程調整を自動化するのに役立つ「RPM」を提供しています。採用業務の効率化を目指す企業は、ぜひこの機会にご検討ください。


最新のクラウド型採用管理システム

RPMはクラウド型の採用管理システムです。時代とともに変遷する採用市場やトレンドの採用手法に対応するため、これまで100回以上のアップデートを実施しました。今後も1年に4回以上のアップデートを予定しています。
 
最新のテクノロジーを積極的に活用し、これまで多くの企業のニーズに応えてきました。開発が活発で長期的に使えるRPMをぜひご検討ください。

媒体の取り込み実績は400以上

400以上の求人媒体と連携し(約95%の媒体をカバー)、応募者の情報を取り込んでデータベース化できるのもRPMの魅力です。定期的に自動で取り込むため、担当者が求人媒体を回って応募の有無をチェックする必要がありません。
 
応募者情報を手動で管理すると、多くの手間がかかります。自動化することで、業務全体の大幅な効率化につながるでしょう。

外部サービスや社内システムと連携可能

ビジネスで利用するさまざまなツールとも連携可能です。例えば、自動で設定した面接日時をGoogleカレンダーに反映し、スタッフ間で共有できます。
 
他にも、メールシステムと連携して連絡メールを自動送信したり、SFAやグループウェアと連携して応募者情報をデータ化したりすれば、人事担当者の業務負荷を大幅に軽減できるでしょう。


まとめ

人事の業務は多岐にわたるため、効率化して人的資源を有効活用しよう

人事は社内の人材管理や新たな人材の調達、評価といったさまざまな業務を担当します。広範な業務に携わるため、幅広いスキルが求められる仕事と言えるでしょう。これから人事で働く方は、業務内容を正しく理解した上でスキルアップに励むことをおすすめします。
 
人事業務全般の効率化を目指すのであれば、採用管理システムの導入が効果的です。ゼクウでは、機能が豊富で多くの業務を自動化できる採用管理システム「RPM」を提供しています。採用管理システムの導入を検討している方や別のシステムから乗り換えを考えている方は、ぜひ一度お問い合わせください。




▼RPMの特徴・強みをまとめたパンフレットは以下からダウンロードいただけます。 


RPMのサービスの詳細はこちらで解説しています。ぜひご一読ください。
▼RPMの企業様向けページ

  https://rpm.zeku.co.jp/index https://rpm.zeku.co.jp/index



RPMの導入前に知っておきたいポイントをご紹介

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