介護業界の人手不足が深刻!原因や事業所単位でできる対処法を考察

高齢者や障害者の方をケアする介護職は、社会的貢献度の高い重要な仕事です。しかし、高齢化社会が進み介護需要が高まる中、介護業界は慢性的な人手不足を解消できずにいます。この記事では、介護業界における人手不足の現状や人手不足を解消する方法について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.介護業界における人手不足の現状
  2. 2.介護業界が人手不足に陥っている原因
    1. 2.1.ネガティブなイメージがある
    2. 2.2.報酬水準が低い
    3. 2.3.人間関係が難しい
    4. 2.4.少子高齢化が進んでいる
    5. 2.5.離職率が高めである
  3. 3.介護業界の人手不足に対処する方法
    1. 3.1.積極的に採用活動を展開する
    2. 3.2.効率的な介護手法を取り入れる
    3. 3.3.外国籍の人材を積極的に活用する
    4. 3.4.資格取得を支援する制度を推進する
    5. 3.5.評価制度を明確にする
  4. 4.介護業界の人手不足対策として業務のICT化も有用
    1. 4.1.スタッフ管理システムを導入する
    2. 4.2.採用管理システムを導入する
    3. 4.3.介護ロボットを活用する
  5. 5.採用管理・スタッフ管理システムならゼクウへ
    1. 5.1.導入実績No.1の採用管理システム「RPM」
    2. 5.2.業務管理の効率化に役立つ「RPM Enterprise」
  6. 6.まとめ


介護業界における人手不足の現状

介護業界では人手不足が深刻化している

介護業界の人手不足は、長年にわたって深刻な問題です。高齢化社会が進む中、介護の需要が年々増加する一方、介護職員の不足が顕著になっています。
 
厚生労働省老健局が公表する『介護人材の確保・介護現場の革新』によると、介護関係職種の有効求人倍率は右肩上がりです。地域や事業所によって差があるものの、求職者に対して求人が豊富である状況が続いていることが分かるでしょう。
 
人手不足を解消するには、介護職員の待遇改善や、介護職員に対する社会的評価の向上など、さまざまな取り組みが必要と言えるでしょう。
 
(参考: 『介護人材の確保・介護現場の革新 (参考資料)|厚生労働省』/以下のリンクを挿入してください:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000531297.pdf


介護業界が人手不足に陥っている原因

介護業界はネガティブなイメージや離職率の高さから人手不足になりやすい

人手不足が深刻な業界は数多くありますが、介護業界も同様の傾向です。介護業界の人手不足の原因は、高齢化社会が進んでいることや給与水準が低いことなど、いくつか考えられます。ここでは、介護業界が人手不足に陥っている原因を5つ紹介します。

ネガティブなイメージがある

介護業界に対して「汚い」「重労働」「低賃金」といったネガティブなイメージを持つ方もいるでしょう。こういったイメージから、若年層や女性から魅力的な職種と認知されにくく、人材確保に苦慮しているのが現状です。
 
しかし、介護職は高齢化社会において非常に重要な役割を担っており、社会的にも貢献度の高い仕事と言えます。介護業界のイメージを改善するには、介護職員の役割や仕事内容を正確に発信することが大切です。

報酬水準が低い

介護職員の給与は他の職種に比べて低い傾向があります。労働時間が長く、過重労働に陥りやすいのも問題です。人手不足を解消するには、介護職員の給与引き上げが求められます。
 
ただし、介護保険サービスの介護報酬は介護保険制度の報酬水準に基づいて決まるため、事業所で勝手に設定はできません。報酬水準を改善する対策は難しいと言えます。

人間関係が難しい

介護業界では円満な人間関係の構築が難しい場合があります。評価制度が整備されていない事業所もあるため、報酬や待遇に不透明な部分があると、職員同士の摩擦が生じやすいでしょう。
 
また、利用者との人間関係も難しい傾向があります。介護の仕事はケアを必要とする方に対して、会話やレクリエーションといった直接的なケアを提供することが重要です。しかし、実際の現場では「利用者との意思疎通がうまくいかない」「暴れる利用者がいる」など、コミュニケーションにストレスを抱えるケースは少なくありません。

少子高齢化が進んでいる

日本では少子高齢化に伴い、高齢者の数が増加しています。介護が必要な方が増える一方、介護職員の数が追いつかず、人手不足が深刻化しているのが現状です。
 
また、介護業界に対するネガティブなイメージが払拭できず、介護職員の平均年齢も高くなっています。介護の仕事は体力を使うことも多いため、平均年齢が高い職場だと、腰や膝を痛める職員が出ることも珍しくありません。

離職率が高めである

公益財団法人介護労働安定センターが実施した『介護労働実態調査』によると、介護職(訪問介護員、介護職員)の離職率は14.3%で、比較的高いことが分かります。人材を採用しても辞められれば、人手不足は解消しません。
 
ただし、事業所や地方自治体の取り組みが成果を上げており、ピーク時の21.6%から徐々に低下しています。今後は長い間働いてくれる方が増えることも期待できるでしょう。
 
(参考 :『令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について|公益財団法人介護労働安定センター』/以下のリンクを挿入してください:http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2022r01_chousa_kekka_gaiyou_0822.pdf


介護業界の人手不足に対処する方法

介護事業所の人手不足に対応するには?

人手不足の原因が分かっても、具体的な対処法が分からない方もいるでしょう。介護業界の人手不足を解消するには、政府が積極的に施策を打つことが大切です。一方、介護事業所単位でもできることがあります。ここでは、介護事業所ができる人手不足の解消法を5つ紹介します。

積極的に採用活動を展開する

積極的な採用活動で求職者にアプローチするのがひとつの方法です。従来の採用活動で人材確保できないときは、新しい取り組みを導入するとよいでしょう。例えば、これまで求人誌のみで母集団を形成していた事業所は、人材派遣会社や求人サイトの利用もご検討ください。
 
新しい取り組みをするほど人的リソースがない場合、採用管理システムの導入がおすすめです。採用管理システムとは、応募者の情報や採用プロセスを管理し、採用業務を効率化できる情報システムです。採用業務の一部を自動化できるため、担当者の負担を軽減できます。

効率的な介護手法を取り入れる

介護業界の人手不足の原因として、肉体的負担が大きいことも挙げられます。ユニットケアや最新の介護機器の導入など、効率的な介護手法を取り入れることで、介護作業の効率化や職員の負担軽減が期待できるでしょう。介護ロボットを例にすると、移乗を支援するリフト機器や食事をサポートするロボットアームがあります。
 
また、コストをかけなくとも、適正な人員配置やレクリエーションの提供といったアイデア次第で介護職員の負担を減らせるでしょう。

外国籍の人材を積極的に活用する

外国籍の人材を積極的に採用することも人手不足の解決策のひとつです。ただし、介護は利用者とのコミュニケーションが重要な仕事であるため、前提条件や課題について考慮する必要があります。
 
例えば、日本語を正確に理解し、円滑なコミュニケーションが可能か確認しなければなりません。特に介護の現場では、認知症によって意思の疎通が難しい利用者もいます。そういった方に対して、適切な距離感やタイミングでコミュニケーションが取れるかどうかも重要です。

資格取得を支援する制度を推進する

介護関連の資格取得支援制度を推進するのも、入職率の増加や離職率の低下に有効です。資格取得に必要な費用や時間的な負担を軽減することで、職員のモチベーションも向上するでしょう。
 
例えば、介護福祉士は介護福祉に関する唯一の国家資格です。職員が資格を取得すれば、給与アップやスキルアップにつながり、介護業務の質の向上も期待できます。

評価制度を明確にする

介護職の離職理由のひとつとして、評価基準が不透明であることが挙げられます。明確な評価制度によって公平性や透明性が確保されれば、離職率を下げられるでしょう。
 
評価制度があれば、キャリアアップや報酬アップといった目標や目的を持って仕事ができます。自身の課題や問題点を把握できるため、改善にも取り組めるでしょう。評価制度を明確にすることは、人手不足の改善だけでなく、職場環境の整備にも有効です。

介護業界の人手不足対策として業務のICT化も有用

介護業務のICT化によって、職員の業務の一部を自動化できます。業務量を減らすことで負担が軽減し、長時間勤務の抑制や人手不足の解消につながるでしょう。ここでは、介護業務のICT化について詳しく解説します。

スタッフ管理システムを導入する

スタッフ管理システムとは、人事・労務管理に関する業務を自動化するシステムで、職員の勤務時間や勤務形態、休暇を一元管理できます。職員の勤務スケジュールを効率的に組み立てることで、労働時間配分の最適化が可能です。
 
また、職員のスキルや経験をデータとして蓄積することで、スタッフのキャリアアップの支援や、適切な配置・業務分担に生かせるでしょう。

採用管理システムを導入する

採用管理システムは、応募者の情報を一元管理し、選考プロセスを効率化できます。応募者の情報管理や面接スケジュールの調整、選考結果の一元管理といったさまざまな業務の効率が上がるでしょう。
 
採用業務の効率と質を上げることは、人材不足解消につながります。採用担当者は、採用計画の立案や求人の企画といったコア業務にも専念できるでしょう。マッチ度の高い人材を採用することで、人材定着率の向上も期待できます。

介護ロボットを活用する

介護ロボットは、職員の負担軽減や質の高い介護サービスの提供に有効です。例えば、移乗介助を支援するロボットを使うことで、車椅子からベッドへの移乗が簡単にできます。カメラやセンサーを備えたロボットであれば、利用者の転倒や不安定な状態にも対応できるでしょう。
 
介護ロボットには多様な用途があり、介護現場で導入が進んでいますが、完全に職員の代替となるわけではありません。導入や維持管理に費用がかかる点にも注意が必要です。



採用管理・スタッフ管理システムならゼクウへ

採用管理の質を上げることで人材定着率の向上が見込める

人手不足解消には採用管理システムやスタッフ管理システムの導入が有効です。どのようなシステムを選べばよいか分からないという方は、ゼクウが提供する採用管理システム「RPM」とスタッフ管理システム「RPM Enterprise」をご検討ください。ここでは、それぞれの魅力を紹介します。

導入実績No.1の採用管理システム「RPM」

クラウド型採用管理システム「RPM」は、派遣業界やコールセンター業界といった人材を多く扱う業界を中心に導入実績があります。RPMの主な機能は以下の通りです。
 
・求人媒体の自動取り込み:400以上の媒体から応募者情報の自動取り込みが可能
・応募者管理:応募者の情報を一元管理。メールやSMS、LINEでのやり取りも自動化できる
・面接スケジュール管理:担当者に代わって面接予約が可能。社内カレンダーと連携してスケジュール管理できる
・KPI分析:採用データを分析し、採用傾向や課題を把握することで、採用計画に生かせる
 
上記以外にもさまざまな機能があり、必要な機能だけをカスタマイズできるのも魅力です。

業務管理の効率化に役立つ「RPM Enterprise」

「RPM Enterprise」はスタッフ管理や案件管理に役立つシステムです。主な機能として以下が挙げられます。
 
・クラウド上で営業先やクライアントの情報を一元管理し、共有できる
・案件にマッチするスタッフを推薦してくれる
・登録スタッフに一斉メールを送り、迅速な欠員補充が可能
・契約書や請求書のような重要書類を一元管理できる
・誰が何をしたのか時系列でデータに残るため、スタッフの活動内容を瞬時に把握できる
・企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能
 
業務フローの可視化や自動化、コミュニケーションの効率化など、さまざまな面で業務の効率化が実現できます。
 

まとめ

適切な対処で介護事業所の人手不足の解消を目指そう

少子高齢化に伴い、介護を必要とする方が増えているにもかかわらず、介護業界では人手不足が深刻化しています。人手不足の解消には、働きやすい職場環境の整備やスキルアップの支援といった対策が必要です。
 
採用業務の質を上げ、マッチ度の高い人材を採用することで、離職率の低下を図るのもひとつの方法です。ゼクウの採用管理システム「RPM」は、採用業務の効率化や優秀な人材の確保に役立ちます。ぜひご利用ください。



▼RPMの特徴・強みをまとめたパンフレットは以下からダウンロードいただけます。


RPMのサービスの詳細はこちらで解説しています。ぜひご一読ください。

▼RPMの企業様向けページ

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